個性の塊ココにあり!16回目を迎えたモンキーミーティングに初潜入!〜小野木里奈の○○○○○日和〜

モンキーミーティングを支えてきたキーマンにお話を伺った!

 すでに16回目を迎えるモンキーミーティングですが、第一回開催の頃からこのイベントを支えている元本田技研工業(株)広報部の永山さんとカフェカブ運営事務局Cub工房代表の中島さんにもお会いすることができました。今回は永山さんにモンキーミーティングの歴史についてお話を伺いました。

カフェカブ運営事務局Cub工房代表の中島さん(左)と元本田技研工業(株)広報部の永山さん(右)
カフェカブ運営事務局Cub工房代表の中島さん(左)と元本田技研工業(株)広報部の永山さん(右)

小野木:そもそもモンキーは何をきっかけに作られたのでしょうか。

永山さん:元々は本田技研工業創業者の本田宗一郎さんが幼い頃からたくさんの方にエンジンに親しみを持って欲しいという志によって、『多摩テック』というモータースポーツをテーマにした遊園地で遊ぶ用の玩具としてモンキーが作られました。もちろん玩具なので最初はナンバーもありませんでしたが、そのうち話題となり公道でも一般の方々が乗れるようにナンバーをつけたモンキーが作られるようになりました。

小野木:では、開発当時のターゲットは大人のライダーではなく、子供たちだったんですね。

永山さん:はい。幼い頃からエンジンがついた乗り物、つまり動く乗り物というモビリティに親しんでいただきたいというのが本田宗一郎さんの思いだったんです。

1961年にレジャー施設『多摩テック』で遊具としてモンキー(Z100)が作られた
1961年にレジャー施設『多摩テック』で遊具としてモンキー(Z100)が作られた

小野木:最初は子供向きの乗り物として作られたのが、大人の方々も興味を持つようになったんですね。

永山さん:世界的に見ても比較的日本人は小さくてコンパクトなものを好む傾向があるんです。これもモンキーが好まれる背景にあったのかもしれません。とはいえ、そこまでお金をかけられなかったのでカブのエンジンを流用して開発されました。

モンキーミーティングを始めたきっかけとは?

小野木:モンキーミーティングはどんなきっかけで始まったのでしょうか?

永山さん:すでにカブのイベント『カフェカブミーティング』の人気があり、そこでのお客様から「モンキーでもやってほしい」という声もあったんですよ。最初は多摩テックで始めてみようという案を中島さんへ相談したのがきっかけです。

続々と会場受付に駆けつけるモンキーオーナーの方々
続々と会場受付に駆けつけるモンキーオーナーの方々

小野木:同じエンジンのカブのミーティングから今度はモンキーのイベントへと広がったんですね。

永山さん:正直、当時はここまで大きなイベントになるとは思ってもいませんでしたね(笑)

小野木:え!そうだったんですか?

永山さん:モンキーの場合はカブと違い、モンキーが大好きな少数のマニアのライダーしか集まらないだろうと思っていましたが、まさかそのマニアの方がこんなに大勢いるんだなぁと驚かされました(笑)

小野木:実際に、今日もたくさんの個性的なカスタムをされたモンキーが集まっていますね。

永山さん:いじることってすごく大事なことだと思うんです。バイクをいじって自分の個性を出していくという楽しさがオートバイの魅力の一つで、それを今度はたくさんの方々に披露する会がこのイベントのイメージです。

モンキーの楽しみ方は、人それぞれだと痛感させていただきました
モンキーの楽しみ方は、人それぞれだと痛感させていただきました

小野木:皆さん、自分のバイクを見せながらも他の方のカスタムを見て楽しんでいました。

永山さん:そうなんです。そこで情報交換する機会にもなっているんですよ。それもこのミーティングの良さだと思います。ただバイクを乗るだけでなく、バイクを眺めて楽しむ会にもなっているんです。

小野木:見ていて驚いたのは全員が乗ってくる方々だけじゃなくて、わざわざ汚れたりしないように車に積んで運んでいる方もいましたね。

永山さん:過去には雨が降った途端に愛車が濡れないようすぐに車へ積んで会場から颯爽と出ていく方もたくさんいましたよ(笑)

小野木:もはや乗り物として乗るだけではなく、自分の大切なコレクションを「持ってくる」という感覚なんですね。モンキーは他のバイクよりも比較的小さくコンパクトな車体だからこそやりやすそうです。

永山さん:やっぱり小さいバイクならではの魅力ってありますよね。小さいものを作るということ自体にも技術がとても必要なんです。

小野木:ちなみに、永山さんが感じたモンキーとカブの各ミーティングで違いはありますか?

永山さん:やっぱりお客様の層が全然違うと思います。走るよりも、見た目を愛でて楽しむカスタムをするお客様は比較的モンキーの方が多いです。一方で、ツーリングを楽しむためのカスタムをするお客様はカブの方が多いと感じました。

永山さん自身もカスタムされたモンキーを所有しているという
永山さん自身もカスタムされたモンキーを所有しているという

小野木:私も以前、『カフェカブミーティング in 青山』に参加しましたが、確かにツーリングする上で実用性を重視したカスタムをしている方が多かった気がします。

永山さん:そうなんですよ。モンキーは見せるためのカスタム、カブは走るためのカスタム、という方がそれぞれ多い印象ですね。ちなみに私もカスタムしているモンキーを所有していますが、ずっと家に飾っていて走行距離0kmです(笑)

小野木:まさにオブジェとして愛でていますね!そんなバイクカスタムの楽しみ方も素敵だと思います。

永山さん:あとはモンキーは子供から見ても小柄で他のバイクに比べて怖さを感じにくいからか、イベントに親子で参加してくれる方々が見られるのもモンキーミーティングの特徴かもしれません。

【画像】『第16回モンキーミーティングin多摩』の模様を画像で見る(15枚)

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