女性に人気の溺愛系フォーマットは強い
創作には先人達が築いているフォーマットに従うほうが成功率があがります。なぜなら、それは市場投入されて繰り返し改良しながら商業的成功を収めているからです。
例えば恋愛を軸にすると
男性向けは女性の数で満たすハーレムものが定期的に流行る
女性向けはオレ様系の最強男子に無条件で愛されるのが流行る
というパターンがあります。
全ての人には流行りません。
理由は、こうした特化型フォーマットは特定ターゲット以外には違和感を感じて嫌われるからです。
男性向けハーレムもの
例えば男性向けハーレムものは、女性経験が少ないか皆無で、女性への過剰な幻想を抱く、年若い男性か孤独な男性にウケます。そのため「現実の女性」らしい人格は嫌われます。女性の姿をしていますが、人格傾向は小さな子供あるいは主人公に依存性の強い性格設計が定番です。(主人公を超越した能力があり自律できるのに、世界の半分は男性なのになぜか主人公のみに依存するという病的な執着心など)
基本的に男性は鈍感か主体性がなく女性キャラクターの起こすイベントやトラブルによって行動を起こし、女性キャラクターが騒動のなかで勝手に親密度を上げ、終盤で親密度がリセットか無効化するイベントやボケ(ギャグ)が起きて進展は進まないまま有耶無耶に話が終わるのが基本です。
仲が進展すると、男性は現実にどう責任を負うか?で強大な社会的立場や資産力、実績、決断力が必要な人格に成長する必要があるため、それを描くと一気に読者が離脱するためです。続編を作らせないために意図的に行う場合もあります。
女性向けの溺愛系
女性主人公+オレ様男子の支配系で進む溺愛系は、以下のような特徴を持ちます。
主人公は自己肯定感や自己評価ゼロとか、愛情枯渇している、虐げられている、売られた、捕まえられた、などからのゼロスタートであり「女性」が主人公。
女性主人公を溺愛する男性キャラ(彼氏・旦那キャラ)は物語の世界でトップクラス(海外ではアルファ系と言います。群れのトップという意味です)に君臨している。
基本的に、彼氏・旦那キャラは周りから恐れられているか警戒されるほどのオーバースペックで、かつ、女性主人公を「オレのもの宣言」をする。女性主人公に嫉妬深く占有したがる。そして周りには乱暴だったり威圧的あるいは無関心に振る舞い、女性主人公には弱々しい内面を見せるギャップを起こす。
ストーリーは女性主人公の主体性ではなくイベントをトリガーに、問題発生→問題に女性主人公巻き込まれ→彼氏・旦那キャラが強制介入して一気に解決→なぜか知らないけど女性主人公と彼氏・旦那キャラが親密度が上がる会話を繰り返して進む。
話が単調になると女性主人公が捨て身の行き当たりばったりで解決しようとして死にかかったり危険にあうイベントを起こす。で、彼氏・旦那キャラが「自分のことを大切にしろ」だの「心配したんだぞ」など取り乱して怒って、女性主人公はデレるかツンデレする。
話が単調になると彼氏・旦那キャラにピンチが起きて女性主人公の機転で危機を救うパターンが起きる。通常、彼氏・旦那キャラ本人の守備範囲外の問題が起きる。例えば、政治的介入、噂、疑いがかけられる、信用が落ちる、彼氏・旦那キャラ不在の時に攻撃される、など。
バリエーションを持たせるため、女性主人公と彼氏・旦那キャラの仲が安定してくると周囲でカップルが誕生しはじめ、女性主人公と彼氏・旦那キャラでお節介してカップル樹立を支援したり、自分らのことは棚にあげてアドバイスとかしたりそれっぽい恋バナをする。
結婚・子供ができる段階までいくと話がリアリティが急に削ぎ落とされて、老後など時間をすっ飛ばして、数十年後とか別キャラによる後日談語りでフィナーレが多い。
彼氏・旦那キャラは強引が基本だが、関係が悪化しそうなレベルでは空気読んで主導権を女主人公に委ねるが近年の基本パターン。
オレ様男子の溺愛系は80年代から年単位でブラシュアップされており、色々な派生を試みた結果、上記パターンで定着しています。
これは創作用に、女性・男性の人格が作られているので、現実の恋愛ものを当てはめて作ろうとすると破綻します。
彼氏・旦那キャラがオレ様で強引に引っ張る支配的な人が、重要局面だけ何者でもない子に主導権を渡す合理性がないうえに、現実には自己肯定感や自己評価ゼロの女性で口数もぶっきらぼうだと話していて面白くもないので男性は魅力を感じないからです。
男性向けハーレムものや女性向け溺愛系は主人公が「普通は相手されない性格」がよい
男性系ハーレムものの男主人公が男女の誰から見ても、魅力ゼロの男主人公なのにヒロイン女性達が群がる光景は不気味で異様に思う人も多いはずですが、あの魅力のない主人公を「自分のようだ」と投影できる読者がいるから成立しています。
魅力ゼロの主人公だと、自己肯定感や自己評価が低い読者は自分を投影するのです。そこからは、男性向けや女性向けのフォーマットでチヤホヤすれば良いのです。
ハーレムものや溺愛系は海外では規制対象になりつつある
長年の歴史を積み重ねて構築されたハーレムものや溺愛系は、近年は海外では非難の対象になっており、「危険」というレッテルすら貼られます。
そのため、海外では、同じハーレムものや溺愛系でも、「そうなるべき理由」を作るようにしていますが、そうすると「欲が強い主人公が異性あさりしているだけの話」にどうしてもなるので、「血の契約でそうせざるを得ない運命にある」とか「裏切ると死ぬ」とか強引な設定もあります。
恋愛は疑似恋愛系とリアル恋愛系とラブコメで全く異なるフォーマット
恋愛をネタにした作品は高い需要があります。人間の本能に訴える上に、本能がまだ活性化している若年層からアラフォーぐらいまで、広く作用し、活発に消費したがるのでシリーズものにしてもシーズン3とかまでいけるケースがよくあります。重版や豪華装飾版も当たるとずっと売れています。
ただ、疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)と、ラブコメ、リアル恋愛系は市場がまったく異なり、とくにリアル恋愛系は人気がありません。恋に充実しているなら作品で消費する理由もないためだと思われます。
リアル恋愛系をやるぐらないなら、穏やかな日常系の方が人気がでやすいです。
ラブコメは、疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)と客層が被る上に、疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)の方が火力が強いので単体ジャンルではなく、日常系+ラブコメなどでやらないと持ちません。が、疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)+日常系+ミステリーや疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)+ファンタジーのほうが火力が強いので、商業的には疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)ベースでやる方が早いように思います。
こういう火力の強いものは社会批判も強いため、デ⚫︎ズニーなど規制が厳しいところに出せなくなりますが、そもそも規制を強めた結果デ⚫︎ズニーは今苦境に立たされているので気にする必要はありません。口うるさい企業は無視して人間の欲望に訴えてじゃんじゃん儲けるのがベストアンサーです。
人を楽しませるより夢中にさせた方が儲かる
疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)は、結末を知りたくで続編を無限にファンが買うようになるので、引き伸ばしエンドが強いです。
そして、市場分析では、疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)は、実際には読者はコンテンツ消費し終わったあと、虚無感や虚脱感、現実との乖離で違和感やショック、疑問などを受けている場合も少なくないようです。
これは、疑似恋愛系(溺愛・ハーレムもの)は脳内の快感や満足感を感じる作用で夢中になるからで、本能的に追った後、我に返るからでしょう。
しかし、シリーズが終わったあとのファンの気持ちが違法になることは現状はないので、思う存分に作るのがいいと思います。
このフォーマットではタイムラインとイベントを設定しておいて、主人公らは落ちてきたイベントに反応するだけでOKで、物語全体の壮大なテーマは不要です。
シンプルに「主人公が相手と問題を乗り越えて親密になっていく、が、なかなか進まない」をやればいいです。
フォーマットで進む実際の作品例
男性向けハーレムものは多すぎるので省略します。
女性向けハーレムものは名前から溺愛系とわからず、別の要素で、溺愛要素以外で男女へ広範囲にファン獲得しているものも多いのでそれも踏まえて紹介します。
薬屋のひとりごと
女性主人公は誘拐されて王宮使えにさせられる、テンション低いダウナー系で美人なのに化粧で隠す、自己評価が低い、などの特徴を持つ。
薬の知識と、謎解きができるスキルがあることで、イベントに主体的に女性主人公は対応可能だが拘束されている状況なので常に溺愛する男性キャラの支援が必須となる。
女性主人公は無愛想でスキルがあるだけなので本来なら恋愛にならないのが、溺愛する男性キャラが一方的に「無条件」に溺愛し、占有したがる部分がオレ様系男子の典型パターンかつ王宮で謎の権力をもつ点がアルファ系男子の特徴。
殺人などの謎解きミステリー要素や架空中華ファンタジー設定が考察付きの男女にもウケています。
魔法使いの嫁
タイトルに「嫁」がつく恋愛ものは溺愛系が多い。この手のタイプは「花嫁修行」がタスクになり、「花嫁修行の努力」が健気で美しいと、溺愛する男性キャラが一方的に「無条件」に溺愛していくケースが多いです。
女性主人公は誘拐されて売り飛ばされて、溺愛する男性キャラ(異形の魔法使い)に買われるからスタートする。当然、自己肯定感も自己評価もゼロであり、短命とも言われるところから開幕します。
魔法使いの世界の中で上位の戦闘能力を持つ溺愛する男性キャラは典型的なアルファ系男子の特徴であり、無感情で暴力的な振る舞いを他者に行うのに、女性主人公にだけ気遣う矛盾を見せるが、これもフォーマット通りのギャップの1つです。
女性主人公は定期的に捨て身の問題解決で自殺行為をするため、溺愛する男性キャラを無条件に弱体化させて傷つけるという凶悪性を持つが、これも溺愛系によくあるフォーマットの例です。
異形モノや現代ベースの魔法ファンタジーなどが好きな男女にもウケています。
魔導具師ダリヤはうつむかない
過労死で異世界転生し、魔道具師見習いの兄弟子と婚約し、婚約破棄されて自己評価を徹底的に落とすところからスタートが溺愛系の女主人公のフォーマット通り。
貴族かつ強靭な戦闘能力を持ち美貌があるのに他者評価を拒絶する奇妙なオレ様男子が相手になる。古典的な溺愛系オレ様男子と異なり、海外で普及しつつあるフォーマットに近く、以下の特徴を持つ。
ナイーブで繊細で家族依存度が女性のように高い男性人格。事実上のマザコン的な思想が綺麗な物語として悲劇的に描かれる。
捨て身で女主人公を自動的にハラハラされる無謀さを繰り返す。これはイベントの1つになって周期的に実行される。
貴族なのに平民に異常に腰が低く、謝罪や同情を行うが、悪人にだけは貴族モードで対応する二面性が出る。
自己決定力が本来は高いのに、土壇場では急にその能力が喪失し、女主人公が意思決定することで女主人公にリスペクトする習性をもつ。
このような二面性や家族依存、繰り返す行動パターンは、溺愛系を要素に足した女主人公の成り上がり系に多々見られる。(本好きの下剋上も成り上がり系で同じような習性がある)
女主人公の自発性ではなく周囲の「気遣い・感謝・持ち込んだトラブル」で物語が動くケースが多い。基本的に女主人公は日常会話を楽しむだけで勝手に物語が進むようイベント設計されている。男女に関係なく成り上がり系の主人公に多い共通フォーマット。
小説家になろうの総合ポイントで本作は1位になっている。つまり、成り上がりx女主人公の溺愛系は強いのです。
女経営者の成り上がり、知的財産権の政治的駆け引き、量産化の苦労など工業量産化問題が文明発展と連動して進むので、文明発展シミュレーションやカジュアルな経営ビジネス物が好きな男女にもウケています。
鬼の花嫁シリーズ
現代日本+和風ファンタジー+溺愛系です。
女主人公は家庭から拒絶され愛情に飢えて自己肯定感ゼロから強引に鬼に誘拐されて花嫁にされますが、これは運命であり名誉とという設定で強引に進みます。花嫁修行などが女主人公のタスクです。
溺愛する男性キャラは支配的で強引で孤独を持つ典型的なオレ様系男子であり、鬼のトップということでアルファ系男子の特徴を持ちます。
作家ご本人は多作で2031年までスケジュールが埋まってるそうですが、絶賛オファー募集中のようです。
最後に
この記事は特定の作品フォーマットや作風を批判しているのではなく、むしろ、それらが驚くほど共通フォーマット通りに作られ、繰り返し成功を収めている事実を再確認するために書きました。
そして、フォーマットを知らずに独自作品を作るよりはフォーマット通りに作って成功を収めてから、オリジナリティは目指せば良いと思います。
まあ、フォーマット知らないのにフォーマット似せたようなものを作ってフォーマットでやっていはいけない禁忌パターンをやって没落する作品も多いので、個性を出す前に成功してから好き勝手にすればいいのになぁって思います。
商売だし、と割り切って淡々と作れない人も出てくるのが、人間ゆえの悲しい「人間性」なのかもしれませんね。
アッハッハッハッハッハッハ!
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