食品スーパー「ロピア」(川崎市幸区)は25日、ディスカウントストア「ミスターマックス」の湘南藤沢ショッピングセンター(藤沢市辻堂新町4丁目)内に新店舗を開店した。市内は精肉店として創業した原点で、スーパー転身後の「再挑戦」と位置付けている。
出店先は1階の約1700平方メートルで、今年2月に閉店したスーパー「フードワン」の跡地。ロピアは市内に石川店を構えるが、創業地(南藤沢2丁目)により近い場所に出店を検討していた。売り場の壁面に湘南にあやかった海の生き物を描き、ロピア名物の鉄道模型は江ノ島電鉄風の車両を採用。原点回帰を演出している。
この日早々に600人超の行列ができ、30分前倒しして午前9時半に開店。県内で水揚げされた鮮魚のほか、オリジナル国産牛ブランド「みなもと牛」のブロック肉やプライベートブランド(PB)商品を中心に取りそろえた。パン粉をまぶした生魚はそのまま購入もでき、その場で揚げるサービスも始める。「生しらす丼」や、地元企業と開発したPBの「湘南ゴールドビスケット」の詰め合わせを用意する。
ロピアは納入業者に商品陳列を無償で手伝わせる独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで、公正取引委員会の検査を受けている。新店舗について「他店からの応援も呼び、開店にこぎ着けている」(広報)とした。(岡部 恵里)