デジタル庁で働いてみた!
はじめに
さて、2025年9月末をもってデジタル庁(以下デジ庁)を退職しましたー!
「っていうか、お前デジ庁で働いてたんか!」って思う人も居ると思うのですが、そうなんですよねぇ。たった、1年半足らずでしたが。
こういうの書くの初めてで、動機は自分自身がすごく良い経験が出来たなぁと思ったからです。
あくまでデジ庁で働いたやつの一例ってことで、興味があればご一読くださいな。
(※画像は可愛すぎると評判のうちのコです)
なんでデジ庁で働いたの?
ぶっちゃけ、最初はなーんにも考えてなかったんです(笑)
たまたまLinkedInで、カジュアル面談どーよ?って感じで人事の人から連絡が来て、最初の感想は「え?おれ?なんで?」って思ってたわけです。
BigQueryが大好物なおれからするとデジタル庁のデータ分析基盤「sukuna」の記事は読んでたし、まぁどうせ落ちるだろうし、カジュアルならお話しを聞いても損は無いだろうという軽い気持ちからでした。(あわよくば #bq_sushi で登壇してもらいたいという下心も)
で、カジュアルでも一次面接とかでも自分の知らない世界の話が聞けてめちゃくちゃ興味が出て、中で働いている人の話をもっと聞いてみたいと思い、そうこうしているうちに最終面接(自分では面接というか、楽しいディスカッションで終わった感)まで行って、なんだかんだで働くことになりました。
デジ庁ではどんなことやっていたのか?
僕は Fact&Dataユニット という部門で働くことになりました。このユニットがどんなことやっているのかを説明すると長いのでリンクのブログ見てください。そこでデータエンジニアとして働くことになり、僕が関わった案件は、他省庁の政策を可視化するようなものが多かったです。
例えば 電子処方箋の導入状況に関するダッシュボード の裏のデータ整備をやってました。
お前は何をやっていたのか?
僕は主にデータを入れたり、加工したりってことをやっていました。
PM、デザイナー、BIスペシャリストが案件の原課(政策を担っているところ?)から預かったデータを「いかにわかりやすく効果的に見せることが出来るのか?」「打ち手につながる見せ方とは?」と検討しているので、彼らのスピードを止めないように即行で使える状態(BigQueryに入れて、扱いやすいデータに加工する)にしていました。
はたらく環境は?
フルタイムというわけではなく僕の場合は週3日がデジ庁で、残りは自分で請け負っている仕事をする、飽き性の僕にはすごく働きやすい職場だったと思っています。(そういう働き方をする人はデジ庁内にそこそこ居る)
こういうときはこんな機能使いたいなぁなんていうのは積極的にやってみれば?って感じでしたし、お金がかかること以外(予算というものがあってだな、それは年度ごとに決まっ(ry )は自由度も高かったです。
出社(なのか?)は定例MTGが週1回あるので、そのときは登庁してましたが「夏の暑さはコードの品質に影響がでる!行かんでよい!」ということで、エンジニアチームは30℃超えると完全フルリモートでした。(笑)
PCはMacを選択できましたし、キーボードもUSが選べたり、スペックも仕事するには十分なものが与えられました。一般的な開発ツールであれば、自分でいれることもできましたので不自由は全く感じなかったです。
お前は何を得れたのか?
冒頭にも書いたすごく良い経験って何?ってやつです。
まとめるの下手ですが許してつかーさい。
省庁で働くということ
まずはコレです。
案件をやる際には、その案件がどういうもので経緯や何を目指しているのかというものを上長やPMがかなり噛み砕いて説明してくれます。さらに理解するために公開されている資料や、ときには関連する書籍を読み漁っていました。
今までは当事者意識も薄く、政策について切り取られたメディアを通してしか感じなかったものを、中に入って仕事として携わることで、踏み込んで知ること、知るすべを学べたのはとてもよい経験になりました。ちなみにNotebookLMにはかなりお世話になりました!(笑)
僕の中で思い出に残っているのはとあるデモがあった際に、僕は 学校における働き方改革 という政策を理解すべく調べていました。その中で、デモの対象であった省庁がこういうの作ってて、こうやって意見をぶつけ合いながらより良い方向に進んで行くんやなぁと、1つの側面だけを捉えるのではなく、多面的に知ることが大事やなと新しい学びがありました。中に居なければ、メディアで多く取り扱われている側面だけの意見を鵜呑みにしていたと思います。
仕事として携わった部分だけかもしれませんが、外から見ているだけではこういうことを知って考える機会は無かったと思うので貴重な体験でした。
今後も気になることがあれば資料を漁って、NotebookLMにぶっこんで教えてもらおうと思います。
プロ意識の高さ
全員がプロフェッショナルでした。当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、仕事の進め方や交渉のやり方、超スピードを当たり前として回していく頭の回転、ガチでなんで僕はここにいれるんだろうって悩んだぐらいでした。
このスピード感がハンパなくって、検討の最中にはダッシュボードのモックがどんどん叩かれていって、そこと並行してデータをマート化していく、ある程度出来てきたらデータ更新を自動化する仕組みも作っていく、早ければ2週間ぐらいでなんかできちゃってるぞ?という感じでした。(なので僕はとにかく手を動かしていました(笑))
また僕がお会いした官僚の人の方々はどんな頭してるんだ?って思うぐらいキレッキレで、かと言って偉ぶることもなく真摯に対応する姿をみて、メディアに毒された僕にとってはMTG中にこころの中ですげー、すげー、ってずっと叫んでました。
あと、書きながら思い出したのですがやれない理由を考える人は居なかったです。もちろん、ときには愚痴が出ることもありましたが、まぁしゃーねー、いっちょやったるか!って感じで、職人魂をみんな持っていたように思います。こんな仲間の中で働けたのはすごい学ぶことも多くて、楽しかったです。
理想のデータ組織
僕の中では理想というか、あったらいいなぁという幻想に近かったデータ組織でした。その中で働いて、あぁ、こういうのに憧れてたんよぉって一人で悦に入っていました。
「データを"使う"をアタリマエに。」というミッションのもとで、そのアタリマエを考えるPM、それを上手く視覚で伝えられるように考えるデザイナー、そのデザインを実装するBIプロフェッショナル、そのBIでデータを使い勝手よくするデータエンジニア。しっかり分業されていて、その業務ごとにプロフェッショナルがいるのでスピードと完成度が高いものが生まれたんだと思います。
民間企業だとアナリティクスエンジニアやデータエンジニア、はたまたプログラマがすべてを兼業することになったりしているのはよくあることです。こんな理想の組織なんてコストが見合わないことの方が多いのは重々承知で、今後は羨ましく思うことになります。(笑)
ですが、メリットを肌で体感できたので、僕自身は少しでも近づけていけるようにがんばっていきたいと思います。
特にデザインについては良い勉強をさせてもらいました。僕は全くセンスが無いので、「ダッシュボードデザインの実践ガイドブックとチャート・コンポーネントライブラリ(ベータ版)」はずっと教科書になると思います。
逆に嫌なこととかなかったの?言っちゃいなよ!
うーん、あんまり無かったなぁ。まぢで楽しかったし、自由度も高かったからなぁ。
あえて言うとすれば予算ぐらいですかねぇ。やりたいと思ってから、予算申請して、なんだかんだやっていると1年半後にやっと使えるという感じなんです。(もちろん却下されたり、減額されたりする場合もある)
かといって、税金なので無駄遣いもダメですからね!
ちなみに、僕達が作っているダッシュボード全体のデータ基盤はみなさんの想像の1/10ぐらいの予算で作っています。いや、1/100ぐらいかもしれない。なので効率よくデータを回す方法を常に考えたりしています。
予算のアラートが来たときは、民間企業にずっと居た僕からするとこの金額で怒られるんやなぁって泣きそうになりました。いや、うそです。そこまででもないです。みんなで辛いのぉって苦笑しながらチューニングしたりしていました。
ほかの人にデジ庁で働くことをオススメするか?
機会があればオススメします!
とくにミドルになって、次のキャリアどうするかと考えている人で国がやっていることに賛否どちらでも興味がある人は、中からみる景色は新しい発見があるので是非にチャレンジしてもらいたいです。面白いですよ。
あと、オープンデータ使ってもうちょいこうしたらいいのにとか、こういうのもあったらなぁとか、機械可読性とはこうやろ!ってモヤモヤしている、そういう人もチャレンジすると面白いですよ。詳しくは言えないですが、やりがいがあると思います。
自分たちが作ったものが世に出る嬉しさもひとしおです。
「ジャパンダッシュボード」とかとか。(コレに関しては隣で見てただけでしたが)
最後に
本当に楽しかったです。
プロ意識が高いと書きましたが、かと言ってギスギスしたり緊張感が張り詰めているということもなく、堅苦しさなんてものは微塵もなく、定例MTGなんかはゆるく爆笑してたり、案件の悩み事は気軽に相談できたり、僕は教育系の案件やりたいです!って言えば優先してやらせてもらったり、みんなで長距離歩いたり(?)、とても良い職場でした。
じゃ、なんで辞めるの?と言われると、同じぐらい楽しそうなところから声がかかっちゃって。。。てへぺろ。
樫田さん、長谷川さんをはじめ、お世話になったユニットのみなさん、本当にありがとうございました。みなさんが居たから、楽しく刺激的に仕事が出来たと思っています!
また、飲みに行きましょう!!!(そこかい!)
乱筆乱文ご容赦くだされ! なかむら



おっつー!良い経験でしたなー