愛知・豊田の会社が雇用 ベトナム人200人”給与未払い” 

愛知県豊田市の人材派遣会社に雇われたベトナム人およそ200人が、2か月分の給与あわせて4800万円あまりが支払われていないとして労働基準監督署に調査を要請していたことがわかりました。

日本で働くベトナム人を支援しているNPO法人「日越ともいき支援会」によりますと、豊田市にある人材派遣会社「ネクセル」が雇用したベトナム人およそ200人の2か月分の給与、あわせて4800万円あまりが未払いになっているということです。
このため12月12日、豊田労働基準監督署に調査を要請しました。
ベトナム人たちはいずれも「技術・人文知識・国際業務」の高度人材向けの在留資格をもっていますが、工場に派遣されて単純労働などに従事させられるケースも多かったとしています。
会社に対する抗議活動がSNSを通じて拡散し、NPO法人からの支援につながったということです。
一方、「ネクセル」はNHKの取材に対し、「関連会社への出資などで資金が底をつき、給与を支払うことができなくなった」として、今後、国の制度を利用して賃金の立て替え払いを行いたいとしています。
NPO法人「日越ともいき支援会」によりますと給与の支払いを巡って、労働組合と会社側による団体交渉が12月26日に行われる見通しだということです。

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