【独自】「難民申請するために日本にきた」万博交流プログラム中に失踪のエチオピア人女性の独白 難民支援団体「『難民申請したい』と思った時にはとにかく別の目的で国を出なければいけない」
万博もいよいよ閉幕間近。世界中から多くの人が訪れた夢の祭典の裏側である問題も。 万博で来日したエチオピア人が突如失踪。1カ月以上、行方が分からない状態に…一体、何があったのか? ■【動画で見る】突如失踪したエチオピア女性 失踪理由を明かす 【エチオピア人女性】「私は難民申請をするためにやってきました」 関西テレビは姿を消していたエチオピア人女性に独自に接触。メディアで初めて語った失踪の理由とは… 独自取材から見えてきた失踪の真実に迫ります。
■母国の戦闘によって「帰りたくても帰りづらい」万博スタッフも
およそ30の国や地域が共同で展示を行う万博の「コモンズ館」。 中東・イエメンのブースで働くジャラールさんには、大きな心配事があります。 【ジャラールさん】「万博に参加してもう一度普通に戻れる感じだったが、来日して1カ月後に空襲が起きてしまったせいで(イエメンに)帰りたくても、帰りづらくなってる」 現在、イエメンでは反政府勢力などとの戦闘によって政情が不安定な状態が続き、帰国が難しくなっているといいます。 ジャラールさんは母親が日本人で日本語が堪能。 万博で働くことを目的とするビザを持っていますが、閉幕後も日本で働けるよう、「就労ビザ」への切り替えを目指して就職活動をしています。 【ジャラールさん】「語学がすごい好きなんですよ。特に日本語は。小さい頃から身に付けているものなので手放したくない。日本にすごい憧れて、法律は守りますし、習慣も(守りますよ)。迷惑をかけることは一切したくない」 万博を理由に来日したものの、母国の事情で帰国ができない。そんな外国人の中には、「ビザの切り替え」にとどまらないケースも…
■万博の国際交流プログラム中に失踪したエチオピア女性が独自取材に応じる
【エチオピア人女性】「私は難民申請をするために来日しました。一緒に政府関係の人たちもいたので、恐怖もあり、何も言わずに逃げました」 関西テレビの独自取材に応じたのは、万博の国際交流プログラム中に突如失踪したエチオピア人女性(20代)です。 ことの発端は7月下旬。 【交野市・山本景市長】「国際交流プログラムにて交野市に訪日していたエチオピア人女性の方につきまして、所在が不明、おそらく逃亡だと考えられておりますけれども」 万博の国際交流プログラムで来日していたエチオピア人女性が突如、行方不明になったと受け入れ窓口の交野市が発表したことでした。 女性は音楽グループの一員として7月18日に来日。万博会場のステージにも立ちましたが…プログラムの最終日にあたる7月25日の早朝、交野市内の宿泊施設から1人で外出します。 【記者リポート】「エチオピア人女性とみられる人物から、東京への行き方を尋ねられ、宿泊施設近くの駅まで案内したという目撃情報を最後に、女性の行方は分からなくなりました」 その後女性は、1カ月以上たった今月になって、無事であることが確認されました。
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