患者診ずに死亡診断書作成か 県が80代の医師を刑事告発

八戸市にある「みちのく記念病院」に勤務していた80代の医師が診察をせずに死亡診断書を作成していたとして県は医師法違反の疑いで刑事告発しました。

八戸市にある「みちのく記念病院」では、院内で起きた患者どうしの殺人事件を隠ぺいしようと死亡診断書を偽造したとして、病院の元院長らが犯人隠避の罪に問われています。

この事件を受けて、県や八戸市は、ことし2月から5月の間に病院に対し医療法に基づく立ち入り検査を行い、今月、病院を運営する医療法人に再発防止策の実施などを求める改善措置命令を出しました。

複数の関係者によりますと、このときの立ち入り検査で病院に勤務していた80代の医師が死亡した入院患者を診ずに死亡診断書を作成していたことがわかり、県はこうした行為が医師法に違反する疑いがあるとして警察に刑事告発したということです。

県健康医療福祉部は「立ち入り検査で適正を欠くと判断した部分について警察に告発しているが、現在、捜査を進めている事案のため詳細は差し控える」とコメントしています。

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