「ピ、ピルって何だ……?!」
竹柴キャプテンは、困惑して引きつったまま……メグに尋ねる。
「避妊薬です」
メグは、答えた。
「……避妊薬?」
「はい、ですから……お腹の奥に、精液を出してもらっても、妊娠はしません」
ケロッとした顔で、堂々と答える……。
いや、オレの『女』たちは、みんなそうしているから……メグにとっては、当たり前なことなんだろうけれど。
正直……メグのセックス観は、相当偏っていると思う。
「でも、山峰、お前……『赤ちゃん、産みたい』とか、叫んでたじゃないか?」
竹柴キャプテンの言葉に……メグは、顔を赤らめる。
「……あれは、勢いです」
「勢い……だと?」
驚愕する、キャプテン。
「はい。あたしは、本気で……いつでも、ヨシくんの赤ちゃんを産みたいって思っていますから。でも、高校生である間は、妊娠しないというのが……約束ですから」
メグは答える。
「だから……気持ちだけは、毎回、お腹の中で受精させるつもりでエッチしています。あたし……!」
「そ、そうか……」
「それに、せっかくヨシくんがあたしにくれた精液……子宮で受けとめなければ、もったいないじゃないですか」
「し、子宮で……受けとめる?」
「はい……お腹の奥が、ポアッと熱くなるんです。子宮の奥まで、精液が届いているのが判るんです。とっても、温かいんですよ……!」
メグの言葉に、竹柴キャプテンはハッとして……。
「いい加減、お前たち……離れろっ!」
……ああ。
オレたちはまだ……繋がっていた。
「メグ……抜くよ」
「はい、ヨシくん」
オレは、腰を引く……。
メグの胎内から……ちゅぽんと、ペニスが抜ける。
もちろん……まだ1回しか射精していないから……。
オレのペニスは、隆々とフル勃起したままだ。
亀頭が、精液と愛液でテロテロに光っている。
一方……。
メグの割れ目からは……。
ツツーと、オレの白い精液が……シャワー室の余暇のタイルに垂れていく。
「お前たち……早く、隠せ。それをっ!」
竹柴キャプテンは、慌てて叫ぶ……。
生で勃起した男性器を見るのは、生まれて初めてなんだろう。
男に射精されたばかりの……女性器も。
「あ、すみません……!」
メグが……脱いだパンティを拾って、履こうとするが。
「……このままだ、メグ」
オレは……メグに、言った。
「……どういうことだ?」
怪訝な顔で、竹柴キャプテンがオレに尋ねる。
「あの……それはですね」
オレは、床に落ちていた制服の胸ポケットから……デジカメを取り出す。
そして……勃起したままのペニスを露出させたまま……。
全裸で、シャワー室の奥へと向かう。
閉ざされていたカーテンを……一気に、バッと開いた!!!
「……!!!」
オレたちのセックスを盗み見ていた15人の女子陸上部員たちは……。
全員、腰を抜かしていた。
オレたちのセックスの……あまりの濃厚さに、力が抜けてしまったらしい。
すでに、制服に着替えていた上級生の中には……後ろに尻餅をついて、パンツが丸見えになっている人もいた。
オレは、そのまま……その15人を写真に撮る。
「おい、何をやっているんだ!」
背後から……竹柴キャプテンが、オレに怒鳴る!
「……あれを見て下さい」
オレは……上級生の何人を、キャプテンに示す。
そいつらは……手に、携帯電話を握りしめていた。
「……な、何だ?どういうことだ?」
オレは、キャプテンに振り向き……。
「メグが、キャプテンにメールした通りです。メグは、陸上部の上級生に……オレとのセックスを見せるように強要されました。その上……セックスの光景を、携帯で撮そうと思っていたんでしょう」
オレは……再び、携帯を持っている上級生を見る。
「……センパイ、お名前は?」
腰を抜かしたままの上級生は、答えない。
オレは、その先輩の眼前に……勃起ペニスを突き付ける。
「……お名前は?」
「た……田島よ」
「オーケイ、田島先輩……オレとメグの写真を撮りましたか?そして……どっかに送信したりしていないでしょうね?」
田島先輩は、ブルブルと震えながら……。
「さ、最初の方に……2、3枚撮ったわ。でも、どこにも送ってないわ」
「……本当でしょうね?」
「だって……あんたたちのエッチが凄いから、そんなことしているヒマがなくて」
……よし。
「そっちの携帯を持っているセンパイは?」
「あ、あたしも……どこにも、送ってないわよ……!」
「本当でしょうね?」
オレは、勃起を近づける。
「き、きゃあ……近づけないでよっ!」
「……ガタガタ、騒ぐなっ!」
オレは……女子部員たちを、恫喝する。
……と。
勃起ペニスの先から……射精した白濁液の残滓が、ツツーと垂れる。
「……あんっ!ヨシくん、お掃除するね」
裸のままのメグが、オレの前に廻り込んで……女子部員たちの眼の前で、オレの亀頭をぱくっと咥える。
尿道の中に残った精子を、吸って……。
舌でペロペロと舐め上げる……。
15人の女子部員たちは、その様子を……慄然として、眺めている。
「……山峰、お前、何やっているんだ……?」
唖然とする竹柴キャプテンの問いに……メグは。
「セックスの後のお掃除は、妻の仕事ですから……」
いつものように、お掃除フェラを続ける……。
うん、オレの『女たち』は……みんな、こうするからな。
「え……そんなこと、しなくちゃいけないのか?」
「はい、キャプテン。これはエッチした後の義務ですし……権利です」
「……権利」
「エッチの後のこういう時間が、一番幸せな気持ちになれますから……ね、ヨシくん!」
亀頭をチュパチュパ舐めしゃぶりながら、オレを見上げる……。
オレは、メグにフェラさせたまま……。
「とにかく……このセンパイたちは、メグを脅しただけでなく……オレたちの写真も撮りました。それを何に使おうとしたのかは判りませんけれど。とにかく、オレたちにとっては、とても不快な状況であることに変わりはありません」
オレは……竹柴キャプテンに告げる。
「多分……クラスの親しい人たちに、送信するつもりだったんだんだと思います。それで……仲間内で、オレたちを笑うつもりだったんと」
「お前たちを……笑う?」
竹柴キャプテンが、部員たちを見る。
「オレとメグは……高校生なのに、婚約していて……学校公認で、セックスの自由が認められている。そういう下級生のカップルの存在が……疎ましかったんだと思います。その気持ちは……判ります。確かに、オレたち……普通じゃないですから」
……だけど。
「もちろん……この人たちは、オレとメグの写真を撮ったからといって、それでオレたちを脅すとか……そういう、犯罪目的で写真を使うつもりは無かったんだと思います。この人たちは、不良じゃないですし……メグも女子陸上部員ですから。大事になって、女子陸上部全体の問題になったら……困るわけですし」
大会への出場自粛どころか……下手すりゃ、廃部だ。
「だけど、もし写真が流出したら……。そりゃ、センパイたちは仲の良い友達に送るだけだから、きちんと口止めしておけば大丈夫だと思ったんでしょうけれど……。でも、こういうものは、どこから拡散するか判りませんし、それこそ不良生徒の手に入ったら大変なことになります。オレとメグは……退学になっても構いませんけれど、女子陸上部の方は……」
竹柴キャプテンが、大きく溜息を吐く……。
「そうだな……お前の言う通りだ」
そして……自分の部員たちを見る。
「全員……携帯を出せ。写真のメモリーを全部消すんだ……!」
「ぜ……全部ですか?」
部員の一人が、キャプテンに言う。
「あの……大事な写真もありますし」
「キャプテン、あたしは写真を撮っていません!」
竹柴キャプテンは、ギッと部員たちを睨み付ける!
「いいから、消しな!全部だ!消し終わったら、一人ずつ……あたしに携帯を見せに来な!写真のメモリーが、きっかりゼロになっているのを確認する……!!!」
「そんな……キャプテン!」
「あんたたちは、自分がどれだけ恥ずかしいことを人に強要したのか……判っているのかい!」
一喝する……キャプテン。
「こいつらが、まだ裸のままでいるのは……抗議だよ!あんたたちに対する!」
「でも、あの……あたしは、中谷さんに誘われただけで」
「そうです……あたしも、中谷センパイに誘われたから」
「あたしたちも、そうです」
部員たちは……中谷センパイに、罪を押しつけようとする。
「何で、誘われたら付いて行くんだい?どうして、誰も中谷の行動を止めなかったんだ!!!」
キャプテンは……言った。
「山峰は、女子陸上部員だよ!あんたたちは、自分の身内に……メチャクチャ酷いことを要求したんだ。判っているのかいっ!」
シンとなる……女子部員たち。
「……人前で裸になってセックスするなんてことが、どれだけ恥ずかしくてつらいことか……ちょっと、考えれば判るだろ?」
うなだれる15人の女子の中で……一人の上級生が、キッとメグの顔を見上げる。
「……でも、見せてくれると言ったのは山峰よ!」
そう言ったのは……3年の中谷センパイ本人だ。
長距離グループのボスである……。
「山峰が見せてくれるっていうから、あたしたちは来たのよ!強要なんてしていないわよっ!」
……いや。
上下関係の厳しい、女子陸上部の中で……3年生の派閥のボスと、入学したばかりの新入生だ。
その言い訳が、通るわけは無い……。
……だが。
「でも……オレたち、写真を撮ってもいいなんて言ってませんよ。なあ、メグ」
「……うん。言ってません。あたし」
メグが、キャプテンに言う。
「写真は……あたしは知らないわよ。そこの何人かが、勝手にやったことなんだから。その子たちだけ、ペナルティを与えればいいじゃない……」
……オレは。
「中谷さん……携帯、貸して下さい」
「……え?」
こういう性格の……こういう上級生が……。
写真を撮っていない、わけがない……!
「い、嫌よ……どうして、あんたなんかに、あたしの携帯を貸さないといけないのよ!」
「……中谷、渡しな」
キャプテンが、低い声で命じる。
「嫌って言ったでしょ!だいたい、こんなの竹柴さんが首を突っ込む問題じゃないわよっ!もう、部活の時間は終わっているし……シャワー室は、別に陸上部と関係無いじゃない。だから、これはあたしたちと山峰の……」
「……貸せって言ってるんだよ」
竹柴キャプテンの……静かな怒りに、中谷センパイは口籠もる。
「……貸して下さい」
オレは、勃起ペニスを中谷さんに突き付ける。
「きゃあっ、その汚いものをあたしの前に近づけないで……!」
「うるさいよ。早く、渡せって言ってるんだよ……オレ」
オレは……穏やかに、そう言った。
「はっきり言うけどさ……オレ、怒っているんだぜ……!」
オレはペニスで、ペンペンと中谷さんの顔を叩く。
「ひぃぃ」と声を上げる……中谷センパイ。
「……ほら、早く」
中谷さんは、震える手で……携帯を差し出す。
オレは、それを奪い取る。
……画面を見ると。
「竹柴キャプテン……やっぱり、撮ってます。この人」
シャワー室に入って来て……メグの裸尻を叩いているオレの姿が、映っている。
写真は、4枚だけか。
それ以降は……撮っていられなくなったんだろう。
画像が、送信された記録は無い。
「……よこしな」
オレは、竹柴キャプテンに中谷さんの携帯を手渡す……。
キャプテンも……写真画像を確認して。
「中谷……この携帯、いつ買ったんだい?」
「……今月、買い換えたばかりよ」
「そう、結構高そうな機械だね……これ」
「そんなの……あなたには、関係無いじゃない」
その瞬間……!
竹柴キャプテンは、携帯を床に思いっきり叩き付け……!
靴の踵で、踏みつぶすッッ!!!
「……いやぁぁぁぁっ!!!」
粉々に砕け散る……中谷センパイの携帯!!!
「他の子も……携帯を砕かれたくなかったら、早くメモリーを消しな!全部、スッカラカンに消すんだッッ!!!」
キャプテンの怒声に……残りの女子部員たちが、一斉に携帯を操作する。
「消し終わったやつから……見せにきなっ!ズルしたやつは、ブチ殺すよっ!」
順番に部員たちは……写真のメモリーが完全消去されたことを、キャプテンに見せに来る。
竹柴キャプテンは、一人一人の携帯を丹念にチェックする。
「……全員確認したよ。あんたたちの恥ずかしい写真は、もう消えた」
竹柴キャプテンがそう言うと……メグは、ホッと安堵する。
「これで……カンベンしてくれるかい?」
……いや。
「……そんなわけがないじゃないですか」
「ヨシくん……?!」
オレの答えに、メグが驚く。
「恥ずかしい写真は消えても……恥ずかしい記憶は残ります。オレたちだけ、恥ずかしい思いをさせられたままなのは、不公平です」
「……どういうことさ?」
「こいつら絶対……今、ここであったことを、他のやつらに言います。それも、尾ひれを付けて……。オレとメグは、色情狂のハレンチ・カップルで、無理矢理セックスを見せ付けてきたとか言いますよ。口でなら、なんとでも言えますからね」
……おそらく、そうなる。
オレたちだけでなく、キャプテンのことも悪く言うだろう。
自分たちには落ち度は無いのに、一方的にオレたちの肩を持った。
中谷センパイを脅して、携帯を壊したって……。
「……こいつらは、陸上部だよ。そこまで腐っちゃいないよ」
「オレは……女子陸上部とは、関係無いですから」
オレは、強い目で……竹柴キャプテンを見返す。
睨み合う……オレたち。
「あんた……変わったね」
キャプテンが……言った。
「いつの間に……そんな、眼の出来る男になったんだい?」
……そりゃあ。
前は、竹柴キャプテンのことは怖かったけれど……。
恭子さんや、ミス・コーデリアほどじゃない……。
あの人たちの発するプレッシャーに比べたら。
「だったら……どうする?」
オレは……15人の女子部員たちを、見る。
「この人たちにも……オレとメグが味わったのと同じ『恥ずかしさ』を体験して貰います」
……それしかない。
「え……まさか?」
「いや、別にセックスを見せろとまでは、言いません……裸になって、写真を撮らせて貰います」
「……写真も?」
「はい、撮った写真は……カメラごと、竹柴キャプテンにお預けします。自分たちも恥ずかしい思いをすれば……オレとメグのことだけ、人に話したりはしないでしょう?ああ、そうだ。誰か一人でも喋ったら……撮った写真を流出させます。そういうことにしましょう。全体責任です。そうでないと……秘密は、守れないでしょうから」
オレは……部員たちに、言った。
竹柴キャプテンは、少し考えて……。
「ふん、それぐらいのペナルティはしょうがないね」
「……キャプテン!」
「……そんな!」
女子部員たちは……口々に騒ぐ。
「黙んなっ!ただし……こちらの条件も、聞いて貰うよ!!!」
◇ ◇ ◇
竹柴キャプテンの出した条件は……こうだった。
盗み見をした女子部員たちの裸の写真を撮るが……。
部員一人ずつの裸の画像は、撮らない。
必ず……オレとメグと3人で、並んで撮す。
「これなら、同じ画像に山峰たちも写っているんだから……山峰たちも、脅しには使えない」
竹柴キャプテンの理屈は、そうだけれど……。
女2人に男1人で、並んで撮られた全裸の写真は……。
まるで、3人でセックスを楽しんだようにしか見えないだろう。
オレのペニスは、勃起したままだし……。
……それに。
「最初は……中谷からだ」
「……はい」
「とっとと脱ぎな!」
中谷センパイは、キャプテンに携帯を砕かれて……すっかり、心が折れていた。
悄然として……服を脱いでいく。
「こ、これも……?」
下着姿になったセンパイが、キャプテンに言う。
「当たり前だろう……山峰たちと、同じ格好になるんだ!」
「……はい」
「他のやつらも、今のうちに脱いでおきなっ!」
中谷センパイが……裸になる。
「ほら、3人並んで……!」
キャプテンは、オレのカメラを持つて……カメラマン役を引き受けてくれる。
全裸の3人。
オレとメグの間に……中谷センパイ。
センパイは、手で胸と秘部を隠している。
「中谷……隠すな!」
キャプテンが、叱責する。
「……でも」
「お前は、山峰たちのを見たんだろ?」
その言葉に……中谷センパイは、震えながら手を下ろす。
「そのまま……並ぶんだ。もっと、寄って」
裸の肩と肩が触れ合う……。
「見、見ないでよ……」
センパイが……オレに言う。
うん……中谷さん、結構良いプロポーションをしている。
乳首もピンクだし……まだ、誰にも舐められていないんだな。
……そして。
その秘部は、ぐっしょりと濡れていた。
「中谷センパイ……濡れているんですね」
「見ないでって、言っているでしょ!」
「いつからです?ああ、オレとメグのセックスを見ている時から、ずっとこうなっていたんですね……!」
「……言わないで!」
羞恥に顔を真っ赤に染める……中谷センパイ。
「ほら、撮すよ……カメラを見て!」
……カシャ!
キャプテンは、連続して3回、シャッターを切った。
「中谷……判っていると思うけれど」
キャプテンは、言った。
「この写真……どう見ても、あんたが山峰たちと浮気している様にしか見えないよね」
中谷センパイが、ギョッとなる……。
「……例の、北高のオトコとは、どこまでいっているわけ?キスとかした?」
ブルブルと、震え出す……中谷センパイ。
「……してないわよ」
「部のルールは、知っているよね。『恋愛厳禁』。特に他校の男子生徒とは、御法度だよ」
「……別れろっていうの?」
「そこまでは言わないけれど……夏の大会が終わるまでは、オトコに会わないでもらいたいね」
キャプテンは……言う。
「山峰みたいに、正々堂々と、学校公認で婚約しちまうとかならまだしも……3年が、コソコソ隠れてオトコと付き合ってるなんて、みっともないだけだからね」
中谷センパイは、絶句する。
「大会が終わって部を引退しちまえば……ルールも御法度も無い。その後はもう、知ったこっちゃない。あたしも関知しない……でも、それまでは、しっかりとルールを守ってもらわないと困るんだよ!……3年生が、ウワついていると下級生まで浮かれるからね。今回の騒ぎみたいなことになる……!」
そうか……中谷センパイ。
自分に彼氏ができたから……余計、セックスに興味を持ったんだ。
「あんまり分からず屋だと……この写真、北高のオトコに送るよ……!」
そんなことになったら……。
中谷センパイの彼氏は、彼女がオレやメグたちと乱交していると思うだろう。
まだキスもしていない……処女だと思っているのに。
「や、やめて……タケヒトには、見せないでっ!」
「じゃあ、あたしと約束するね?」
「するわ……するからっ!」
全裸の中谷さんは……屈服する。
「次……三国」
「は、はい……!」
スレンダーで短髪のセンパイが、前に出る。
やっぱり……手で、胸と股間を隠して……。
「三国、あんたの家……お父さん、市の教育委員会だっけ」
キャプテンが、言う。
「この写真を見たら……お父さん、どう思うだろうね?」
「……キャプテン、父は……父には見せないで下さい!」
「そう思うんなら、さっさと手を下ろしな……写真が撮れないじゃないか」
慌てて、三国センパイは両手を下ろして直立する。
「何だ……あんたも、あそこがぐっしょりじゃないか」
「だって、すっごくエッチだったんですよ……山峰たち」
「知ってるよ……あたしも、外から聞いてた」
キャプテンが、シャッターを切る。
「ほら……次!!!」
全裸のオレとメグの間の……女子部員が交代する。
次々に、3人並んだ裸体写真を……撮り続けられる、オレたち。
「……さてと、1年はまとめて撮ろう」
最後に……1年生たちが、並ぶ。
みんな、裸で……。
「あんたたち……上級生に言われたからって、上手いこと言って逃げ出す方法は幾らでもあったはずなんだ」
裸の1年生たちが……成長途中の胸を隠しながら、落ち込む。
「それに……山峰は、あんたたちと同学年じゃないか。身内を見捨てるみたいな真似をしたのは、感心しないね」
キャプテンは、言った。
「全員……裸の付き合いをしたってことで、お互い水に流すんだね。山峰もいいね」
「……はい」
「ほら、隠すな……なんだい、あんたたちも濡れ濡れじゃないか」
1年女子たちも……みんな、愛液を漏らしていた。
内ももが、ライトに照らされて光っている……。
「ほら……撮すよ!」
オレとメグと……1年女子の全裸写真が、記録される……。
これで……全員、終わったな。
「さて、じゃあ、あたしの番だね……!」
え……竹柴、キャプテン……。
「あたしだって……あんたたちの裸を見た。セックスして、繋がっているところもね。アンアン叫んでる声も聞いている。あたしも、裸にならないと不公平だろ」
そして……竹柴キャプテンも、裸体を晒す。
……堂々と。
トレーニングで、キュッと引き締まった……鍛え上げられた肉体。
キャプテンは、何も隠そうとはしない。
「見ての通りだよ。あたしも、濡れてる……何か問題はあるかい?」
「いえ……何も無いです」
オレは……長身の褐色の裸身を見て、そう答えた。
「山峰、お前が撮ってくれ……お前の携帯で」
……え?
「ほら、早く……この子と2人だけで撮るから」
「どういうことです?」
オレが尋ねると……。
「いいんだよ。あたしの裸の写真は……あんたと山峰に、預けるんだから!」
……え?
竹柴キャプテンは、オレの横に並ぶ。
「しかし……これ、凄いね。苦しくないのかい?」
オレの勃起を見て、キャプテンはそう言った。
「……いえ、大丈夫です」
メグが、自分の携帯を取り出す。
「では……あの、撮ります……!」
……カシャリ。
メグは……オレと竹柴キャプテンの裸身を撮す……。
「……よし」
竹柴キャプテンは、部員たちを見る……。
それから……オレを。
部を代表して……オレと話すという形を作る。
「うちの部員たちとあんたたちの裸の写真を撮ったカメラは……あたしが預かるよ。そして、あたしの裸の写真は、山峰が持っている。管理は、あんたがしてくれていい」
……オレが?
「あたしは一応、公平な立場のつもりだけれど……でも、あたしは女子陸上部の部長だからね。あんたには、あたしのことが信用できないかもしれないだろ。だから……お互いに、相手のカードを持ち合うことにするんだよ……!」
カードを持ち合う?
「まず……もし、うちの部員たちが山峰たちのことについて、他所で余計なことを話したら……今撮ったあの子たちの裸の写真が入ったこのカメラは、あんたに返す。あんたは、それをどう使ってくれようと構わない。結果、うちの部員や女子陸上部に、重大な問題が起きたとしても……仕方無いと諦めるよ」
キャプテンは、自分の部員たちを見る。
「それは、うちの部員たちが約束を守れなかったってことなんだから。あんたがさっき言った通りさ……連帯責任だからね。1人がマヌケで、そいつがペラペラ喋ったとしても……そこで、失われるのは女子陸上部の誇りだ。その結果……全員の写真が流出したって、仕方のない。それはもう……女子陸上部の最後だからね」
そして、ククッと笑う。
「もっとも……あたしたちの代で、しかもそんな下らない理由で部を潰したとなったら……歴代の卒業生のセンパイたちにドヤされるけどね。あたしたち全員……!」
それから、真顔になって……再び、オレを見る。
「そうは言っても……問題が起きた時に、あたしがあんたに本当にカメラを返す保証は無いだろ。だから……あたしの裸の写真だけは、先にあんたに預けておく。信頼の証としてね……!」
竹柴キャプテン……!
「もしあたしが裏切ったと思ったら……今、山峰の携帯で撮ったあたしの写真は、どうでも好きな様に使ってくれていい。それをネタに、あたしを脅してくれてもいい。何でも言うことを聞くよ。そういう保険として……あんたに、預けておくよ」
竹柴キャプテンは、オレに……そう言った。
……そうか。
自分自身もリスクを負うことで……。
女子陸上部員たちの心配を払拭してくれたんだ……。
写真は撮られたが……持って居るのは、竹柴キャプテン。
オレは、キャプテンの裸しか持っていない。
そういう、相互安全のシステムを作ることで……。
だから、キャプテンは自分も全裸になった……。
別に……キャプテンが裸になる必要は、無かったのに。
自分の写真を……オレたちに、預けてくれた。
別に……キャプテンが、裸の写真を撮られるようなことはしていないのに。
部員たちの……保証として。
「これで手打ちだ……みんな、文句は無いね!」
全裸のまま、堂々とキャプテンは言う……。
わざわざ一緒になって裸になり……写真を撮った、キャプテンの侠気に……。
女子部員たちは……みんな、感銘している。
「山峰……カメラをそいつに渡して。最後に、女子部員全員で写真を撮ろう。山峰も、入りな……!」
「はい、ヨシくん」
メグが、オレにカメラを手渡す……。
「ほら、並びな……みんな裸だし、あそこは濡れてるし……恥ずかしいのは、おんなじだよっ!」
全裸の女子陸上部員たちが……並ぶ。
「ほら、前列……屈んで」
「いえ、キャプテン……屈んだら、あそこが丸見えになっちゃいます!」
「もういいじゃないか……あたしたち全員、あいつに裸を見られちゃったんだからさ!」
竹柴キャプテンは、笑う。
「でも、いいだろ……あたしたちだって、あいつのチンコをガン見してるんだ。お互い様だよッ!」
……すると。
「プッ」と……。1人の女子が、笑い出す。
「……あはははは!」
みんな、唖然とするが……。
その子は……。
「……恵美ちゃん、ごめんね」
笑い止むと……。
笑顔で、メグに……謝罪の言葉を述べる。
どうやら……1年生の部員らしい。
「悪かったよ……山峰」
「……うん、あたしたちが間違ってた」
他の部員……上級生も、メグに声を掛ける。
「でも、山峰と彼……本当に愛し合っているんだな」
「うん、アダルトビデオとかで見たエッチと、全然違ってたわ」
「えー、青葉、アダルトビデオとか見るの?」
「お、お兄ちゃんが……隠してたやつよ!」
「でも、エッチってよく判らないけれど……愛されてるんだなあってのは、判った」
「山峰も、愛しちゃってるよねー!」
……ああ。
どうやら、これで……全て、水に流すことになりそうだ。
全員……恥ずかしい思いをしたということで。
……チクショウ。
オレは、メグが脅されたってことで……対決姿勢で当たってきたけれど……。
竹柴キャプテンが……結局、上手い感じにまとめてくれた。
……すごいな、この人。
「ほら、山峰の彼……早く、撮ってよ!」
表情の和らいだ上級生が、オレに言う……。
「じゃあ、撮ります……!」
オレは……シャッターを切る。
うん……みんな、打ち解けた顔をしている。
裸の付き合いで……。
……いや。
1人だけ……笑顔でない、女子がいる。
それは……。
3年生の……中谷さん……?!