誰も傷つけない世界の作り方
誰も死人が出ない設定で戦争シーンを渡すと、子供が亡くなり母親やが泣く「アレンジ」がされて椅子から転げおちたことがあります。
物語で絶妙に年齢制限対策や読者や視聴者対策で相違工夫されている設定をアレンジすると悲惨なことになるので、こういう部分の機微は繊細に扱ってもらう必要があるんですよね。
今日は、実際の作品で使われている絶妙なバランスを整理したいと思います。
年齢制限をつけないようにするにはとにかく人が傷つかないようにする。
よく中高生が勢いで書く作品には、やたらと人が死ぬという特徴を持つ場合があります。ええ、私も学生時代は頻繁に人が傷つくお話を作っていました。学生時代に一番うけた漫画が、犬を疲労と腕を引きちぎられて、主人公が「まあいいか」と片腕のまま犬と散歩にいくという謎話です。
話に何の意味もありません。ただ、ちぎれた腕が描きたかったのと、犬なのか化け物かよくわからない生き物かきたかっただけで、他はどうでもよかったんですよね。
で、こういう無目的から生まれる作品はカオスで好きなのですが、商業ラインでは人の死や腕がふっとぶのは非常に慎重にする必要があります。
例えば、溺愛男系プロットで絵に描いたような正統派の悪役令嬢が序盤から主人公の女ヒロインに「あらあら、お姉様、ここで何を?」といびり倒す「わたしの幸せな結婚」という作品があります。
タイトルで分かる通り「旦那様ー」という主人公と「お前が必要だ、いないと困る」というオレ様溺愛系旦那(周りにはパワハラ・モラハラしまくる)のお話で、大正ファンタジーです。北海道行って刺青の暗号した人を探したり金塊を探しに行ったりはしません。
この作品では、主人公は徹底的に何もしません。「泣く、落ち込む、ごめんなさい」をループしながら家事だけしていると、悪役令嬢は没落し、いじめていた当主も家が燃え、旦那様がブチ切れて雷で人の家を壊します。
主人公はメソメソするだけで世界が動く、すごい設定です。
で、この作品では、徹底的に人が傷つかないようにしてあります。
とくにアニメはすごいです。
「わたしの幸せな結婚」アニメ版の徹底的な配慮のすごさ
アニメは13+なので中学生から見れちゃうんですねー。で、中学生が見てもいいようにこれでもかとバトルシーンで人が傷つかないんです。
例えば、悪役令嬢が主人公ヒロインを連れ去り縄でしばって吊るします。
普通、ここで人はどんなセリフを言うでしょうか。
「やめろ/何するんだ/望みは何だ/私の旦那がただじゃすまさないよ」とかかなーって思うのですが、この主人公ヒロインは、敵陣時のど真ん中で「誰かー助けてくださーい」と叫んで泣きます。
うん、平和ボケしている現代日本人でもこの反応はしないように思います。
で、泣いて埒が明かないので悪役令嬢サイドはしかたなく、要求をいい、要求をのめと言うのですが、泣いて応じません。
厄介です。激昂してくれれば、まだ張り合いあるのに、これでは悪役令嬢が何をしても悪者になります。
これ、「このお話は創作で悪役は悪役なので主人公は徹底的に被害者なんですよ」をものすごく異常にこだわったプロットなんですね。
ここで悪役令嬢が行うのは「ハサミで服を切るぞ」という脅しです。別にすごい派手に切らないんですよ。髪の毛一本切ったり、そもそも生花で使う丸っこい安全性の高いハサミなので超安心です。ダイソーのハサミより安全性が高い。
なのに、主人公ヒロインは「いやー!」って大泣きします。いや、髪の毛のもしかしたら枝毛あった一本切ってくれたぐらいでそんな大袈裟なっていう。で、悪役令嬢が着物の袖を1cm切るとさらに大号泣で、音楽は悲壮になります。いや、何もしていない。というか無傷。
これは、実際に人を負傷させたり死亡させなくても、キャラクターが悲痛な顔や苦しめば物語は勝手に山あり谷ありになるという例です。
現実に髪の毛1本で泣く人はいるか?
答え:いません
現実の基準で考えると
• 生花用のハサミは刃が丸く安全性が高く、調理用や工作用よりも「怪我をしにくい」仕様です。
• 髪の毛一本を切られた程度では痛みもなく、外見にも影響しません。
• 普通の人間であれば、驚きや不快感はあっても「号泣」までは至らない。
→ 現実では「泣くほどではないこと」に大泣きしているので、心理的には“異常反応”です。
⸻
創作の文脈で考えると
• 物語上は「実際にダメージを与えず、ヒロインを最大限に被害者に見せたい」からこそ成立している演出です。
• 「髪を1本切られる=女性の尊厳を傷つける象徴」として解釈させる仕掛け。
• 観客・読者の視点では「実害がなくても、ヒロインが泣き叫べばドラマになる」。
→ つまり「異常さ」を逆手に取って、ヒロイン=絶対被害者/悪役=絶対加害者という構図を強引に作り出しているわけです。
実は見えないところで死人がでまくる「本好きの下剋上」
1000万部超えという売れまくった作品で「本好きの下剋上」というのがあります。こちらは、主人公は恋愛というか人間に興味がなく、本に興味を持つサイコパスの女子が主役なのですが、主人公が本にだけ興味を持つため、よーーーく見ると「バタバタ死人が出ている設定」が軽やかに進んでいくようになっています。
例えば・・・
子供は6歳までは市民扱いされない(幼少期の死亡率が高いからと思われる)
病院なんてない
主人公含め魔力の高い平民は成人までに普通は死ぬ。もしくは貴族の愛人などで加護で魔力解放の道具をもらえれば助かる。(この設定は、本作のメインテーマになりますが、街一つで最低でも2名の平民魔力もちがいたので相当数の死人がいることは確かです)
孤児院が放棄されていて幼児が瀕死で主人公が救う場面があるが、どう考えても大勢が死んでいる疑いのある場面がある(極度の食事すら与えない放棄状態)
主人公の支援でトレント(木の魔物)と戦う場面があるが、主人公の高い魔力でギリギリ倒せたため、主人公が登場前は魔物討伐で騎士は壊滅的な被害を繰り返しているはずで、死人も大勢いると思われる
恐らく、作者や読者は、死者が起きるはメインテーマでもないし、演出扱いなので気にしていないと思うのですが、これ、映像化すると「ん?」になる場面がちょいちょいあるのですね。そのせいか、シーズン3あたりから表現や描写や作画が不評な声もあるのですが、「序盤の本が好きなだけの転生もの」が実は割と死人が多いという設定に制作側が揉めたんじゃないかなーって想像しています。
描かなければOKではなく、「その理屈でいくと主人公以外、いっぱい死んじゃうよね?」という設定を出すと大変なことになる例です。それでも1000万部売れるんだからいいじゃん!と言えば、それはそうなのですが。
『本好きの下剋上』は、表では「本好き少女の文化成長物語」ですが、裏設定を素直に換算すると 死者の多さは中世基準以上に苛烈です。
設定通りにいけば:
中世ヨーロッパ風の死亡率を基準にすると 3〜5割の子供が未就学期に死亡していると思われます。
医療インフラ皆無+魔力持ち平民の死亡率が高い:
都市単位で毎年複数人の死亡。国全体で数百〜数千人は死者がいる可能性が考えらます。
孤児院の放棄:
幼児の死亡率は極端に高いので、救済前に相当数が餓死や衰弱死していた可能性が高いです。
魔物討伐の被害:
主人公は世界的にイレギュラーな魔力持ち+主人公の保護者的な溺愛男もハイスペック設定なので、り過去の戦闘では「騎士団壊滅的被害」が常態であり、定期的に発生する魔物被害で 数十〜数百人規模の死者 が累積していた可能性があります。
主人公の「心境」だけで物語は動かせる
少女漫画や女性向け作品では顕著ですが、物語の山場を作るのにわざわざ大規模な問題を起こさずに、主人公が苦しんで叫べばOKという手法があります。
「わたしの幸せな結婚」:
死者が出る必要のない物語構成で必要以上に人が死ぬ設定出すと凄惨で陰湿なダークファンタジーの雰囲気が出ます。
本作ではそこまで落とさないようにするためか、死者ではなく「意識不明の昏睡」でこの問題を適度に軽量化しているんですね。そう、物語で緩急つけるためだけなら、死ぬのではなく「ずっと寝ちゃう」でいいんですよ。どうせ舞台から退幕は同じなので。
「強靭さの魅力」や「死の必然性」の正当性は因果関係で結ぶと成立する:
実は物語の残酷さ・陰湿さは設定上の死者や負傷者の数ではなく、主人公や他キャラの描き方で決まります。これが無意味に死者が出ると「終末的世界」や「地獄」になり、別に死者なんかいなくても、山ほど問題があって主人公が対応し続けると「強靭」に見えます。
ここでポイントなんですが、街が壊れてても、登場人物らが「しょうがないよね」って感じで平然としていると、壊滅的大惨事でもコミカルになりますし、全員が悲痛にしていれば、洋服が破れただけで重苦しい話になります。
もちろん、それだけでは「は?洋服が破れただけでしょ?」になるため、苦労してやったの結婚式にして、ウェディングドレスが破れたとかにするんですね。そうすると怪獣が1万人ぐらい燃やしているより悲惨な話として成立して、ぐっと読者や視聴者の心をつかみます。
物語は物理的被害ではなく感情の描き方で決まるんです。
結論
幅広い年齢にさせたい時は、敵を強くするのではなく、主人公を弱くすればいいんです。一般人よりも虚弱な精神力にすれば、もはや死者すら不要で悪役が髪の毛一本切るだけで極悪人にできるのです。
主人公がタフだと、殴っても「そんなに主人公は問題にしてないよね?」でどんどんエスカレーションした展開になるので気をつけましょう。
基本的に物語では、第三者が見て暴力的か、破壊的か、よりも主人公らが苦しんだか、で意味が決まることを忘れないようにしましょう。
ハリウッドで大災害をサバイバルする系の主人公などは、米軍の海兵隊なんかよりもタフな精神構造していることがあるので絶対に真似したらだめです。数億単位の死者が出ても、ヒロインと平気でイチャラブするモンスターを動かす話のためにどんどん過酷な環境設定になり、他の登場人物も異常者になってしまうからです。
商売でなく趣味でやるなら、人類の大半がいないとか、宇宙空間で5名しか生きてないけど4人は敵、みたいな苦しい設定は私は大好きですけどね。ただ、そういう無差別に人が大勢死んだり残酷なものは基本的に、「B級」という烙印押されるので気をつけましょう。物語で必然性をもって死者を出すが大半の作品はできない=無意味な死者・負傷者が出るので破綻するんですね。
アッハッハッハッハッハッハ!
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