森口佑介『つくられる子どもの性差: 「女脳」「男脳」は存在しない』(光文社新書 )

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森口佑介『つくられる子どもの性差: 「女脳」「男脳」は存在しない』(光文社新書 )
@moriguchiy
A Developmental Psychologist /発達心理学者です。 主著『10代の脳とうまくつきあう』(ちくまプリマー新書)『子どもから大人が生まれるとき』(日本評論社) 『子どもの発達格差』(PHP新書) 『自分をコントロールする力』(講談社現代新書) 『おさなごころを科学する』(新曜社)

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拙著『つくられる子どもの性差』本日発売です!「女の子だから」「男の子だから」という思い込み、科学的根拠があるのでしょうか?「女脳」「男脳」を見直し、子どもの可能性を広げるヒントをお届けします。子育て中の方、子どもに関わる方に読んでいただきたい一冊です
乳児は母親が育てたほうがいいのか、保育所でも問題ないのかについては、発達心理学ではデータをもとにかなり前に決着がついていますが(極端な場合を除き、どちらでも変わらない)、この話を授業で扱った後にアンケートをとっても、母親が育てるべきだという意見が大半を占めます。手ごわい問題です。
フランスの小学1年生を4年間追跡したところ、入学時数学の性差はないが、4ヶ月で男子有利になり、1年後に拡大するという衝撃的な研究です。年齢より就学と関連することから、数学における性差は生得的ではなく、学校教育による社会文化的現象という結論。Natureです。
「創造性の崖」錯覚です。アイディアを出し続けていると、実際には創造性は向上するのですが、本人は時間とともに創造性が低下すると誤認するようです。研究でも、最初のアイディアのほうが面白い気がしますが、粘り強くアイディアを出し続けるのが大事なのかもしれません。
子どもの空想の友達が、2歳頃に表れ、4歳頃でピークに達し、9歳頃までに減少していくことを示した拙著論文です。発達は右肩上がりばかりではなく、複雑な変化を含むことを示しました。N=800なので、それなりに信頼できる結果だと思います。 onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ij
奥村優子さんの『赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか』をご恵送いただきました。奥村さんの研究を中心に、 基礎研究から社会実装まで含む素晴らしい赤ちゃん研究入門書です。気鋭の研究者が一般書を書かれるのがすごいです。赤ちゃんや子どもに関心を持ってもらうきっかけになればと思います。
The image is a photograph of a book titled "赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか" by 奥村優子, which translates to "How Do Babies Learn About the World?" by Yuko Okumura. The book cover features a simple design with a baby illustration and text in Japanese. The post text indicates that this book was sent to the author, 森口佑介, who praises it as an excellent introductory book on baby research, covering both basic research and social implementation. The book is highlighted as a significant work by a leading researcher, making it accessible to the general public. The context suggests that this book is valuable for anyone interested in child development and learning processes.
ピアジェが誤っていることを指摘した手前、ピアジェの問題点とそれ以降の研究の流れについてブログで簡単に解説しました。図は授業でも使っているものです。ピアジェが一番左にあって、それ以降進展していることがお分かりいただけるかと思います。 blog.livedoor.jp/gccpu/
この問題、社会に認識してもらうのは大事なことです nikkei.com/article/DGKKZO 一方で、変な誤解が広まりそうなので自分の専門にかかわる研究について補足します。 ①マシュマロテストの結果は基本的に再現された。ただ、当初の研究で考慮しなかった要因(経済状態等)を考慮すると結果が変わった。1/2
『子どもの発達格差』という本をPHP新書から出します ・今を優先する子どもと未来に備える子どもに格差 ・非認知能力を批判的に整理し、実行機能、向社会性、他者への信頼の重要性を示す ・信頼できる環境の有無、貧困、性別などが要因 ・マシュマロテストを巡る新たな展開
生後半年から8歳頃までの数認識や算数の能力に男女差は認められないという研究です。男性の方が数学のテストが得意だという考えがあり、それを支持するデータもありますが、その男女差は親や教師の関わり方など後天的要素にかなり影響を受けてるかもしれません。 nature.com/articles/s4153
篠原郁子さんの『子どものこころは大人と育つ アタッチメント理論とメンタライジング』ご恵送いただきました。アタッチメント・愛着がどういうもので、他者理解にどうつながるのか、基礎研究のお立場から、わかりやすく解説されていて、大変勉強になります。
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オリンピック問題をはじめ、わが国ではジェンダーについての問題が様々指摘されていますが、「賢いのは男だ」という(誤った)ジェンダーステレオタイプが日本人でみられるのは7歳(米国では6歳)頃からであることを示した私たちの研究(プレプリント)です。 psyarxiv.com/8fu2m
子どもは空想の存在を「見えて」いるが、大人はそうではないことを視線計測から示した私たちの研究です。子どもの空想の友達に着想を得て、実験的に検証しました。色々と穴があるのでかなり苦戦しましたが、思いいれのある研究です。
マシュマロテストが青年期の様々な指標を予測するかを追試すると、一応結果は再現されたものの、家庭環境等を考慮すると、効果は極めて弱いもしくはほぼないとのことです。心理学はどうなることやら。
拙著『10代の脳とうまくつきあう』(ちくまプリマ―新書)本日発売です!10代の方、保護者の方、教育にかかわる方に手に取っていただければと思います amazon.co.jp/dp/4480684581 冒頭に引用した「生まれつき意志の力が弱くても、少しずつ強くなれますよ…」(『西の魔女が死んだ』)に集約されています
以前に子どものマシュマロテストの成績が青年期の行動を予測しないという報告をしたグループによる、マシュマロテストの成績は同様に大人の教育的達成や健康状態を予測しないという研究です。マシュマロテストはやはり注意が必要ですね。
赤ちゃんが他者の心を理解できるか(心の理論)は大きな論争ですが、新しい特集号では否定的な結果が占めています。 sciencedirect.com/journal/cognit 赤ちゃんでも理解できる派の反論ですが、少々苦しいですね。 sciencedirect.com/science/articl
この記事の中で、ピアジェの発達心理学の具体的操作期や形式的操作期などについて触れられていますが、ピアジェの様々な考え方は現在では誤りであることが明らかになっています。ピアジェ以降の発達心理学がわが国ではあまり紹介されていないせいなのか、ピアジェ信奉は根強いです。
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これでも大学職員
@koredemo
「中学受験vs.高校受験 「失うもの」が大きいのはどっち? 『ドラゴン桜』の桜木先生は、中学受験の親に向いていない!?」 bunshun.jp/articles/-/9736 最後に自著の宣伝を入れるあたりなかなか。
教育を受けることでIQが高まるのでしょうか、それともIQが高い人が教育を長く受けるのでしょうか。最新のメタ分析によると、前者のほうが支持されており、教育を1年受けるごとに、1-5程度高まるようです。この効果は生涯を通じてある程度維持されるようです。 journals.sagepub.com/doi/abs/10.117
この論文の面白い指摘として、携帯電話使用中の親は無表情であり、これは発達心理学のスティルフェイスに該当するという点です。スティルフェイス研究では、親が無表情になると乳児は負の感情を経験しますし、親の表情は乳児の学習にも影響を与えるので、携帯電話使用にも同じような影響があるかもと。
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マーキュリー2世
@uranus_2
初期の研究は子供によるメディア暴露の絶対量に注目。でも、現在ではそれは間違いだと認識されており、子供向けのコンテンツへの意図的暴露や背景の媒体源への非意図的暴露を含めた世帯全体を考えるようになってきている。 journals.sagepub.com/doi/full/10.11
乳児研究で有名なHamlinら 2007 (Nature)の、乳児が援助者を妨害者よりも好む、乳児にモラル判断がある、という研究が原著者も入った大規模追試プロジェクトで全く再現できなかったという論文です。この研究から乳幼児のモラル研究は広がったのですが、大元がこれでは・・
言葉で発する外向きの言語(外言)とは別に、思考のための内的な言語(内言)があり、外言から独り言を経て内言が発達することが知られています。最近の研究では、内言がないもしくはきわめて弱い人がいる可能性が指摘されています。
経済格差が幼児期の脳発達に影響を与えることを示した我々の新しい論文です。中・高所得の家庭で育った幼児は課題時に外側前頭前野を活動させたのに対し、低所得の家庭で育った幼児は課題時に外側前頭前野を活動させませんでした。 nature.com/articles/s4159
マシュマロテストと子どもの将来は関係しないとしたWatt論文への反論が2件と、その反論に対するWattらの回答です。Wattらの方法がオリジナルの研究と異なる点や、統制変数として投入された認知機能が過剰な統制ではないかなど指摘されています。
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②マシュマロテストが子どもの将来を予測するという点は疑わしい。一方で、マシュマロテスト以外の研究で、自制心が子どもの将来に重要であることは、少なくとも現時点では、繰り返し示されている。なので、自制心が大事ではないということではない。ご関心があれば拙著をご参照ください。 2/2
マシュマロテストが子どもの後の学力等を予測するという結果は、子どもの認知機能と家庭の経済状態を統制すると再現されないという報告が出ていますが、その2つはマシュマロテストの成績を決める重要な要素なので、それらを統制するとそりゃ再現できないよという反論論文です。psyarxiv.com/kbyna
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Sabine Doebel
@sabine_doebel
New preprint! Forthcoming commentary to be published in @PsychScience: "Good things come to those who wait: Delaying gratification likely does matter for later achievement" psyarxiv.com/kbyna via @OSFramework
幼少期の過酷な経験や貧困が脳発達に及ぼす影響について、脳発達を加速させる(早く大人になる)説や、その真逆で脳発達を遅らせる説などがありますが、最新のレビューは、発達経路が異なると考える方がデータにあうこと、更なる縦断研究が必要であることを示唆しています。sciencedirect.com/science/articl
拙著『子どもから大人が生まれるとき』が出版されました!子どもの論理的思考や創造性、道徳判断など、大人とは異なる認識をしている点と、メタ認知や自制心など大人になるために必要なスキルを発達させる点について、最新の知見を紹介しています。よろしくお願いします。
1歳以下の乳児でもバイリンガル経験があると認知的柔軟性が高まるという研究(Kovács & Mehler, 2009, PNAS)があり、以前からそのデータの信頼性は疑問視されていましたが、やはり再現できなかったようです。 onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.11
子どもの自制心(実行機能)および外側前頭前野の働きにCOMT遺伝子が影響すること、そのタイミングが幼児期後期頃からであることを示しました。子どものときの自制心は後の学力、友人関係、健康状態、経済状態を予測するので、大事な成果だと思ってます。
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京都大学
@univkyoto
子どもの自制心、遺伝的影響が見え始めるのは5歳頃から -子どもの資質を考慮した発達支援を目指して- dlvr.it/Q8y4Kh
来週に『10代の脳とうまくつきあう 非認知能力の大事な役割』という本をちくまプリマー新書より出版します。保護者や教育関係者はもちろん、10代の方々ご自身に読んでほしいと思い、中高生から実際に多数の質問をいただき、それに回答する形で進みます。夏の読書にぜひどうぞamazon.co.jp/gp/product/448
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筑摩書房
@chikumashobo
【筑摩書房 近刊情報8/7発売】森口佑介『10代の脳とうまくつきあう ―非認知能力の大事な役割』(ちくまプリマー新書) 幸福な人生のためには学力以外の能力も重要。目標の達成に関わる「実行機能」や、自信に関わる「自己効力感」など、10代で知っておきたい非認知能力を大解説!
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3歳から13歳の定型発達・聴覚障害・自閉症の子どもを対象に、他者の心の状態を推測する能力(心の理論)を調べた研究です。心の理論は児童期以降も着実に発達すること、定型児よりは成績は悪いが、聴覚障害・自閉症の子どもも児童期に着実に発達させることが示されています srcd.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.11
幼児期の読書経験は,文字に対する処理を促進させるが,顔の処理にネガティブな影響を与えるという研究です。当たり前のことですが,教育によって何かを獲得するということは,別のものをを失うことになります。早期教育にはこういう視点が重要です。 sciencedirect.com/science/articl
スクリーンメディア視聴が言葉の発達に及ぼす影響についての最新のメタ分析です。全体的にメディア視聴は言葉の発達にポジティブな効果があります。メディア別でと、電子絵本が特に効果がありますが、テレビやゲーム、アプリもポジティブとのこと。 srcd.onlinelibrary.wiley.com/doi/pdfdirect/