CEO / 麻野 耕司 | MEMBER STORY | 株式会社ナレッジワーク 読み込まれました

CEO / 麻野 耕司

発明によって、「労働は苦役なり」というこの世界を変える。

発明によって、「労働は苦役なり」というこの世界を変える。

撮影場所:WeWork 日比谷FORT TOWER

CEO 麻野 耕司
ex-リンクアンドモチベーション

2003年、慶應義塾大学法学部卒業。株式会社リンクアンドモチベーション入社。2016年、国内初の組織改善クラウド「モチベーションクラウド」立ち上げ。2018年、同社取締役に着任。2020年、当社創業。著書:『NEW SALES』 (ダイヤモンド社)、『THE TEAM』 (幻冬舎)、『すべての組織は変えられる』(PHP研究所)

「労働は苦役なり」との闘い。

幼い頃から歴史マンガが好きでした。「世界の歴史」「日本の歴史」「アメリカの歴史」「中国の歴史」。人類の歴史を振り返ると、それは戦争の歴史であり、飢饉の歴史です。一方で、自分は戦争で殺されることもなく、食べ物に飢えることもなく、毎日温かい布団で寝られている。それは紛れもなく人類の先人たちの絶え間ない努力によるもの。であれば、自分も未来の人類に何かしらの貢献ができるような人生を送りたい。ずっとそんなことを思っていました。

ただ、どのように人類に貢献すべきかが見つからないまま臨んだ就職活動で、出会ったテーマが「働く」でした。社会人になると人間はおおよそ3分の1の時間を睡眠(寝る)に、3分の1の時間を余暇(遊び)に、そして3分の1の時間を労働(働く)に使います。余暇は昔に比べると考えられないほど充実していますが、労働は未だに「労働は苦役なり」という考えに囚われてしまっている。通勤電車にうつむきながら乗っていたり、居酒屋で仕事の愚痴をこぼしたりしている大人がなんと多いことだろうと学生ながらに感じていました。

そんな思いから、エンゲージメント(社員の意欲や共感の向上)をテーマとした組織人事コンサルティング会社であるリンクアンドモチベーションに新卒で就職しました。「働く」をもっと良くするために、働く人が所属する組織を良くしていきたいと考えたのです。

リンクアンドモチベーションでは17年間仕事をしました。リンクアンドモチベーションでの30代の10年間は経営メンバーの一人として、様々な事業に携わりましたが、常に自分の頭の中にあったのは、「労働は苦役なり」を変える、ということでした。

ベンチマークしたのは、「医療」です。1928年に発見されたペニシリンは「人類の歴史を変えた薬」、そして「20世紀最大の発明」と呼ばれることもあります。レントゲンという技術もまた、医療における「診断」を進化させた発明です。ペニシリンやレントゲンは、人間の寿命を数十年延ばしたと言われます。「医療」はその技術を社会システムにまで昇華させています。誰しもが否応なしに「健康診断」を受け、どこか悪いところが見つかったら「精密検査」を受け、治療が必要ならば「薬」の投与や「手術」を受ける、という社会システムを構築・運用することで人の健康に貢献しています。であれば、自分はリンクアンドモチベーションで組織のエンゲージメントに関する社会システムを発明しようと考え、様々な事業の立ち上げに取り組みました。

社員クチコミサイトのプラットフォーム事業のオープンワークが「健康診断」、企業向け組織診断のクラウド事業のモチベーションクラウドが「精密検査」、創業事業である組織人事コンサルティング事業が「薬」、スタートアップ向けの投資事業が「手術」という位置づけです。人に対する医療と同じように、組織に対してエンゲージメントという切り口で社会システムを構築し、「労働は苦役なり」という概念と闘うことが、リンクアンドモチベーションでの自分の挑戦でした。

「発明」へと駆り立てる渇望。

リンクアンドモチベーションでの仕事を通じて、組織のエンゲージメントという領域においては新しい仕組みが確立でき、自分の中で一定やりきったという実感がありました。その上で、自分の中に生まれてきたのは「もっともっと発明がしたい」という渇望でした。自分にとっての永遠のヒーローは、トーマス・エジソンです。蓄音機や映画を発明し、電球は100年以上経った今も世界を照らし続けています。蓄音機や電球以外にも、エジソンは84年の生涯で約800もの発明をしたと言われています。驚異的な数です。実際に、エジソンは寝る間も惜しんで発明に取り組んだといいます。

「私は失敗をしたことがない。1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」「全ての発明には、発明に関わった人の想像を超えるような熱意が注ぎ込まれている」「私は1日たりとも、いわゆる労働をしたことがない。何をやっても楽しくてたまらないからだ」といった、狂気を含んだエジソンの言葉に、自分の心が共鳴する感覚があります。

プロダクトを発明し続けるための最高の環境を自らの手でつくり上げたい。プロダクトづくりを通じて、闘うべき対象は「労働は苦役なり」。組織のエンゲージメント(社員の意欲や共感の向上)から更に一歩踏み込んで、仕事のイネーブルメント(社員の能力向上や成果創出)というテーマで、発明を生み出す。それがナレッジワークという会社を創った理由です。

ナレッジワークという、挑み続ける物語。

ナレッジワーク創業前から現在まで、一人ひとりとの奇跡のような出会いに恵まれ、最高のメンバーと仕事をすることができています。エジソンは発明家であったと同時に、「集合天才」という概念の生みの親とも言われています。800もの発明の裏側には、研究所というチームの存在がありました。自分一人では、世界は変えられない。けれど、ナレッジワークに集まる仲間たちと力を合わせれば、世界を変える発明を生み出し続けることができると思っています。

ナレッジワークで働く仲間の特徴は、私たちの3つの行動指針に集約されています。Act for people、人のため社会のために仕事をしたいと思う人。Be true、正直で誠実で、本音で話せる人。Craftmanship、自分ならではの専門性に磨きをかけてこだわりを持って仕事ができる人。創業メンバーと一緒に、この3つの行動指針をつくれたことが、ナレッジワークという組織の重要なターニングポイントだったと思います。またナレッジワークの特徴の一つは、競争がないことです。順位をつけることもしませんし、MVPといった表彰もありません。ゼロサム・ゲームの競争で人を動かすのではなく、全員が社会やお客様や仲間のために自ら動く。ゼロサムではなくプラスサムな世界を創ることに、こだわっています。

ナレッジワークを創業して約3年を迎え、想像以上に多くのお客様にプロダクトを導入して頂くことができています。導入社数が増えることも、売上を積み重ねることももちろん嬉しいですが、何よりも幸せに感じるのは、ナレッジワークの仲間たちと一緒に仕事ができていることです。40歳を越えて改めて思うのは、自分にとっての人生の豊かさとは、結果ではなくプロセスなのだ、ということ。時価総額10兆円の会社をつくった人が、時価総額1,000億円の会社をつくった人よりも100倍幸せかというと、きっとそうではないと僕は思っています。ミッションに向かうことももちろん大切だけれど、そこに至るまでの道のりを、どのように歩み、いかに味わうかが人生の醍醐味です。これから先、エジソンのように、沢山の発明を生み出したいと思っています。一つや二つではなく、いくつもの発明を。人類が抱える労働に関する問題を、自分たちの発明によって解決する。その道のりで生まれる喜びを分かち合い、力を合わせて困難を乗り越えていきたい。ナレッジワークという、挑み続ける物語を、仲間たちとともに紡いでいきたいと思います。

撮影場所:WeWork 日比谷FORT TOWER

インタビュー・記事制作:林慎一(株式会社まなざす)

写真:石橋雅人(Studio Function)

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