引越しをする際には、新しく家具を買うことも多いですが、なかには家具や家電付きの物件もあります。これらの物件には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
今回は、一般社団法人住まい選びコンシェルジュ協会の代表理事である山田剛司さんに家具付きの新築物件の特徴や、物件の選び方のポイントなどを解説してもらいます。
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家具付き物件とは?
家具付き物件とは、生活に必要な家具や家電などが、あらかじめ備えられている物件のこと。設置されているアイテムは物件によってさまざまです。
たとえばベッドや机、椅子、テレビ、エアコン、冷蔵庫、照明器具、カーテン、収納など、すぐに生活を始められるよう、最低限必要な家具・家電などが付いているのが一般的です。
家具付き物件には、以下のようなタイプがあります。
- 一人暮らし用の家具・家電付き賃貸マンション
- 家具・家電付きのシェアハウス
- 内装と合わせてコーディネートした家具が付いている新築一戸建ての建売
- モデルハウスとして使用されていた物件を買い取るケース
- 中古住宅や賃貸物件で前の住人の残置物として家具が付いているケース
単身赴任者や短期間の転勤者、卒業したら地元に戻る予定の学生などの場合は、家具や家電などをすべて自分でそろえると手間もコストもかかります。
そういう人にとっては、一人暮らし用の家具・家電付き賃貸マンションなどは便利です。最近では家具付きのシェアハウスも人気があります。
一戸建てでも、家具付きで販売されているものがあります。モデルハウスとして使用していた建物であれば、生活シーンを想像できるように家具や家電が設置されているので、それをそのまま買い取れるケースもあります。
あるいは、中古や賃貸の住宅で、前に住んでいた人の家具や家電が残っていて、希望すればそのまま使用できるという場合があります。
家具の使用については契約条件によって異なる
なお、家具が付いているからといって、すべて使用する、あるいは買い取らなければならないのかというと、契約条件によって異なります。
たとえば、家具の色やデザインなどが気に入らない、あるいはすでに持っている家電を持ち込んで使いたいという場合もあるでしょう。
そうした理由で一部の家具の購入を断りたいという場合は、ケースバイケースですが、一度不動産会社に相談してみましょう。製品の不具合などがあっても、保証を「免責」としているケースなども多いので、よく条件を確認することが大切です。
モデルハウスで使用していた家具を無償で譲渡してもらう場合などは、一部の家具が不要であれば、撤去の依頼が可能になることもあります。
家具付き新築物件のメリットは?
今回は、家具付き物件の中でも、中古物件において前の住人が使っていた家具が残っているケースなどは除き、新築物件の場合に絞ってメリットやデメリットを紹介します。
まず、メリットとしては以下のようなことがあります。
- 生活シーンをイメージしやすい
- 初期費用の節約になる
- 気軽に引越しができる
- プロがコーディネートしたおしゃれな家具が手に入るケースもある
新築物件を購入する際、家具や家電が配置されていない空間を眺めても、「広い・狭い」といった感覚がつかみづらいことがあります。そして、実際に入居し、家具を配置してみると「思っていたよりも部屋が狭く感じる」といった感想を抱くケースもあるのです。
しかし、家具付きの物件であれば、内見の時点で家具や家電が配置されているため、このような心配がなく、生活シーンを具体的にイメージしやすいでしょう。また、家具・家電の購入や搬入にかかる費用などを節約できるのも大きなメリットです。家具や家電をすべて買いそろえると、高額な費用がかかってしまうこともあります。
さらに、引越しにも手間がかかりません。カーテンや照明、家具などを採寸し、選んで購入し、配送手配までを行うと、それなりに時間や労力がかかります。そのため、特に転勤が多い人や忙しい人などには家具付き物件は便利です。
家具付きのモデルハウスを購入する際は、プロがコーディネートしたおしゃれな家具や最新の家電などが手に入るといったケースもあります。インテリアで悩む必要がないのも、モデルハウス購入の大きな魅力といえるかもしれません。
無料で住まいの窓口に相談する 新築一戸建てを探す家具付き新築物件のデメリットは?
一方で、家具付き新築物件のデメリットには、以下のようなものがあります。
- 好みのカラーやデザインで家具をそろえられない
- 希望の製品を選択できない
- 建物が新築でも、家具・家電は新品ではない場合もある
あらかじめ家具が付いている場合、すべて自分好みのデザインとは限りません。
「ブラウンの椅子がいい」「白い家具で統一したい」といった希望があっても、自由にはできないので、インテリアにこだわりがある人は、家具付きの物件は向かないかもしれません。
製品の性能やスペックなどを選択できないことが、デメリットになる場合もあります。たとえば「50インチ以上のテレビがほしい」や「キングサイズのベッドがほしい」などの細かな要望に応えてもらうことは難しいでしょう。
また、新築住宅の場合でも、備え付けの家具・家電はリサイクル品を設置していることもあります。すべて未使用の新品でそろえたいという場合は、確認しておきましょう。
家具付きの新築物件はお得?
家具付きの新築物件と、家具なしの物件を比較すると、費用面ではどちらがお得といえるのでしょうか。
新築一戸建ての場合
物件や条件によるので一概にいえませんが、家具付きの新築一戸建ての場合は、売り出してから時間が経っている住宅であるために家具をオプションとして付けている、あるいは家具を置くことで実際の生活をイメージしやすくして購入につなげたいというケースも考えられます。
その場合は、販売する側も早く購入してもらいたいので、値引き交渉がしやすく、タイミングによってはお得に購入できるかもしれません。
なお、住宅金融支援機構の「住宅取得に係る消費実態調査(2014年度)」によると、新しく住宅を購入して住み始めた人が、最初の1年間で耐久消費財(家具や家電など)の購入にかける費用の平均額は、新築一戸建てなら約200万円、新築分譲マンションで約85万円となっています。
このような情報も参考にしながら、家具や家電の購入にどのくらいの費用がかかりそうかを考えたうえで、比較することが大切です。
賃貸マンションの場合
ちなみに、賃貸マンションの場合、通常の一人暮らし用の物件と比べると、敷金や家賃などが2~3割程度高めに設定されていることがあります。
しかし、家具付きであれば、家具の購入費や引越し代が節約できるので、初期費用をトータルで考えるとお得になる場合があります。
家具付きの賃貸マンションの場合は、家具や家電のメンテナンスや修理費用が管理者負担となる場合も多いので、長い目で見ればコストがかからないということもあります。
無料で住まいの窓口に相談する 新築一戸建てを探す家具付き新築物件の選び方のポイントは?
まずは、LIFULL HOME’Sといった不動産情報ポータルサイトで「家具付き」「新築」などの条件で検索してみましょう。
「家具付き」「家電付き」と記載のある物件でも、エアコンだけが付いている物件、ソファやベッドなどの家具が付いている物件など、それぞれ条件は異なるので、どこまでの家具や家電が契約内容に含まれているのかを必ず確認してください。
内見時は、家具は新品なのか中古なのか、傷の有無や不具合などがないかもしっかりとチェックしましょう。不明点については、すぐに不動産会社のスタッフに質問し、その場で解消することが大切です。
契約時には、住宅に関する内容に加えて、付属家具に関しての特記事項も確認する必要があります。故障時やメンテナンスの費用はどうなるのかなどといった条件もチェックしましょう。
まとめ
家具付きの新築物件は、生活シーンをイメージしやすく、気軽に引越しができるなどといったメリットがあります。
引越しの際に家具や家電を用意する手間が省けるため、忙しい人にも人気の高い物件です。入居する場合は、住宅だけではなく家具に関する契約条件などもよく確認しましょう。
無料で住まいの窓口に相談する 新築一戸建てを探す更新日: / 公開日:2021.01.27