新種のクジラを紹介する企画展 北海道大学総合博物館

札幌市内で発掘されたクジラの化石がことし新種と認められたことを記念した企画展が札幌市の北海道大学総合博物館で開かれています。

企画展は、2008年に札幌市南区で発掘されたクジラの化石が先月、新種のセミクジラの一種に認められたことを記念して開かれていて、会場の北海道大学総合博物館にはクジラの化石や復元した模型など10点余りが展示されています。

このうち、新種に認められ「メガベリーナ・サッポロエンシス」という名前が付けられたクジラの化石のレプリカは頭の横幅が2メートルを超える大きなもので、訪れた人たちがじっくりと観察していました。

また、道内各地で見つかったヒゲクジラの化石のレプリカも展示されていて、この発見によってヒゲクジラに歯があったことが明らかになったということです。

鳥取から訪れた60代の男性は「市民が発見した化石からここまで復元ができるのは研究者たちの努力のたまものだなと感じました」と話していました。

また、市内の60代の男性は「頭の部分だけでも相当な大きさですが、それが太古の海で泳いでいたと想像するとすごいです」と話していました。

市内に住む10代の男性は「札幌でこんな立派な化石が出てきたということに驚きました。クジラの新しい研究の第一歩になればいいなと思います」と話していました。

この展示会は来年1月25日まで開かれています。

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