那覇市長 市議のトランスジェンダー「伝染する」発言は不適切
参政党の和田圭子那覇市議会議員が、出生時の戸籍上の性別と性自認が異なるトランスジェンダーをめぐり「伝染する」などと発言したことについて、那覇市の知念市長は、多様性を認める社会をつくっていくことが市の基本姿勢だとした上で、「伝染」という言葉の使い方は適切ではないという認識を示しました。
ことし7月の那覇市議会議員選挙で初当選した参政党の和田圭子議員は、今月12日の市議会の一般質問の中で、出生時の戸籍上の性別と性自認が異なるトランスジェンダーをめぐり、海外の元当事者の発言だとして「学校で頻繁に耳にしたり、トランスジェンダーになったという人の動画をネットで見たりすることで伝染する。影響を受ける」と発言しました。
和田議員は「LGBT当事者に対する不当な差別はあってはならない」とも述べましたが、「伝染する」などの発言に対し、市民グループからは「差別発言だ」などと批判の声があがっています。
これについて、那覇市の知念市長は24日の記者会見で「われわれの答えは明確で、多様性をしっかり認めていく社会をつくっていくことだ。これが基本的な姿勢で、市の立場は明確にしておきたい」と述べました。
また、和田議員が引用した海外の元当事者の発言については「学術的にエビデンスも整っていて証明されているのなら重みがあるだろうが、私個人としては一説にすぎないと考えている。『伝染』という言葉は少し適切ではない」と指摘しました。
その上で、知念市長は「議場は言論の場で、おのおのの考えを自由に述べることを阻害するようなことがあってはならない。当事者が傷つく発言があった場合は、これまでも議会の場で発言の訂正などを求めてきた経緯があるので、議会のほうで判断すると思う」と述べました。