2025/8/29
武雄アジア大学の開設が文部科学省に認可された。
その瞬間、武雄市民の血税13億円、佐賀県民の血税6億5,000万円が大学に投じられることが決まりました。
しかし、武雄市民の間でこの大学に大きな期待を寄せている人はほとんどいません。むしろ、「なぜこれほど巨額の公費を大学に?」という疑問や不安が更に広がっています。
武雄市文化会館大ホールの行方など、市民が本当に望んでいる課題に手が回らなくなるのは確定。市民の幸福よりも謎の大学が優先されることが決まりました。
さらに、大学が地域のためになる保証はどこにもありません。
経済効果が根拠薄弱であることはかねてからの指摘のとおり。住民有志が意見交換会の開催を繰り返し求めてきましたが、武雄市も学校法人も出席を拒み、市民と向き合う姿勢を見せないままここまで来てしまいました。市民不在のプロセスで進められた計画に未来はない。
そして、学校法人の経営状況も決して盤石とは言えない。万が一大学が破綻すれば、残されるのは武雄市民と将来世代への重たい負債です。文科省は本当に「未来永劫大丈夫」という判断をしたのか。学校法人にその経営体力はあるのか。武雄市は本気で一緒に歩む気があるのか。問いかければ問いかけるほど、数々の懸念しか浮かんできません。
歴史が証明するでしょう。
5年後(早ければ来年の入学式に)に「誰がこんな大学を作ったのか」と問われる未来しか見えない。
数々の苦難を知恵と行動で乗り越えてきた武雄の歴史に、暗澹たる要素を持ち込んでしまった今日という日を、私たちは決して忘れてはなりません。
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