死んだらスマホはどうなる? 家族を困らせない「デジタル終活」
【準備2】サブスク(難易度★★)
【準備2】サブスク(難易度★★) サブスク情報を家族に共有 パスワードノートを活用 動画配信などのサブスクやスマホの通信キャリアなど、料金を毎月支払っているサービスがある場合は、この機会にリストアップしておくべきだ。市販のパスワード管理ノートなどにまとめておけば、家族の役にも立つ。 【準備3】Google(難易度★★) 写真や連絡先を大事な家族にだけ残す Googleの「アカウント無効化管理ツール」では、アカウントを利用していない状態が一定期間続いた場合に、「フォト」や「連絡先」などのデータを受け取る第三者を指定しておくことができる。アカウントが使用されていないと判断するまでの期間は3〜18カ月から選択可能。 銀行口座もほったらかしにしていると損をしてしまう。2018年に施行された「休眠預金等活用法」によって、10年以上放置していた預金は「休眠預金」として預金保険機構に移管され、民間公益活動の促進に活用されることになっているからだ。 口座のお金を家族に引き継ぐためにも、利用している金融機関名のリストをまずは作っておきたい。 【準備4】銀行(難易度★★★) マイナンバーと銀行をひも付け 遺族が口座を一括照会できる マイナンバーと銀行口座をひも付ける「預貯金口座の付番」を行っておくと、遺族などの相続人が一つの銀行に問い合わせるだけで、すべての預貯金口座の一括照会ができるようになる。手続きは取引銀行の一つに申請するだけ。希望すればその場で他行の口座のひも付けも可能だ。マイナポータルからも申請できる。 【準備5】データ(難易度★★) 隠したいデータは暗号化して保存 見られたくないデータがあるなら、暗号化機能搭載のストレージを使うのも手。アイ・オー・データ機器の「SSPD-SUTCシリーズ」の場合、データの読み取りにパスワード入力が必須。“家庭内情報漏えい”を防げる。 【準備6】ポイント(難易度★) ポイントは相続不可? 生前に使い切るのが吉 ポイントは規約にもよるが、相続できないものが多いためこまめに使い切っておきたい。例えばビックカメラのポイントは相続の対象外。ただ、ヨドバシカメラのポイントは遺族でも使える(合算は不可)。また、日本航空や全日空のマイルは「相続できる」と明記されている。
佐々木 淳之