「北京のランダム・ウォーカー」第803回

近藤大介

戦々恐々とする在留邦人

ともあれ、この強烈な映画の公開が始まったことで、中国の在留邦人たちは戦々恐々としている。北京の日本大使館も、9月11日、12日、14日と、3度もホームページで注意喚起を促した。

例えば、11日の文面は、「特に以下のような点に留意いただくようお願いします」として、5点を挙げた。

・現地の習慣を尊重し、現地の方と接する際には言動や態度に注意する。

・外で周囲に聞こえるような声量で日本語を話すこと等は極力控えるとともに、日本人同士で、集団で騒ぐ等の目立った行為は避ける。

・一見して日本人と推測される服装をしたり、そうした物を携帯したりすることを避ける。

・周囲の状況に注意を払い、大勢の人が集まる広場や多くの日本人が利用すると思われやすい場所は可能な限り避ける。

・少しでも不審に感じる人物や集団等を見かけた際には近付かないようにし、速やかにその場を離れる。

対応に追われる北京の日本大使館
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思えば昨年も、自民党総裁選の真っただ中だった9月18日に、深圳(しんせん)の日本人学校に通う10歳の男児が、校門近くで刺殺されるという惨事が起こった。

今年もまた、日本では自民党総裁選の最中(さなか)だが、5人の候補者には、中国で吹き荒れている「台風」にも目を向けてほしい。

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本文で詳述したように、中国が『731』という強烈な「情報戦」を仕掛けてきた。筆者のお三方の中では山上大使としか面識がないが、それぞれ外務省・自衛隊・民間のインテリジェンスのプロだ。本の表紙にもあるように、3人は口を酸っぱくして「情報で闘え、日本!」と檄を飛ばす。「本気(ガチ)の議論が日本を守る」。来月発足する日本の新政権の面々にとって必読書だ。

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