忘れられない旅へ「開国の地」からテイクオフ─。横須賀市は10月から、三浦半島の新たな魅力発信に向け、民間と連携してヘリコプターを活用した観光事業プロジェクト「横須賀・三浦半島 Sky Tourism(スカイツーリズム)」を始動させる。海や山など自然が豊かな同半島の絶景を眺められる遊覧飛行を軸に、価値創出を図る。上地克明市長は「横須賀ならではの空の旅を楽しんでもらいたい」と期待している。
プロジェクトは市と京浜急行電鉄(横浜市西区)、航空運送代理業「AirX」(東京都千代田区)、ゴルフ場やマリーナの運営を手がける「ユニマットプレシャス」(同港区)の4者が取り組む。ヘリを活用した観光事業を自治体主導で行うのは全国的に珍しいという。
市は2021年10月から22年1月、浦賀地区への観光客の周遊を促進する観光事業を実施。その際、京急とAirXが実証実験として遊覧飛行を開催したところ予約が殺到。浦賀ドックを離着陸場所として3日間で約70便を運航、約170人が参加した。騒音問題など課題もクリアし、事業化へ手応えをつかんでいた。