泉崎村の神社でキツネの石像などを壊したとして、白河署は１３日までに、器物損壊と建造物侵入の疑いで、韓国籍の住所不定、無職、チョン・スンホ容疑者（３５）を逮捕した。容疑を認めているという。県内では各地の寺社で仏像や地蔵が壊される被害が相次いでおり、県警が関連を調べている。

　　逮捕容疑は、今月９日夜、泉崎村の烏峠稲荷（からすとうげいなり）神社でキツネの石像２体を壊し、さらに本殿に侵入してキツネの木像やさい銭箱などを壊したとしている。

　　県内では今月に入り、泉崎村の北側に位置する須賀川市や郡山市、福島市の寺や神社などから、仏像や地蔵像が壊されたとの被害届が相次いでいる。

　　県警は１３日時点で計約２０カ所１３０体以上の被害を把握しており、今後は他の事件との関連を捜査する。

　　同署には１０日、烏峠稲荷神社とは別の寺と神社から石仏が倒されたり、ご神体が壊されたりしたとの通報があった。

　　署員が白河市内にいたチョン容疑者を発見して職務質問し、犯行を認めたため逮捕した。その際、背負っていたリュックサックの中に金属製の棒を隠し持っていたという。