『プル夜刑事格付けチェック』
2023年11月15日 18:00・全体公開
※『プルガトリウムの夜』のネタバレが含まれます。
【本シナリオについて】
本シナリオは『プルガトリウムの夜』を遊んでくださったPLと探索者に贈る、おまけシナリオです。ここに書かれているNPCの心情はあくまで一つの可能性です。シナリオ内のNPCのセリフはテンプレートであり、各卓ごとに自由に改変していただいて構いません。本シナリオをTALTOにてご覧になりたい方はこちらをご確認ください。セッション用素材もTALTOからダウンロードいただけます。
【シナリオ概要】
プレイ人数:2人~
プレイ時間:3~5時間
舞台設定 :現代日本
ロスト率 :なし
システム :新クトゥルフ神話TRPG(7版)
【利用規約】
・本シナリオの本文及び素材の使用はセッションを行うために限り許可します。
・本シナリオの本文及び素材をセッション以外の目的で使用しないでください。
・本作品を不特定多数に向けての動画化、配信をすることはお控えください。
【オススメBGM】
01:オープニング :「ファッションセンターへようこそ」Addpico様作曲
02:ルール説明 :「ファッションセンターへようこそ」Addpico様作曲
03:第1問:味覚 :「白昼夢」hotaru sounds様作曲
04:第2問:法律 :「草泥棒」かずち様作曲
05:第3問:捜査 :「闇取引」かずち様作曲
06:第4問:救済 :「時間、色彩および空間のコンポジション」kk様作曲
07:第5問:贖罪 :「lost」しゃろう様作曲
08:エンディング :「新しい朝、風に乗って 」蒲鉾さちこ様作曲
不正解部屋BGM :「のっそりと気だるい感じ」yuki様作曲
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【01:オープニング】
視界の先には見覚えのない空間が広がていた。大袈裟なほどに豪華な装飾で彩られた広大な空間、それらはテレビ番組のスタジオのようにも感じられたかもしれない。視界の先には(参加コンビ数)分の椅子が2脚1ペアずつ並べられ、その前には自分と同じく状況が呑み込めず困惑する人々の姿があった。見知らぬ顔が並ぶ中、貴方のよく知る人物が目に留まるだろう。
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▼KP情報
相棒や他の探索者たちと簡単なRPを行おう。
RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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突然、空間が暗闇に包まれると同時に賑やかな音楽が鳴り響いたかと思うと、空間の一カ所に向けて照明が照らされる。そこに立っていたのは、貴方にも馴染みがある2人の人物だった。だが、貴方もよく知る2人の人物は、貴方のよく知らないテンションで高らかに宣言した。
セリフ:蛇原辰巳 & 桃下冬香
「一流刑事はどのコンビだ!プル夜格付けチェック~!」
セリフ:蛇原辰巳
「みなさん、今年の11月はいかがお過ごしでしょうか」
「今宵、開催されますのは一流刑事コンビを決めるバラエティショー」
「格付けチェック!」
「司会を務めるのは超一流刑事の蛇原辰巳と」
セリフ:桃下冬香
「激辛大好き桃下冬香です」
セリフ:蛇原辰巳 & 桃下冬香
「よろしくお願いしま~す!」
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▼KP情報
RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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セリフ:桃下冬香
「みなさん、色々とご質問があるかと思いますが、生配信ということもあり巻きで進めないといけませんので一旦無視させていただき、続きまして企画内容のご説明をさせていただきます」
「今宵、みなさんにやっていただくのは格付けチェックです」
「安心安全なバラエティーショーですので、そこはご安心ください」
「下手に抵抗せず、真剣に楽しく本企画に挑んでいただけると嬉しいです」
「あと、これはみなさんが見ている夢のようなものですので、複雑なことは考えず頭を空っぽにして楽しんでくださいね。きっと、目が覚めると忘れてしまうような、その程度の夢です」
「みなさん、悔いが残らないように精一杯楽しんでくださいね」
「さて、質疑応答に移りたいと思いますが時間がありませんので、受付可能人数は1人とさせていただきます。せっかくですので、ここに在るダイスで質問する方を決めましょう」
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▼KP情報
1D(参加人数)でロールを行い、該当する探索者1名にのみ質疑応答の場を設けよう。
基本、茶番なので適当にRPして構わない。RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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妙ちくりんな棒を持つ蛇原辰巳が口を開く。
セリフ:蛇原辰巳
「いま、横にいる人がみなさんがコンビを組む相棒っす」
「まずは、それぞれコンビの自己紹介といきましょうか!」
▼自己紹介を行う場合
天井に設置された照明が(該当のコンビ)を照らす。
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▼KP情報
1D(参加コンビ)でロールを行い、該当するコンビから順番に自己紹介を行おう。
再三お伝えするが、茶番なので適当にRPして構わない。RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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セリフ:蛇原辰巳
「以上、(参加コンビ数)組で本日は格付けチェックをやっていきます!」
「みなさん、よろしくお願いします~!」
暗闇に包まれていたスタジオに再び明かりが灯る。何はともあれ、この夢から自力で目覚めることはできないようだ。今は2人の進行に従い、この茶番のような格付けチェックに真剣に向き合うしか無いようだ。
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▼KP情報
RPが一区切りしたところでシーン02へ進行しよう。
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【02:ルール説明】
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▼KP情報
【企画説明】
探索者は一流刑事なら回答できて当然のお題に挑むことになる。お題はAとBの2択問題であり、全部で5問。どのコンビも「一流刑事コンビ」のランクからゲームを開始することになる。ランクは、お題に不正解する度に1段階ダウンしてしまう。正解した場合は変動しない。
【判定説明①】
各お題ごとに求められる技能ロールを行う。
ロールに成功した場合、探索者は正しい回答を導きだせる。
ロールに失敗した場合、探索者は誤った回答を導き出してしまう。
【判定説明②】
ロールにクリティカルした場合、ランクが1段階上昇する。すでにランクが上限に達している場合、次のロールにボーナスダイスを+2付与する。ロールにファンブルした場合、ランクが2段階減少する。
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【03:第1問:味覚】
貴方たちは2脚1ペアに並べられた椅子に腰かける。椅子の横には、でかでかと「一流刑事コンビ」と書かれているようだ。桃下冬香が全員の着席を確認すると話しを始める。
セリフ:桃下冬香
「それでは早速第1問目を始めたいと思います」
「やっぱり格付けチェックと言えば外せないのは味覚ですよね」
「今回はみなさんの味覚力を見させていただくにあたりゲストをお招きしています」
「それではゲストの方、入場お願いします」
桃下冬香がスタジオの奥へ手をかざす。そこには黄色のエプロンを身に付け、眩しい笑顔をこちらに向ける古鳥ヒナノの姿があった。
セリフ:古鳥ヒナノ
「みなさん、いらっしゃい……あ、違った……!」
「みなさん、こんばんわ!古鳥軒の看板娘、古鳥ヒナノです!」
「今回は、みなさんに私が作った麻婆天津飯はどちらかを当てていただきます」
「それと食べ比べていただくのは、蛇原さんが作った麻婆天津飯です」
「常連の方であれば簡単に当てられるような問題かもしれませんが、よろしくお願いします!」
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▼KP情報
各コンビごとに回答者を1名選出しよう。回答者は探索者同士で話し合って決めて構わない。1D(参加コンビ)でロールを行い、該当するコンビから順番に回答を行おう。
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古鳥ヒナノに連れられ(回答者)は別室に案内される。出来立ての麻婆天津飯が置かれた机に腰を掛けた(回答者)へ古鳥ヒナノが妙ちくりんなアイマスクを付けてくれる。
回答者は〈INT〉+〈聞き耳〉の合計値÷2の値を〈味覚〉としてロールを行う。『プルガトリウムの夜』のクリア時に「シアエガの落とし子」の後遺症を持つ探索者が回答する場合、ペナルティダイスを+1付与する。
▼麻婆天津飯を食べる場合
目隠しをしている状態で食事をすることが出来ない。
すると、古鳥ヒナノの声が聞こえてくる。
セリフ:古鳥ヒナノ
「私が食べさせてあげますので、口を開いてください」
「はい、アーン」
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▼KP情報
第1問は「A:蛇原辰巳が作った麻婆天津飯」「B:古鳥ヒナノが作った麻婆天津飯」だ。ロールに成功した探索者はBの部屋へ、ロールに失敗した探索者はAの部屋へ向かうことになる。HO2が不正解した場合、古鳥ヒナノは悲しむかもしれない。RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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▼全員の回答が終了した場合
回答者が待つ2つの部屋の前に桃下冬香が立つ。彼女は「結果はっぴょーう」と言うと、華麗なフェイントを交えながらBの部屋の扉を開ける。
セリフ:桃下冬香
「Bのみなさん、おめでとうございます」
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▼KP情報
RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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セリフ:古鳥ヒナノ
「こんな形ではありますが、またみなさんに料理を食べていただけて良かったです……。たまにでいいので、古鳥軒の味を思い出してくれると嬉しいです……!」
そう言うと、古鳥ヒナノは満面の笑みを貴方に見せると霞のように消えてしまう。
その表情はHO2にとって、長く見ることの無かった心からの笑顔だった。
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▼KP情報
探索者が相棒の元へ戻った際のRPも合わせて行おう。
RPが一区切りしたところでシーン04へ進行しよう。
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【04:第2問:法律】
セリフ:蛇原辰巳
「それでは続いて第2問目をやっていきましょう!」
「第2問は、みなさんの法律の知識が試されるお題になってます」
「みなさん、まずはあちらを見てください」
蛇原辰巳がスタジオの奥を指さす。そこには薄汚い黒いマントを着用した男性が手錠に繋がれた状態で、証言台の前に立たされている。その様子は、さながら法廷内を彷彿とさせた。貴方は、黒いマントを着用した男性に見覚えがあるかもしれない。彼は貴方の方をジッと見つめると「チッ」と舌打ちをする。
セリフ:蛇原辰巳
「証言台に立つ鷹山隼人さんには、とある事件の容疑がかけられているんすけど、みなさんは彼の証言や現場証拠を元に彼が有罪か無罪かを当ててもらいます!」
「もちろん、これは茶番劇ですので鷹山隼人さんが本当に逮捕されることはありません。一流刑事であれば、この事件の真相に辿り着けるはず。さあ、各コンビ、どなたが挑戦します?」
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▼KP情報
各コンビごとに回答者を1名選出しよう。回答者は探索者同士で話し合って決めて構わない。1D(参加コンビ)でロールを行い、該当するコンビから順番に回答を行おう。
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蛇原辰巳に連れられ(回答者)は別室に案内される。扉を開くと、そこは警視庁内にある捜査資料室だった。机には過去の捜査資料が広げられ、2人分の椅子が用意されていた。蛇原辰巳はそのうちの1つに腰を掛けると、口を開く。
セリフ:蛇原辰巳
「こうやって、2人でよく捜査資料と睨めっこしたよな……」
「あの時は毎日死に物狂いだったけど、今ではそれも良い思い出だよ」
回答者は〈法律〉〈知識〉のいずれかでロールを行う。
〈知識〉でロー ルを行う場合、ハード以上の成功が求められる。
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▼KP情報
第2問は「A:有罪」「B:無罪」。正解は「A:有罪」だ。ロールに成功した探索者はAの部屋へ、ロールに失敗した探索者はBの部屋へ向かうことになる。RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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▼全員の回答が終了した場合
回答者が待つ2つの部屋の前に蛇原辰巳が立つ。
彼は「結果はっぴょーう!」と言うと、勢いよくAの部屋の扉を開ける。
セリフ:蛇原辰巳
「さすがっす、Aのみなさん!おめでとうございまーす!」
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▼KP情報
RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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第2問が終了すると、鷹山隼人が立つ証言台が数名の黒子によって片付けられる。どうやらこの証言台にはキャスターが付いていたようだ。彼は文字通り、流れるようにスタジオから退場していく。去り際、彼は「テメーら覚えてろよ」と暴言を吐き捨てるとスタジオ端へと消えていった。
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▼KP情報
探索者が相棒の元へ戻った際のRPも合わせて行おう。
RPが一区切りしたところでシーン05へ進行しよう。
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【05:第3問:捜査】
セリフ:桃下冬香
「それでは引き続き第3問目を始めたいと思います」
「お題も折り返し、残すところお題は3問となります」
「第3問は、コンビのお二人で挑戦していただきます」
「お題は刑事としての捜査力です」
桃下冬香がスタジオの奥へ手をかざす。そこには、とある家の1室を再現したであろうセットが組まれていた。荒らされた室内、数々の痕跡、部屋の中央で倒れる遺体。それは、まるで事件現場のように感じられた。ふと、貴方はあることに気付く。部屋の中央に倒れる男性、それは見間違いでなければ佐々羅透李、その人だった。
セリフ:桃下冬香
「なんと、佐々羅先生が何者かに殺害されてしまいました……」
「みなさんには、事件現場を再現したセット内を捜査していただき佐々羅先生の死因と凶器を当てていただきます。なお、佐々羅先生はご遺体役です。ちゃんと生きていますのでご安心ください」
桃下冬香が説明を終えると、佐々羅透李へと手を振る。すると、彼は遺体役のふりを務めながらも右手を少し上げて、こちらへと手を振り返す。
セリフ:桃下冬香
「一流刑事コンビのお二人で協力して、この事件の真相に辿り着いてください」
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▼KP情報
1D(参加コンビ)でロールを行い、該当するコンビから順番に回答を行おう。
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回答者は〈目星〉と〈聞き耳〉でロールを行う。
各探索者の意見が食い違った場合、〈交渉技能〉のいずれか1つでロールを行おう。
▼佐々羅透李に話しかける場合
セリフ:佐々羅透李
「私は遺体役だから話しかけないで」
「勝手に話すと桃下さんに怒られちゃうから……」
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▼KP情報
第3問は「A:毒殺」「B:刺殺」「C:過労死」だ。正解は「A:毒殺」だ。
第3問はコンビで挑むお題のため、判定フェイズを2つに分ける。
【捜査フェイズ】
各探索者はそれぞれ〈目星〉と〈聞き耳〉でロールを行う。
2回成功すれば「A:毒殺」を選定、1回成功すれば「B:刺殺」を選定、成功しなければ「C:過労死」を選定する。
【推理フェイズ】
各探索者が捜査フェイズで導き出した回答に相違があった場合、各探索者共に〈交渉技能〉ロールを行う。
ロールに失敗した探索者は主張が間違っていたことを認め、ロールが成功した探索者の回答に従う。
2人ともロールに成功した場合、2人ともロールに失敗した場合ともに勝敗が決まるまでロールを繰り返す。
探索者は最終的にコンビで導き出した回答の部屋へ一緒に向かうことになる。
ただし、「C:過労死」を選定した場合、ランクが2段階減少してしまうため注意しよう。
RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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▼全員の回答が終了した場合
各コンビが待つ3つの部屋の前に桃下冬香が立つ。
彼女は「結果はっぴょーう!」と言うと、勢いよくAの部屋の扉を開ける。
セリフ:桃下冬香
「Aのみなさん、おめでとうございます」
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▼KP情報
RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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第3問が終了すると、大掛かりなセットは黒子の手により撤収されていく。
遺体役に徹していた佐々羅透李も一息つき、立ち上がると貴方へと話しかけてくる。
セリフ:佐々羅透李
「事件解決、お見事です。さすがは、一流刑事のみなさんだ……」
「これからも、みなさんの正義を信じて前へ進んで行ってくださいね」
佐々羅透李は貴方たちの健闘を称えると霞のように消えてしまう。
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▼KP情報
RPが一区切りしたところでシーン06へ進行しよう。
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【06:第4問:救済】
セリフ:蛇原辰巳
「さて、4問目は俺から(各HO2の名前)に出す最後のお題だ」
「班に配属されてからさ、色々あってゆっくり話すこともできなかっただろ」
「だからさ、この機会に何をしたいかって色々考えたんだよ」
「そしたらさ、何故か警察学校時代のことを思い出しちまってよ……」
「覚えてるか。警察学校時代、よく柔道で手合わせしたよな~」
「それで俺は決めたんだ。最後にさ、俺と手合わせしてくれよ」
「もし、俺に勝つことができたら、お前を一流刑事として認めてやるよ」
「あ!もちろん、変な触手は抜きで頼む!あれ、結構痛いんだよな……!」
蛇原辰巳がスタジオの奥へ視線を向ける。そこには、警察学校時代、彼とよく手合わせに興じていた道場があった。窓から差し込む日の光、汗と涙の染みついた畳の匂い、全てがあの日のままだった。いつの間にか蛇原辰巳や貴方の姿は柔道着へと変わり、彼は静かに道場へと上がる。
セリフ:蛇原辰巳
「文句無しの一本勝負だ。悔いの無いよう、全力でかかってこい」
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▼KP情報
1D(参加コンビ)でロールを行い、該当するコンビから順番に回答を行おう。
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回答者は〈近接戦闘〉でロールを行う。
蛇原辰巳も〈近接戦闘〉でロールを行い、成功レベルの高かった方が勝利する。
▼ロールに勝利した場合
蛇原辰巳は昔と変わらず強かった。何度も窮地に立たされ、何度も負けを確信する。しかし、貴方は諦めることなく彼に立ち向かう。警察学校時代、彼と過ごしたかけ外の無い日々を思い出しながら。試合の決着がついた。HO2は蛇原辰巳から一本を先取し、試合に勝ったのだ。
セリフ:蛇原辰巳
「ハア……ハア……。あーあ、負けちまった~」
「俺も鍛錬が足りないな……」
「でも、これで俺も後悔なくお前を送り出せる」
「俺に勝ったんだ。これから、どんな困難がお前に襲い掛かろうと、きっと何とかなる。最後にお前と肩を並べられることができて、本当に夢みたいだぜ!」
▼ロールに敗北した場合
蛇原辰巳は昔と変わらず強かった。彼は貴方の先方を熟知し、あの日のように一本を先取する。その瞬間、警察学校時代、彼と過ごしたかけ外の無い日々が脳裏をよぎるだろう。試合の決着はついた。HO2は蛇原辰巳に1本を先取され、試合に負けたのだ。
セリフ:蛇原辰巳
「ハア……ハア……。思い出したか、俺の強さ」
「でも、お前も強くなったよ……本当に強くなった……」
「これで俺も後悔なくお前を送り出せる」
「お前は誰よりも粘り強いし、諦めが悪い、そして負けず嫌いだ」
「それだけの根性があれば、どんな難事件だってすぐに解決できるさ」
「お前は、俺の親友であり一流の刑事だ」
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▼KP情報
RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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第4問が終了すると、道場は役目を終えたように跡形もなく消えていく。蛇原辰巳もHO2へ満足そうに微笑みかけると、親指を立てたサムズアップの仕草を見せながら霞のように消えてしまう。
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▼KP情報
第4問は蛇原辰巳との勝敗により正解不正解が決まる。
試合に勝った場合、正解。試合に負けた場合、不正解とする。
また、このお題の終了後に回答者が部屋に案内されることはない。
RPが一区切りしたところでシーン07へ進行しよう。
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【07:第5問:贖罪】
セリフ:桃下冬香
「最後の5問目は私から班長に出題させていただきます」
そう言うと、桃下冬香は2丁の拳銃を取り出す。
それは日本警察官に配備されているニューナンブM60だった。
セリフ:桃下冬香
「2019年10月17日。班長は連続殺人事件の捜査中、人質に取られた彼を助けるため引き金を引いた。ですが、彼は班長の放った弾丸で撃ち抜かれて亡くなってしまいます。私は一足遅れて現場に到着した際、混乱に乗じて物陰に落ちていた彼の拳銃を盗みました」
「前置きが長くなってしまいましたね。改めて、私から班長へ最後の出題です……」
スタジオ内にも関わらず、冷たい雨が降り注ぐ。それは、貴方が毎晩夢に見る雨であり、忘れ去ろうとしても拭いきることのできない、貴方が背負う罪を否応に想起させる。
セリフ:桃下冬香
「あの時、私が盗んだ拳銃はどちらでしょうか……」
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▼KP情報
1D(参加コンビ)でロールを行い、該当するコンビから順番に回答を行おう。
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回答者は〈射撃(拳銃)〉+残りの正気度の合計値÷2の値でロールを行う。
▼ロールに成功した場合
セリフ:桃下冬香
「さすがですね、班長。それが私の犯した罪です」
「最後の最後まで、意地悪な私で本当にごめんなさい……」
▼ロールに失敗した場合
セリフ:桃下冬香
「残念、外れです班長。本物はこっちです」
「もう忘れないでくださいね。彼のことも、そして私のことも……」
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▼KP情報
第5問は2019年10月17日、桃下冬香が盗んだ拳銃を言い当てることにより正解不正解が決まる。拳銃を言い当てた場合、正解。拳銃を言い当てられなかった場合、不正解とする。また、このお題の終了後に回答者が部屋に案内されることはない。RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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桃下冬香は雨に打たれながら静かに口を開く。
セリフ:桃下冬香
「私は最初から気づいていたのかもしれません」
「計画が上手くいかないことも、班長が心の底からそれを望んでいなかったことも」
「許してほしいとは思いません。ただ、この気持ちを班長に伝えられなかったことだけが、私の唯一の心残りでした……」
桃下冬香は貴方へと視線を向けると同時に、雨の雫が彼女の目から零れ落ちた。
セリフ:桃下冬香
「ごめんなさい、班長……」
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▼KP情報
RPが一区切りしたところでシーン08へ進行しよう。
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【08:エンディング】
まるで最初からそうだったように雨が上がっていた。肌を伝う雫も、濡れた衣服も、全て元通りになっている。桃下冬香は司会として、この物語を紡ぐ担い手として、最後の役割を行う。
セリフ:桃下冬香
「時間というものは、あっという間に過ぎてしまいます」
「最後に格付けチェックの結果発表を行い、この茶番劇を終わりにしましょうか」
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▼KP情報
各コンビの結果発表を行い、コメントをもらおう。
RPが一区切りしたところで次の描写へ進行しよう。
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セリフ:桃下冬香
「まもなく、夢は冷める時間のようです」
「時間は止まることなく進み続け、過去に戻ることは決して許されません」
「ですが、最後にこうして、みなさんと同じ時間を過ごすことが出来て私たちは幸せでした。では、これにて一流刑事はどのコンビだ!プル夜格付けチェックを終了いたします。それでは、さようなら」
桃下冬香が霞のように消えると同時にスタジオの照明が落とされる。視界は暗闇に包まれ、貴方の意識は微睡みへと消えていくだろう。この茶番劇が始まる前に彼女は言った。「みなさん、悔いが残らないように精一杯楽しんでくださいね」と。その言葉は貴方たちだけに向けられた言葉ではなく、あるいは彼女らや彼ら自身にも向けられた言葉だったのかもしれない。ありえたかもしれない日常。果たされなかった願い。伝えられなかった言葉。贖罪と救済。そんな、数多くの想いがこの妙ちくりんな茶番劇を作り上げたのではないだろうか。
これは夢のようなものであり、目が覚めると忘れてしまう、その程度の夢。だが、貴方の心に灯る希望の灯を、より一層強く明るいものへと変えてくれたかもしれない。私たちは美しく残酷なこの世界で明日も生き続ける。彼女らや彼らが認めた一流の刑事コンビとして。
エンディング:一流刑事コンビ
【Result】
▼正気度回復
両探索者が生存している ⇒ 1D6の正気度を回復する。
ランクが一流刑事のまま ⇒ 1D6の正気度を回復する。
+
5問全てクリアしたコンビ ⇒ 各探索者はそれぞれ5D4の正気度を回復する。
4問クリアしたコンビ ⇒ 各探索者はそれぞれ4D4の正気度を回復する。
3問クリアしたコンビ ⇒ 各探索者はそれぞれ3D4の正気度を回復する。
2問クリアしたコンビ ⇒ 各探索者はそれぞれ2D4の正気度を回復する。
1問クリアしたコンビ ⇒ 各探索者はそれぞれ1D4の正気度を回復する。
Illustration by てかとり