関東での落雷 1年間20万回 自宅直撃で被害額400万円 「落雷証明書」問い合わせ増加
連日、列島をゲリラ雷雨が襲い、落雷による火災や人的被害が各地で確認されています。保険を請求する際などに使える「落雷証明書」を発行する企業にも問い合わせが増加しています。 【画像】指定の地域・期間内に落雷が発生した事実を証明する「落雷証明書」
関東地方での落雷 1年間で20万回
気候変動の影響で、遭遇する機会が増えた落雷。昨年度の関東地方での落雷回数は、およそ20万回にも上り、増加傾向にあります。 こちらの気象会社は、全国31カ所に設置したセンサーによって、24時間リアルタイムで落雷の監視を行っています。 フランクリン・ジャパン 気象予報士 今村益子さん 「9月11日ですね。丸1日に発生した落雷をすべて地図上に落とした状態。(日本全国に)全部で11万4000件弱の雷が落ちていた。今年に関しては、暖かく湿った空気が地表付近にあったことによって、雷の起こりやすい要因が一つ多いという状態」 自宅が落雷の被害を受けるケースも増えています。この日も東京・立川市の住宅で、落雷が原因とみられる火事が発生。煙を吸った90代の女性が病院に搬送されました。
「落雷証明書」問い合わせ増加
自宅に雷が落ちると、どのような状況になるのでしょうか。去年9月、大分県の自宅に雷が落ちた人に話を聞くと、こう話しました。 「ちょうど屋根の瓦に(雷が)落ちて。コンセント周りが真っ黒に焦げていた。レンジフード(換気扇)が一切つかなかった」 「(Q.被害金額はどのくらいかかった?)だいたい全額で400万円近く。火災保険に入っていた。保険でなんとかなり助かった」 保険請求する際には「落雷証明書」が必要になることもあります。「落雷証明書」とは、指定の地域・期間内に落雷が発生した事実を証明するサービスです。 最近は保険請求の際に、落雷証明書の提出を求める保険会社が増えているということです。 今村益子さん 「ここ数年で(落雷証明書の)ご利用件数がですね、数年前に比べて倍以上に増えていたりということになってきています」 いつ、誰の身に起きてもおかしくない「落雷」。離れた場所に落ちたからといって安心はできません。 電線や通信ケーブルなどを伝わって自宅へ流れ込み、電化製品を故障させるケースもあるといいます。 今村益子さん 「あらゆるものが通信線でつながっているような時代になってきている。とにかく外から入ってくる(電気の)侵入路を断つ。雷のノイズから保護してくれる電源タップとか電器店に売っている。重要な設備にはあらかじめ施しておくと良い」 (「グッド!モーニング」2025年9月24日放送分より) テレ朝天気
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