大麻由来含む液体販売事件 押収品1000点から違法な成分検出

違法な大麻由来の成分を含む液体を販売する目的で所持したとして、東京都内にあった店舗の運営会社の元代表が逮捕された事件で、警視庁が押収した商品を鑑定したところ、少なくとも1000点から違法な成分が検出されたことが捜査関係者への取材で分かりました。商品の多くは自社で製造していたとみられるということで、警視庁が詳しく調べています。

横浜市にあった「チラクシー合同会社」の元代表社員、井上寿毅容疑者(39)は去年10月、運営していた東京・台東区などの3つの店舗や倉庫で、違法な大麻由来の成分を含む液体を販売する目的で所持したとして、医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されました。

液体は「CBD=カンナビジオール」と呼ばれる、大麻由来の合法な成分を含む商品として販売されていたということです。

警視庁は去年10月に店舗や倉庫などを捜索し、およそ9300点の商品を押収して鑑定を進めていますが、これまでに少なくとも1000点からCBDとは別に、違法な大麻由来の成分などが検出されたことが捜査関係者への取材で分かりました。

販売されていた商品の多くは、自社の国内にある拠点で製造していたとみられるということです。

警視庁はこれまでにおよそ1000点を販売し、1000万円余りを売り上げていたとみて原料の入手ルートなどを詳しく調べています。

元代表は逮捕後の調べに対し、「違法な成分が入っていたことはまったく知らなかった」などと容疑を否認し、現在は黙秘しているということです。

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