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診察のあと、別室で手に超音波を当てた。
なにやら、スティック状の機械の先端を数分間手にかざした。
機械から特に何かが発っされてる印象は無く、なにも感じなかった。
その日の治療は、それで終わりだった。
☆
飲み薬と塗り薬が出るので、それで様子を見て、1週間後にまた来院して欲しいという事だった。
受付で処方箋を受け取り、それを持って隣の薬局に向かった。
薬を受け取るとすぐに内容を確認した。
処方された薬:ソレトン錠
効能:痛みや炎症を抑える
・・・。わかりました。どうしても「痛み」でなければ気が済まない訳ですね。
わかりました。
☆
意味がない・・・そうは思いつつも、それでも専門家の言う事、一縷の望みをかけて1週間、言われたとおりにクスリを飲んだ。
1週間後、予想通り、症状は改善されなかった。
本来なら、結果を先生に報告し、次の指示を仰ぐべきところなのだろうが、「この先生は、分かってくれない」という思いに支配されてしまい、どうしてももう1度あそこに足を運ぶ気にはなれなかった。
☆
私はこれまで、色んな人に自分の病気について説明をしてきたが、ほとんどの人は「痛いから動かせない」と解釈するようだ。そうではなく、自分の意思に反して指が勝手に跳ね上がったり、手首が内側に曲がったりするわけで、そこに痛みは伴わない。
むしろ、痛みの方がどんなに楽だったか・・・痛みであれば、どこが痛いのか伝える事ができるし、最悪でも我慢して強引に動かす事は出来る。
しかし、自分の意思で思う通りに動かせないというのは、どうしようも無い。
その事を口でどんなに訴えても、医者も両親も友達も、誰も理解してくれなかった。
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