2025/8/24
【武雄アジア大学、文科省認可のXデー迫る】
「武雄アジア大学の開設を目指す旭学園が、この時期まで取下げていないのは認可されるからでは?」
そんな質問を受けるようになりました。
しかし、申請主体の学校法人旭学園も、熱烈に支援する武雄市も、情報発信を丁寧に行っておらず、想定される状況含めて、市民にはまったく知らされていません。
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そこで、私自身が調査した昨年の大学新設認可状況を振り返ってみます。
昨年(2024年)の認可発表は8月28日でした。
この時点で新設申請をしていたのは、東京経営大学、ZEN大学、バリアフリー教養大学、博多大学の4校(申請は一昨年2023年11月)。
結果、8月段階で認可を受けたのは東京経営大学のみ。
文科省の発表は「判定=可」の大学だけで、それ以外の学校の扱いは明確にされません。
その後、10月29日にZEN大学が「審査継続」の末に追加対応を経て認可。
一方、博多大学とバリアフリー教養大学は10月の段階でも名前がなく、結果的に認可に至らなかった。
重要なのは、昨年8月の時点で博多大学もバリアフリー教養大学も「取下げ」を発表していなかったこと。
つまり「取下げていない=認可される」というのは誤りであり、申請者が黙ったまま認可に至らずというケースもままあるようです。
高知県の四万十市では看護大学の誘致で校舎まで用意して、10月まで引き延ばした挙句に「計画撤回」という事態もありましたね。結果、四万十市は相手学校法人を訴える事態にもなっています。
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次に、もし武雄アジア大学が現在の計画レベル(K-POPを学ぶ韓国エンタメ大学)で認可されればどうなるか。
現実にはなってほしくないですが、万が一の事態として備えておかねばならないと思っています。
率直に申し上げれば、「認可されない以上の悲劇」が武雄に起きます。
住民が納めた大切な税金から武雄市は13億円を支出、佐賀県は6億5,000万円を支出。特に武雄市は文化会館大ホールの維持方針を「お金がない」と撤回するぐらい財政が厳しくなってきている中での支出です。
そして、毎年入学定員を埋められない、経営の不安定な大学を地域に抱え込むことに。誘致した手前、学校法人から「あれくれ」「これくれ」とタカられる構図も容易に想像できます。
大学経営や地方自治に詳しい有識者の方々からは「短大の経営すら満足にできない旭学園が四年制大学をまともに経営できるとは思えない」「下手をすれば、いずれ市立化を持ちかけられる」「大学の赤字を市民の税金で埋める第2の市民病院になる」という警告が寄せられており、そこは私も強く同意します。
武雄市の未来を決めるXデーが迫っています。
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