南極で前例のない性的暴行事件…「極限の環境につけこんだ」科学者の最後
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.09.25 15:00
南極で発生した前例のない性暴行事件の被告に対し、チリの裁判所が有罪を言い渡した。
チリのプンタ・アレナス刑事裁判所は24日(現地時間)、強姦の罪で起訴されたチリ国籍の生物学者ホルヘ・ガヤルド・セルダ(Jorge Gallardo Cerda)被告について「検察の公訴事実を有罪と判断する」と判決した。
担当判事はチリ裁判所ホームページを通じて配布した資料で「検察が公判過程で提出した信頼性のある証拠は無罪推定を覆し、被告の不法行為を余すところなく立証した」とし「これにより被告の行為に犯罪性がないとする弁護側の主張を排除する」と明らかにした。
検察によれば、ガヤルド・セルダ被告は2019年2月、南極サウス・シェトランド諸島リビングストン島バイヤーズ半島のベースキャンプのテント内で、フランス出身の女性科学者を性的に暴行した罪で起訴された。探査活動中だった2人は過去の研究プロジェクトを通じすでに面識があった。
チリ検察は「人気のない僻地という弱みをつけこんで被告が強姦を行った」とし「地理的に孤立した極限環境で休息していた被害者が当時明らかに拒否の意思を表明したことが確認されている」と述べた。
また「人気のない僻地という弱みにつけこんで被告が強姦を行った」と繰り返し強調し、「極限の環境で休息していた被害者が明らかに拒絶の意を示したにもかかわらず犯行が行われた」と指摘した。当時ベースキャンプには他に2人の科学者がいたが、事件が発生した瞬間には別の場所にいたと現地検察は把握している。
「インフォバエ(Infobae)」などスペイン語圏メディアの報道によれば、被害者はこの事件によるうつ症状で研究を中断した。その後2023年7月、チリ南極研究所(INACH)を通じてガヤルド・セルダ被告を告訴した。検察は管轄権を検討した末、正式捜査に着手し、今回の有罪判決に至った。
現地検察は、南極で科学者が性暴行を犯したのは極めて異例だという意見も示した。
検察は被告に懲役10年を求刑する方針で、最終的な刑量は来月3日に言い渡される予定だ。
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