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中国、2035年までに温室効果ガス排出7〜10%削減と 具体的な目標は初
地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの最大の排出国である中国が24日、排出量削減に向けた絶対的な目標を初めて掲げた。習近平国家主席は、米ニューヨークで開かれていた国連総会に向けた動画の中で、中国が2035年までに経済全体の温室効果ガス排出量を7〜10%削減すると述べ、「より良い成果を目指す」と語った。
ロシアの侵略、阻止しなければウクライナを越え拡大と ゼレンスキー氏が国連で警告
ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、米ニューヨークで開かれた国連総会で演説し、ロシアのプーチン大統領を止められなければ、プーチン氏は「この戦争をより広範により深部へと推し進め続けるだろう」と警告した。
難病ハンチントン病の治療に成功、世界初 進行が75%遅くなったと英研究チーム
最も残酷な難病の一つとされるハンチントン病の治療に、イギリスの医療チームが世界で初めて成功した。ハンチントン病は遺伝性で、容赦なく脳細胞を死滅させ、認知症やパーキンソン病、運動ニューロン疾患を組み合わせたような症状が特徴だ。BBCが取材した研究チームは、患者の病気の進行が75%遅れたことを示すデータについて説明する際、感極まって涙を流した。
台湾の洪水被害、なぜ甚大になったのか 「せき止め湖」決壊の警告はなかったと住民ら
「スーパー台風」となった台風18号(ラガサ)は、台湾に深刻な洪水被害をもたらした。現地当局は、少なくとも14人が死亡し、32人が負傷、46人が行方不明となっているとしている。住民らは、警報などは出されず、避難する間もなく濁流が押し寄せたと話している。
ビデオ, シリアの代表が国連総会で演説、約60年ぶり アル・シャラア暫定大統領, 所要時間 1,29
シリア暫定政府のアフメド・アル・シャラア新大統領が24日、国連総会で演説を行った。シリアの代表が国連総会で演説したのは約60年ぶりとなる。
イスラエル南部にドローン攻撃、少なくとも20人負傷 イエメンのフーシ派が実施の声明
イスラエル軍は24日、イエメンからイスラエルに向けてドローンが発射されたと発表した。イスラエルの救急当局によると、南部で少なくとも20人が負傷した。イエメンの反政府武装組織フーシ派は、ドローン攻撃を実施したと発表した。
米ダラスの移民施設で銃撃、収容者1人死亡 現場で発見の銃弾に「反ICE」の文字と当局
米テキサス州ダラスにある移民税関捜査局(ICE)の施設で24日、屋根の上から発砲があり、収容者1人が死亡、2人が重傷を負った。当局が発表した。当局によると、銃撃犯とみられる容疑者はICEの施設と、近くに停車していた無印のバンに向けて無差別に発砲した後、自らの銃で命を絶ったという。ICEの関係者に負傷者はいなかった。
ビデオ, 「麻酔や鎮痛剤なし」で手術、ガザ北部の病院 イスラエル軍の「ハマス狙った」攻撃で80人超死亡と, 所要時間 2,07
パレスチナ・ガザ地区北部で23日夜から24日かけてイスラエル軍の攻撃があり、80人以上が死亡した。病院関係者が明らかにした。医療物資の不足で、病院では麻酔なしで手術をしていると、関係者は話した。
【解説】 トランプ政権、高度な技術者就労ビザの取得費用を10万ドルに引き上げ インドとカナダに異なる影響
アメリカのトランプ大統領は先週、外国人技術労働者向けの就労ビザ(査証)「H-1B」について、取得費用を最大で10万ドルに引き上げる方針を発表し、テクノロジー業界を驚かせた。この方針転換で最も影響を受けるとされているのはインドだ。多くのインド人技術者や医療従事者がH-1Bを使ってアメリカで働いているためだ。一方で隣国カナダでは、これを世界中の高度人材を呼び込む好機ととらえる向きもある。
話題のニュース
【解説】 7年前、トランプ氏の発言は国連で笑われた 今年はみんな沈黙した
トランプ米大統領の23日の国連演説は、彼の世界観やイデオロギーを非常に生々しく示すものだった。7年前、国連でトランプ氏が時として事実に反する主張をした際には、聴衆は彼を笑った。だが今年は、おおむね黙って聞いていた。
トランプ氏、ウクライナは全土をロシアから取り戻せると 立場を一転
アメリカのトランプ大統領は23日、ウクライナは「全土を元の形で取り戻すことができる」と、自らのソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルに投稿した。ウクライナとロシアの戦争に関して、立場を大きく転換させた。
英保健相、解熱鎮痛剤についてトランプ氏発表の無視を呼びかけ 医師を信頼すべきと
アメリカのトランプ大統領が、鎮痛剤の有効成分アセトアミノフェンを服用すると子どもが自閉症になる可能性があると発表したことを受け、イギリスのストリーティング保健相は23日、妊婦に対し、トランプ氏の発表を無視するよう呼びかけた。
台風18号がアジア各地で猛威 台湾では少なくとも14人死亡、せき止め湖が決壊
大型で猛烈な「スーパー台風」となった台風18号(ラガサ)が、アジア各地に大きな被害をもたらしている。台湾東部の花蓮県では23日午後、以前の土砂崩れによって形成されたせき止め湖が2度にわたって決壊。数千万トンもの水が、下流の村「光復郷」に流れ込んだ。これによって、24日午前時点で14人の死亡が確認されたほか、18人が負傷し、124人が行方不明となっている。
米人気深夜トークショーが放送再開 司会のキメル氏、言論の自由への脅威を指摘
米ディズニーは23日、人気の深夜トーク番組「ジミー・キメル・ライブ!」を再開した。
トランプ氏、「シャリア法移行」と国連でロンドン市長を批判 ロンドンは「偏見には回答しない」と
アメリカのドナルド・トランプ大統領は23日、国連での演説の中で、英ロンドンが「シャリア(イスラム法)に移行したがっている」と主張した。米ニューヨークで開かれた国連総会で演説した際、ロンドン市長のサー・サディク・カーンを改めて非難した。これに対しカーン市長の報道官は、「彼のひどく偏見に満ちた発言に返答するつもりはない」と述べた。
ビデオ, トランプ氏の国連演説 国連批判と説教と自慢, 所要時間 3,54
ドナルド・トランプ米大統領は23日、ニューヨークの国連本部で始まった一般討論に出席し、演説した。自分が問題視する国連や各国の動きを批判する一方、「自分は全てについて正しかった」と功績を自慢した。
英エッピングのホテルに滞在の難民資格申請者、少女らへの性的暴行で禁錮1年 キス求め体触る
英エセックス州エッピングのホテル前で、難民の受け入れに関する抗議活動が始まるきっかけとなった事件をめぐり、裁判所は23日、14歳の少女と成人女性に対する性的暴行などの罪でエチオピア出身の男性に禁錮1年を言い渡した。ケバトゥ被告の逮捕は、彼が滞在していた「ザ・ベル・ホテル」前での一連の抗議活動につながった。ケバトゥ受刑者は、エチオピアからの難民資格申請者として同ホテルに滞在していた。英内務省は、ケバトゥ被告の服役後に、国外退去処分を求める方針。
フランス、パレスチナ国家を正式承認 「平和のための時が来た」
フランスのマクロン大統領は22日、パレスチナ国家を正式に承認すると宣言した。米ニューヨークの国連本部でフランスとサウジアラビアが主催した、パレスチナ問題解決に向けた首脳級会議で表明した。21日には、カナダ、オーストラリア、イギリス各国がパレスチナ国家承認を発表していた。
中東危機
ガザ戦争への対応めぐる抗議、イタリア各地で発生 警官との衝突も
イタリア各地で22日、数千人がパレスチナ・ガザ地区での戦争に対する抗議活動を展開した。労働組合がこの日を、パレスチナへの連帯を示す日に設定していた。抗議活動では警官との衝突も起きた。
イギリスなど4カ国がパレスチナ国家を承認、フランスも続く見通し イスラエルは反発
イギリスのスターマー首相は21日、パレスチナ国家を承認すると発表した。これに先立ち、カナダとオーストラリアもパレスチナ国家の正式な承認を表明。その後、ポルトガルも承認を明らかにした。22日にはフランスもこれに続く見通しだ。この決定に対しては、イスラエル政府や、ガザ地区で拘束されている人質の家族、一部の英野党議員から激しい批判が寄せられている。イスラエルのネタニヤフ首相は21日、「パレスチナ国家は実現しない」と述べた。
ビデオ, 「今まさにその時が来た」スターマー英首相がパレスチナ国家承認を発表, 所要時間 1,02
イギリスのキア・スターマー首相は、パレスチナ国家承認の時が「今まさに訪れた」と強調。「本日、平和と2国家解決への希望を再生するために、私はこの偉大な国の首相として、イギリスがパレスチナ国家を正式に承認することを明言する」と表明した。
【解説】 パレスチナ国家承認が生む新たな疑問――誰がそれを主導するのか
イギリスなど4カ国が21日、新たにパレスチナ国家を承認した。しかし、ヨルダン川西岸地区を統治するパレスチナ自治政府は、トップが90歳に近づき、新たな指導者候補はイスラエルで収監されている。加えて、西岸地区はユダヤ人の入植によって、ますます分断されている。ガザ地区を支配するハマスは壊滅状態にあり、パレスチナに指導力と統一性が欠けていることは明らかだ。しかし、だからと言って国際的な承認が無意味ということにはならないと、BBCのポール・アダムス外交担当編集委員は指摘する。
イスラエル軍、戦車でガザ市の主要住宅地区に進入 地上作戦2日目
イスラエル軍がパレスチナ・ガザ市で開始した地上作戦の2日目の17日、市内の主要住宅地区にイスラエル軍の戦車や軍用車など数十台が進入した。住民や目撃者らが話した。
EU、対イスラエルの貿易制限や制裁措置を提案 ガザでの戦争めぐり
欧州委員会は17日、イスラエルとの貿易を制限し、イスラエル政府の極右閣僚に制裁を科す計画を提案した。採択されれば、パレスチナ・ガザでの戦争をめぐる欧州連合(EU)の最も厳しい対応となる。
ロシア・ウクライナ戦争
エストニア、ロシア軍戦闘機が領空侵犯と発表 NATOに対応協議要請
ロシアと国境を接するエストニアの政府は19日、ロシア軍の戦闘機「ミグ31」3機が領空を侵犯したと発表し、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対応を協議するよう要請したと明らかにした。
ロシアとベラルーシが合同軍事演習を公開、欧州へのメッセージか
ベラルーシとロシアの部隊が合同演習を行っているボリソフスキー演習場に、BBCをはじめ各国の報道機関が招かれた。23カ国の代表も招かれた。その意図は、透明性実現というほかに、西側への、特に欧州へのロシアの警告かもしれないと、現場で取材したスティーヴ・ローゼンバーグBBCロシア編集長は指摘する。
ビデオ, ロシアとベラルーシの合同演習場から……これは欧州へのメッセージか BBCロシア編集長, 所要時間 1,30
ベラルーシとロシアの両軍部隊が合同演習を行っているボリソフスキー演習場に、BBCをはじめ各国の報道機関が招かれた。ロシアのドローンがポーランドとルーマニアという北大西洋条約機構(NATO)加盟国の領空を侵犯する事態が続く情勢なだけに、合同演習とその公開の目的は西側への、特に欧州へのロシアの警告かもしれないと、現場で取材したスティーヴ・ローゼンバーグBBCロシア編集長は指摘する。
東欧ルーマニア、領空でロシア製ドローン検知と発表 NATO加盟国で2例目
ルーマニア政府は14日、ロシア製のドローンが同国領空に侵入したと発表した。北大西洋条約機構(NATO)加盟国によるロシア製ドローンの領空侵犯の報告は、これで2例目となる。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「ロシアによる戦争の明白な拡大だ」と述べた。
NATO、東側の防衛を強化 ロシア・ドローンのポーランド領空侵犯で
ポーランドの領空にロシアのドローンが侵入したことを受け、北大西洋条約機構(NATO)加盟の数カ国が、兵士、大砲、防空システムをNATOの東側の国々に送り、安全確保に力を入れる姿勢を示している。
【解説】 故意か偶然か……ロシア無人機によるポーランド領空侵犯 NATOにとっての試練に
ロシアのドローンが10日、ポーランドの領空に侵入したことを受け、同国政府は戦闘機を緊急発進させ、緊急会合を招集した。この事態は、ヨーロッパおよび北大西洋条約機構(NATO)がロシアに対して示す決意が、試練に耐えられるものではないかもしれないとの懸念を呼んでいる。
読み物・解説
北朝鮮の核計画「凍結」、トランプ氏と金氏が合意なら受け入れる 韓国・李大統領がBBCに語る
韓国の李大統領が、BBCの単独インタビューに応じ、北朝鮮の金総書記とアメリカのトランプ大統領が、北朝鮮の核兵器について放棄ではなく製造凍結で合意した場合、韓国はそれを受け入れる方針だと語った。
【解説】 アンティファとは? なぜトランプ政権の標的になっているのか
トランプ米大統領は18日、保守系活動家チャーリー・カーク氏の殺害事件を受けて、「急進左派」を標的とする取り組みの一環として、「アンティファ(Antifa)」を「主要なテロ組織」に指定する意向を示した。極右や人種差別主義者、ファシスト団体に反対する分散型の左派運動であるアンティファは長年、トランプ氏から敵意を向けられてきた。しかし専門家らは、指導者や会員名簿、組織構造を持たないアンティファを、トランプ氏が実際にどのように標的にするのかと疑問を呈している。
トランプ氏、自分を批判するテレビ局は免許取り上げられるべきかもしれないと 人気トーク番組の放送中止で
アメリカのトランプ大統領は18日、自分に批判的な内容ばかり放送するテレビ局は放送免許を取り上げられるべきかもしれないと発言した。イギリス国賓訪問から帰国する大統領専用機の機内で記者団に話した。 アメリカのドナルド・トランプ大統領は18日、自分に批判的な内容ばかり放送するテレビ局は放送免許を取り上げられるべきかもしれないと発言した。イギリス国賓訪問から帰国する大統領専用機の機内で記者団に話した。
タリバン、女性の著書を排除 アフガニスタンの大学から
アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンによる政府は、女性が書いた本を、大学教育システムから排除した。人権やセクシャル・ハラスメントについて教えることなどを違法とする新たな禁止令の一環。
バーチャルのK-POPスターめぐる発言でも名誉毀損は成立 韓国の裁判所が賠償命令
韓国の裁判所は、バーチャルの男性K-POPグループの名誉を毀損(きそん)したとして、ソーシャルメディアのユーザーに50万ウォン(約5万3000円)の支払いを命じた。
【解説】温かな関係示すも影響力はなく……トランプ氏のイギリス国賓訪問
アメリカのドナルド・トランプ大統領は17日から18日にかけ、イギリスを国賓訪問した。気さくな2度目の訪問は英米の強い関係を示したが、どの同盟国もトランプ氏の考えを変えることはないだろうと、BBCのサラ・スミス北米編集長は指摘する。
韓国人エンジニアら、「体を縛られ銃を向けられた」 米工場で拘束された衝撃をBBCに語る
米ジョージア州にある韓国・現代自動車の系列工場で今月、米移民当局の強制捜査によって韓国人労働者300人以上が拘束された件で、解放され帰国した労働者らがBBCの取材に応じ、当時の衝撃や、今なお続く影響について語った。
【解説】 イスラエルはガザめぐり「アパルトヘイトを放棄した南アフリカ」的瞬間に直面しているのか
パレスチナ・ガザでの戦争が長期化する中、イスラエルの国際的孤立が深まっている様子だ。イスラエルは、かつて南アフリカがアパルトヘイト政策の放棄を迫られた時のような、「南アフリカ的瞬間」に近づいているのだろうか。ポール・アダムス外交担当編集委員が検討する。