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【石巻市】前谷地で味わえる広島のお好み焼屋が今年4月にオ一プン!こだわりや関西風との違いを訊いてきた

さやかセラピスト兼Webライター(大崎市・石巻市)

たっぷりのキャベツに濃厚の甘辛ソ一ス。無性に食べたくなる瞬間ありませんか?

お好み焼って、定期的に『食べたくなるサイクル』がやってきます。

今回は、そんなサイクルに入ったときにオススメのお店を紹介したいと思います。

広島のお好み焼【すぎ乃】

石巻市前谷地にある【すぎ乃(すぎの)】さん。

店舗外観。
店舗外観。

コチラでは広島のお好み焼をいただけるということですが、広島風と普通(関西風)のお好み焼、どのような違いがあるのでしょう?

気になったので、まずは店主『杉野(すぎの)さん』にお話を伺います。

鉄板の前で笑顔の杉野さん。写真には写っていないが、奥様と2人でお店を営んでいる。
鉄板の前で笑顔の杉野さん。写真には写っていないが、奥様と2人でお店を営んでいる。

両者の違いは何でしょう?

杉野さん「麺が入っているところです。」

広島のお好み焼には麺(そばorうどん)が入っているそう。【すぎ乃】では、『並』で1玉、『大』で2玉の麺が入っているので、かなり満腹になります。

お好み焼って、おやつなのか食事なのかが微妙です。地方によってはお好み焼をおかずに白ごはんを食べるところもあります。

でも、麺が入っている広島のお好み焼なら、これひとつでしっかり“食事”として成り立つボリュームです。

広島市出身の杉野さん。広島のお好み焼はソウルフードなのだそう。店内にはお好み焼の歴史が分かるパネルがある。
広島市出身の杉野さん。広島のお好み焼はソウルフードなのだそう。店内にはお好み焼の歴史が分かるパネルがある。

さらに、もうひとつの特徴は

杉野さん「生地がクレ一プ状です。」

鉄板にまぁるく薄~く伸ばして焼く行程は、クレ一プ屋さんのよう。そこに山盛りのキャベツ、天かす、豚肉を乗せて焼いていきます。

生地にキャベツも具材も全部混ぜて焼く、関西のお好み焼とはここが違うポイントです。

山盛りキャベツに豚肉。底にはクレ一プ状の生地。
山盛りキャベツに豚肉。底にはクレ一プ状の生地。

さて、ここまで調理した時点で、広島のお好み焼最大の難関ではないかと思える行程にさしかかります。

それは、ひっくり返すこと。

薄~い生地の上に乗っかっているのは、バラッバラのキャベツや天かすです。ひっくり返した拍子に、とっ散らかるんじゃないか心配になりますよね?

でも、杉野さんもプロです。この難関を問題なくクリアできるのか?はたまた、とっ散らかしてしまうのか?見ている側もちょっとドキドキの瞬間です。

杉野さんの目の奥がキラリと光ります。その瞬間。

見事成功しました!

豚肉とキャベツの面が下になり、ジュウジュウといい音を立てている。

見ているコチラもひと安心です。

このまましばらく焼いている間に、杉野さんは次の行程にかかります。

・別で茹でていた麺を鉄板に乗せて炒める。

・卵を割りほぐし、クレ一プ状に伸ばして丸く焼く。

卵もクレ一プ状に薄く伸ばして焼きます。
卵もクレ一プ状に薄く伸ばして焼きます。

こうしている間に山盛りだったキャベツはしんなりしてきました。

これを麺の上に乗せて、さらにクレ一プ状の卵の上にドッキング。仕上げに再びひっくり返してソ一スを塗って完成です。

関西のお好み焼が『混ぜ焼』なのに対して広島のものは、『重ね焼』。クレ一プ状の生地と卵を上下に、キャベツや麺が真ん中にサンドイッチになっている状態です。

ひっくり返すのが難しそうですが、生地に混ぜ込まれていないキャベツも麺も存在感があって食べ応えがあります。これが、広島のお好み焼の魅力であると言えるでしょう。

丸見えカウンター

ところで、何故こと細かに私が調理の過程を知っているかというと、

客席から全て見えているから。

【すぎ乃】の店内はこのようになっているんです。

店内はL字型のカウンター席が9席。
店内はL字型のカウンター席が9席。

ご覧のように店内はカウンター席のみで、店の中央に調理台があるという設計。だから、どの席からも調理している様子を見ることができます。

何故、このようなお店の造りにしたのでしょうか?

杉野さん「お客さんとコミュニケーションが取れるようにしました。」

視界をさえぎるものが無い。そして、この距離感。気軽に話しかけることができる雰囲気と空間になっています。

一生懸命、焼きながらも、話かけに気持ちよく応じてくれる杉野さん。

ちなみに注文する際も、杉野さんと喋った上で注文するといいです。

木札のメニュー表。
木札のメニュー表。

店内でメニューが分かるものは、この木札のみ。出来上がり写真の掲示やメニューの冊子はありません。お客さんは、木札を見て決めるのですが、イメージしづらいときは杉野さんに質問してみましょう。

私は木札を見て『イカ天入り ※尾道産』というのが気になりました。

メニュー表アップ。尾道産のイカ天に目が行きました。
メニュー表アップ。尾道産のイカ天に目が行きました。

気になることは、質問します。

私「尾道産のイカ天って、どんなものですか?」

杉野さん「ハ一ドなタイプです。厚くて味が濃いんです。」

この辺でおつまみとして売られているのはソフトなもの。それに対してハ一ドなタイプは噛み応えがあって、噛むほどにイカの味が沁みだしてくるといいます。

尾道産のイカ天が入った広島のお好み焼き。これって広島の最強コンビじゃない?

私「じゃあイカ天入り、注文します!」

こんな風に、杉野さんと会話しながらメニューを選ぶ。これも【すぎ乃】の楽しみ方のひとつです。

甘辛ソ一スをたっぷりかけたら、もうすぐ出来上がりです。美味しそう!
甘辛ソ一スをたっぷりかけたら、もうすぐ出来上がりです。美味しそう!

出来上がりです、いただきます

さあ、杉野さんと喋りつつ、作る工程の一部始終を見ていたら出来上がりました。

完成!『尾道産のイカ天入り・うどん』サイズは『並』です。

できあがったものは、奥様がテ一ブル前の鉄板まで運んできてくれます。

テーブルの前にある鉄板に運ばれてきました。
テーブルの前にある鉄板に運ばれてきました。

早速、いただきます。

しっかりした存在感と歯ごたえのキャベツ。その中から時折り顔を出すハ一ドなイカ天。一緒に噛み締めると、イカの風味がキャベツに混じり、いい味を出します。

うどんとの相性もバツグンです。イカの味、そして甘辛ソ一スの味が絡み合い、やめられない止まらない!

猫舌の私、熱いものは何回もフーフーしないと口に運べないんですが、すぐに次のひと口が欲しくて熱々にも関わらず頬張っちゃいます。

夢中で食べて、あっという間に完食。ごちそうさまでした。

広島の地酒も置いていました。車じゃなかったら絶対に飲んでた。いつか必ず運転手を連れて飲みに来よう。
広島の地酒も置いていました。車じゃなかったら絶対に飲んでた。いつか必ず運転手を連れて飲みに来よう。

ニオイ移りがしない【すぎ乃】のヒミツ

お好み焼屋さんに行くと、どうしても髪や服にニオイがつくのが困ります。

が、ここではニオイ移りの心配がありません。

何故かって?

特別な鉄板を使っているからです。

調理用の鉄板と、テーブル前にある鉄板。熱々のままいただけるのが嬉しい。
調理用の鉄板と、テーブル前にある鉄板。熱々のままいただけるのが嬉しい。

調理台のも、客席前のものも、『カ一ボンランプヒ一タ一』という電気を熱源としたものを使っています。

ガスとは違い、電気なので排煙が出ません。

ニオイは排煙とともに立ち登ります。だから、排煙が出ない=ニオイが出ないのです。

それでいて、火力はしっかりしていて、温まりも早い、優秀な鉄板です。

杉野さん「こだわりの鉄板です。」

美味しく焼ける、それだけじゃない。ニオイが移らないというお客さんへの配慮も忘れない杉野さん。道具の選びかた、店内環境の設計、どこをとってもお客さんがいかにいい環境で食事を楽しめるかにこだわってお店づくりをしているかが伝わってきますね。

調理の段階でソースはかかっているけれど、モノ足りない方は足してもオッケー。甘口と辛口ソースを揃えている他ガーリックパウダーなど、トッピング用のパウダーが置かれている。
調理の段階でソースはかかっているけれど、モノ足りない方は足してもオッケー。甘口と辛口ソースを揃えている他ガーリックパウダーなど、トッピング用のパウダーが置かれている。

クレ一プ状の生地に挟まる具材の厚みは、広島のお好み焼ならではの厚み。そしてそれは、杉野さんの心の厚みです。

ジュウジュウ焼けた熱さは、杉野さんのお好み焼にかける熱意。

そんな厚い熱さを、広島のお好み焼を通して味わってみましょう。さあ、もう食べたくて仕方のない方は、【すぎ乃】目指して石巻市前谷地へ車を走らせましょう!

店舗情報

所在地:石巻市前谷地字黒沢前167-1

TEL:0225-90-4973

定休日:毎週月曜、第二 第四日曜

営業時間:《昼》11:00~15:00 (火)(水)(木)(金)(土)(日)

     《夜》17:00~21:00 (金)(土)のみ

 ※それぞれラストオーダー閉店30分前

駐車場:9台分

instagram:広島のお好み焼 すぎ乃/@石巻市前谷地

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ありがとうございます。
セラピスト兼Webライター(大崎市・石巻市)

リラクゼーションセラピストをしながら記事を書いています。店主の人柄や理念にスポットを当てた記事を書くことが多いです。 2024年に書籍「舟を漕ぐチカラ」を出版しました。

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