ソフトウェアエンジニア / 亀本 大地
20代・30代とは違う、40代でのスタートアップ。 歩んできたからこそわかる、本当に大切なこと。
20代・30代とは違う、40代でのスタートアップ。 歩んできたからこそわかる、本当に大切なこと。
撮影場所:WeWork 日比谷FORT TOWER
ソフトウェアエンジニア 亀本 大地
ex-メルカリ/ソウゾウ
2006年よりエンジニアとしてWeb開発に従事。2016年、株式会社メルカリ入社。
子会社にて新規プロダクト開発を担当した後、メルカリ本社にてEngineering Managerを務める。2020年、株式会社ナレッジワーク入社。主にインフラや情報セキュリティなどを担当。PHPカンファレンス2010,2011実行委員長。
未知なるものへの興味、好奇心が仕事のエンジン。
小学生の頃、父親が手塚治虫さんが描いた「アトム博士の相対性理論」という漫画を買ってきてくれたのですが、それがめちゃくちゃ面白くて、物理の世界に興味を持ちました。大学や大学院では素粒子物理学を研究していて、「世界最小の粒」や「宇宙の創生」といった人間の想像力を突破するようなことに触れられることに心を動かされていました。大学院を修了して、博士課程にも進んだのですが、博士課程の1年目で中退をしました。
博士課程と並行して、同年代の人たちがつくったスタートアップでアルバイトをしていたのですが、その会社に社員として入社することにしました。10年前に出た論文に記されている仮説が「最新」として取り扱われている研究の世界と、1ヶ月でPDCAが回っていくスタートアップの世界を同時に経験して、自分の人生の時間を賭けるならスタートアップに、と思って選択しました。
最初の会社ではウェブプログラマーとして6年ぐらい働きました。受託開発の仕事をする中で、「サーバーの処理が遅い」という課題を感じることが度々あったのですが、性能を追求する必要がない場合も多く、「本質的な課題を技術で解決したい」という思いを抱くようになりました。当時、ミクシィがSNSを運営していて、そこには膨大なデータとたくさんのユーザーが集まっていました。そのスケールに魅力を感じ、ミクシィでインフラエンジニアとして働くことにしました。
ミクシィで約2年働いた後、知り合いが起業したクロコスという会社がヤフーに買収されたタイミングで、「ここからドライブをかけていきたいから力を貸してほしい」と誘われ、クロコスに転職しました。ちょうどクラウドが出始めた頃で、インフラとしてAWSを採用しており、「CTO室」という役割でDevOpsを中心に幅広い仕事を引き受けていました。クロコスは1年半ぐらいでヤフーに吸収され、ヤフーでも働いたのですが、その後メルカリの新規事業を創る子会社として設立されたソウゾウに転職しました。ミクシィ以降の経歴は、まさにスタートアップという場所で新しいものを生み出す現場で仕事をしていました。好奇心が旺盛な方なので、「面白そう!」と思ったことを「ガンガンいこうぜ!」というスタイルで仕事をしていました。
その後、ソウゾウが事業をクローズするということが決まって、チームごとメルカリに異動することになり、そのタイミングでマネージャーという役割を任されるようになりました。自分がプレイヤーだった時のことを思い出しながら、どうすればメンバーやチーム全体のパフォーマンスを上げられるだろうと考えていた頃、マネージャー研修を受ける機会がありました。その研修がとても素晴らしいものでした。自分は、人やチームのマネジメントというものは、何だかんだで人間力でなんとかするもの、というイメージを持っていたのですが、研修で学んだマネジメントはとても科学的・体系的で、たくさんの気付きを得ることができました。その研修をつくったのが当時リンクアンドモチベーションにいた麻野さんだと知りました。

ナレッジワークが実現したい世界への共感。
マネージャーという立場においても、メルカリの中でのプロジェクト推進という仕事をしていても、当時自分の中にあったことは「どうすればもっと仕事をおもしろくできるだろうか」「仕事を楽しく、そして生産性を高めていくにはどうしたらいいか」ということでした。そんなときに、麻野さんが起業するということをTwitterで知り、「仕事をおもしろく」という方向性で事業を始めようとされていることに興味を持ち、麻野さんにTwitterでDMを送ったのです。
麻野さんと会って、ナレッジワークという会社のビジョンにすごく共感しました。自分が漠然と考えていたことを、プロダクトを通じて実現しようとしている。そして、麻野さんが本気だということが、とてもよく分かりました。ナレッジマネジメントに関するサービスやツールはすでに世の中にあるけれど、社会の課題は未だに全然解決していない。もっと業種を絞って解像度を上げて、仕事に密着しないとダメなんだ、というような話をしていました。解決できていない事実を直視していて、その上でもっと具体的で本質的な解決策を探そうとしている。「この人は、本気だ」と感じました。その時点でほぼナレッジワークに入社する決意は固まっていたように思います。
とは言え、当時のナレッジワークのフェーズで自分が貢献できるかや、メルカリでの仕事にもきちんと一区切り入れたいということなど、様々な要素を踏まえて、「1年ぐらい様子をみてから決めましょう」となりました。その1年の間に、麻野さんのビジョンは全くブレることなく、そしてプロダクト開発はどんどん進んでいました。自分から見てもすごいスピードとクオリティでした。「これはすごいチームができようとしている」と感じ、1年経って迷うことなく入社をしました。

クオーターごとのキックオフは、ナレッジワークの福利厚生。
ナレッジワークに入社をして、自分が最も「すごい」を感じたことは、クオーターごとに行われるキックオフです。クオーターの始めに、2日間かけて全員でキックオフを行うのですが、麻野さんから会社のミッション・ビジョンをもとに、長期的な戦略、そしてクオーターの戦略が発表されます。その後、現在は各ユニットに分かれて、ユニットごとにクオーターの戦略を議論し、全体に向けて発表し、目線合わせを行っていきます。このキックオフを通じての、全員の目線の揃い度合い、意識の高まり方が圧倒的です。
自分たちが乗る船がどこに向かうのか、海原はいまどんな状況なのか、各持ち場では何に注力しようとしているのか、それがわかった上で自分も持ち場に向かえるというのは、こんなにも意識が高まるものなのか、と実感します。自分はインフラやセキュリティが持ち場なので、皆が安心して船を進められるように、荒波が来ても船底に水一滴入らぬよう、自分の持ち場を守ろうという気持ちになります。
IT系の企業では採用の時に「すごいエンジニアと一緒に働けることが福利厚生」といった表現をすることがよくあると思います。ナレッジワークもまさにそんな会社だと思いますが、一方で「一緒に働く人」というのは再現性のない話だとも思います。どんな時でも、組織が進む方向性を共有できる仕組みがあるということこそ、再現性のある会社の財産であり、ナレッジワークのキックオフはまさに最高の福利厚生だと思っています。

スタートアップでも正しい働き方をして成果を出すという挑戦。
ナレッジワークの3つのスタイルにもすごく共感していて、特に自分は「Be true」が好きです。メルカリにおける「Go Bold」と同じように、会社のカラーを表していると思います。メルカリの時は、「倒れるなら前のめりに!」みたいな気持ちで仕事をしていましたし、その分安心して挑戦できるサポートがありました。ナレッジワークの「Be true」は「誠実である」ということだと理解しています。「Be true」で在り続けることって、とても難しいことです。そのためには、仕事に手を抜かない、ということが土台になってくると思っています。「いやぁ、何か自分、手抜いてないかなぁ」という気持ちになる時に、クライアントや仲間や自分自身に対して「Be true」であるかを問う。一緒に仕事をしている相手も、「Be true」という気持ちで仕事をしていると思うと、心の底から信頼できます。
実は少しだけ、ナレッジワークへの転職を後悔したことがあります。それは、ナレッジワークへの転職が子供が生まれてまだ1年程度のタイミングだったので、もう少し安定した環境に居た方がよかったのかも、と思ったことです。子どもが小さい時は、妻と子どもと一緒にいる時間や心の余裕を持った状態にしておくべきだったかもしれない。これまでもずっと、タフな環境にいても、タフな仕事の仕方で乗り越えてきたけれど、子どもがいる状況では、そんな仕事の仕方はできない。まだナレッジワークに来るのは早かったかもしれない、と思ったのです。
ただ、その後悔というか心配は、杞憂に終わりました。ナレッジワークは一貫して「家族や生活のことを最優先に」と言ってくれる会社です。それは言葉だけではなく、実際に仕組みとして、全員参加のミーティングは11時〜15時に開催というルールも作られました。これもナレッジワークという会社としての「Be true」なのだと思います。気合や根性で乗り切るのではなくて、正しい働き方をする。大切なことを大切にしながら、プロフェッショナルとして生産性を高めることで成果を出す。スタートアップであろうと、正しい働き方で、誰からも何も搾取することなく、成功することができる。そんなことにも挑戦している会社なのだと思います。
40歳を越えて、再びスタートアップで挑戦をしているわけですが、挑戦を続けている自分をすごく「自分らしい」と思っています。そして、20代や30代だった頃とはまた違った働き方で、新しい挑戦ができていることを幸せに思います。人の想像力を突破するような「イネーブルメント」を、「会社の在り方」を、自分たちの手で創り出していきたいと思います。

撮影場所:WeWork 日比谷FORT TOWER
インタビュー・記事制作:林慎一(株式会社まなざす)
写真:石橋雅人(Studio Function)
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