武雄アジア大学 大丈夫？このCM／景品表示法違反のおそれ

先日お伝えしました学校法人旭学園制作の武雄アジア大学PR動画。
地元・佐賀県内の地上波でも放送され始めており、また違和感。

武雄市図書館や佐賀県立宇宙科学館をロケ地にしているのですが、映像のどこにも「武雄市の施設です」「佐賀県の施設です」というキャプション、説明がない。

何も知らない人が見たら「大学の図書館？」「大学の天文台？」と感じるレベルの混在ぶり。

旧知の弁護士に見せてみたところ、この動画は景品表示法第5条第１号の「優良誤認表示」（不当表示）にあたる可能性が高いとのこと。

■ 構成要件に当てはめてみると、
１　誰が表示しているの？ → 学校法人旭学園（CM制作・発信者）
２　何を映してるの？ → 自分のものではない公共施設（武雄市図書館や佐賀県立宇宙科学館）
３　どう見えるの？ → 説明を入れず、あたかも大学の附属施設のように錯覚させている
４　誰が誤解する？ → 高校生や保護者など、入学を検討する一般の人
５　何のために？ → 大学への進学希望者を増やす営業目的
→ つまり、「実際よりも良く見せて」「誤解を与えて」「入学希望者を集める」構成。

これ、景品表示法が禁じている「誤認させる表示」そのものなんです。
誰の監修で、どんな経緯で動画を作ったのかは不明ですが、せめて最低限のリーガルチェックはすべきでした。

もはや大学をつくる以前に学校法人という組織としてのガバナンスが問われる状況。

武雄市は一刻も早く旭学園との連携協定を破棄すべきです。