12万部!末期がん医師の個人投資家が伝授…50万円を50億円に増やした『バリュー株』投資術の中身
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大学在学中の20歳のときに50万円でスタートし、29歳で『億り人』
億単位の資産を築いた投資家を意味する『億り人』。今回登場するのは、大学生のときに独自に確立した『バリュー株投資』を武器に、現在、50億円を超える株式資産を築いた、たーちゃん氏。バリュー株投資を実践を踏まえながら体系化。「株式投資は、時間をかけて銘柄を選別していけば利益を出せる」ということをたーちゃん氏は再認識させてくれる。 【異例の大ヒット】資産50億円…「余命宣告」を受けた医師&「個人投資家」が娘に捧げる『株の授業』 【プロフィール:たーちゃん】 1975年、兵庫県生まれ。国立大学医学部卒の医師。大学在学中の20歳のときにロバート・キヨサキ著『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで投資に興味を持ち、元手50万円で株式投資をスタート。独学で株式投資を学び、学生時代に『バリュー株投資』に開眼。自ら開発したバリュー株に集中的に投資する手法で、29歳のときに「億り人」に。その後、’08年のリーマンショックで一時的に資金を減らすも、投資スタイルは変えずに着実に資産を増やし続け、アベノミクスの追い風もあり、’13年には資産10億円を達成。 しばらく横ばい状態が続いたが、’22年に直腸がんになったことで再び、株式投資への意欲が高まり、造船株への集中投資で’24年には50億円に到達。がんは4度の手術を経て、’24年に49歳で肺と肝臓への転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても、51歳はわからない」と宣告されている。 ◆知っているようで知らない!? 実は曖昧な「バリュー株」 今回登場する、たーちゃん氏は「バリュー株」投資の達人である。 バリュー株は割安株と同義であり、その定義は「投資尺度で計られる企業の価値よりも株価が低い銘柄」というもの。株式市場で企業価値が正当に評価されれば、バリュー株は適正と考えられる株価までの上昇が期待できる。 バリュー株はどうやって発掘するのか。一般的に理解されているバリュー株投資では、投資尺度として「PER(株価収益率)」や「PBR(株価純資産倍率)」を用いるのが常套手段だ。 証券会社のスクリーニング(選別)機能を使って、例えば「PER10%以下」「PBR0.8倍以下」といった条件を設定し、株価が割安に放置されている銘柄を抽出。業績動向や財務内容などを条件に加味して、投資対象を絞り込んでいくことになる。 ただ、このやり方では、「何が割安なのか」がわかりにくい。たしかに、株式市場や業界の平均値よりもPERやPBRが割安な銘柄は見つかるかもしれないが、あくまで相対的な観点に過ぎないからだ。株式市場や為替の水準、景気動向などによって、簡単に割安株ではなくなる可能性がある。 単に、株価が安い銘柄を買っただけ、という状態で終わってしまう。スクリーニングだけでは企業価値の本質にはたどり着けない、ということだろう。 それに対し、何がその銘柄の〝割安さ〟なのか、という点を追求したのがたーちゃん氏だ。その手法はバリュー株投資の解像度を鮮やかに上げてくれる。 ◆企業価値に応じて変わる「バリュー株」の投資手法 たーちゃん氏は、企業の価値を「保有資産+将来の利益」と定義する。これを前提として、株価については、株価=「保有資産+将来の利益(+バイアス)」という公式を策定している。 「バイアスとは“この企業の株価は絶対に上がる”あるいは“この企業には将来性がない”といった投資家の偏見です。企業の価値と株価は本来は一致するべきものですが、このバイアスが加味されることで、株価が割安になったり割高になったりすると考えられます。 バリュー株投資で成功するには、こうしたバイアスを排除して、企業の価値を考えることが求められます」(たーちゃん氏/以下同) たーちゃん氏のバリュー株投資には3つのタイプがある。①『資産バリュー株』投資、②『収益バリュー株』投資、③『シクリカルバリュー株』投資だ。この3つのタイプは、先の公式、株価=「保有資産+将来の利益(+バイアス)」に基づいている。 簡単に説明すると、①は企業の保有資産に軸足を置いたもので、②は将来の利益を重視、そして、③は保有資産と将来の利益にバイアスを含めた株価が割安な銘柄が対象となる。このように類型化することで、その企業の何が割安なのか、何を割安だと考えて投資するのかを可視化でき、従来のバリュー株投資にあった〝曖昧さ〟を解消できるというのだ。 この順番で投資の難易度は上がり、リターンの期待度も上がるという。 取材・文:松岡賢治 マネーライター、ファイナンシャルプランナー/証券会社のマーケットアナリストを経て、1996年に独立。ビジネス誌や経済誌を中心に金融、資産運用の記事を執筆。著書に『ロボアドバイザー投資1年目の教科書』『豊富な図解でよくわかる! キャッシュレス決済で絶対得する本 』。■X(旧Twitter)→@1847mattsuu
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