コラム

2023.10.24

発達障害の偉人シリーズ③ アインシュタイン ~物理学の天才~

1世紀以上も前、一人の物理学者が「相対性理論」という革命的なアイディアを発表し、現代物理学の基盤を築き上げました。
彼の名前は、アルベルト・アインシュタイン(1879-1955)。
その天才的な頭脳と独自の思考は、世界の科学界を驚愕させました。

今回の「発達障害の偉人シリーズ」では、アインシュタインの発達に関する特徴を探りながら、その天才的な頭脳がどのようにして科学の歴史を築いていったのかを考えてみましょう。

アインシュタインの幼少期、彼は驚くほど言葉が遅く、初めて言葉を話したのは3歳頃だったと言われています。
彼の静かで内向的な性格は、周囲から心配されることもあったそうです。
しかし、この内省的な性格が、独自の視点や深い思考を持たせる基盤を築いたとも言えます。

彼の独特の考え方の一例として、あるエピソードがあります。
若い頃のアインシュタインに、友人が「何を考えているの?」と尋ねたところ、彼は「光の上に乗って宇宙を旅している」と答えたそうです。
このような抽象的なイメージや思考は、彼の理論の礎となったと言われています。

アインシュタインは学校の勉強に興味を持つことが少なく、しばしば先生と対立していました。
そのため独学で多くのことを学び、その中で自分自身の理論やアイディアを育て上げたと言われています。

彼は、自身の思考のスタイルが他者とは大きく異なっていることを、早い段階で自覚していたそうです。
ですが、孤独を拒絶するどころか、その中で新しいアイディアや発見を得ていきました。
アインシュタインにとって、孤独は思索を深め、科学的な発見へと導く貴重な時間だったのです。
社交的なシーンでの不器用さや、一つのテーマに対する強烈な集中力、そしてある種の孤独を好む傾向などからは、アスペルガー症候群に似た特性を見ることができます。

また、アインシュタインは視覚的なイメージを大切にし、複雑な物理学の問題もまずは「映像」で捉え、それをもとに抽象的な公式に落とし込んでいたと言います。
これは彼自身が「思考実験」と呼んでいた手法であり、内なる視覚的世界と外部の理論的枠組みを結びつけるものでした。
この「映像的思考」は、発達障害を持つ一部の人々にも見られる特徴です。
彼らは言葉に頼らない独自の思考スタイルで、想像力豊かに創造的なアイデアを生み出すことがあります。

アインシュタインは、彼の持つ特性や独自の思考スタイルを最大限に活かし、物理学の歴史に名を刻んだ天才の一人です。
彼の生き様や考え方から、発達に凸凹のある子どもたちやそのご家族にとって、大切なヒントや学びを得ることができます。

特性があるということは、決して「欠点」ではありません。
それはただの「ちがい」であり、そのちがいが新しい価値や可能性を生むこともあるのです。
アインシュタインのように、自分の特性や思考スタイルを受け入れ、それを最大限に活かして生きることで、未知の可能性に触れられるかもしれません。
 

注: 歴史的な人物に対する発達障害の仮説は、あくまで文献や資料に基づく仮説としてお読みいただけますと幸いです。


監修:
発達支援スクール コペルプラス
代表講師 有元真紀

幼児教室コペルの講師時代から、のべ1万人以上の子どもたちの指導に携わる。
また近年は指導員の育成にも力を入れている。

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