2025/9/15
【「佐賀の恥」と言われる理由、武雄アジア大学の認可を読み解く】
文部科学省が武雄アジア大学を認可した。
これをめぐっては「なぜ?」という疑問の声が相次いでいる。
学校法人旭学園が構想段階で示した資料を見直してみると、その理由が浮かび上がる。
「当面は留学生比率20%」と記しているが、同時に「さらに増やす必要がある」と堂々と明言しているのだ。つまり、少子化で国内学生が集まらない現実を、外国人留学生で補うことを最初から前提にしている。武雄アジア大学は、留学生という名目の移民受入促進策の一翼として認可されたように見える。
大学の基本構想には「地域と一体で学ぶ」「地域プロジェクト」など耳ざわりのいい言葉が並ぶ。しかし、実際の教育分野を見ると、韓国エンタメに重点が置かれており、武雄の子どもたちが望むような教育内容ではない。しかも、初期費用は武雄市・佐賀県あわせて19億5,000万円もの税金で賄われた。加えて、武雄市に至っては「運営には絶対に補助しない」という市長答弁を散々重ねてきたにもかかわらず、開き直ったかのように、「大学支援のために地域おこし協力隊を置く」という予算案を今議会に上程している。
住民から見れば「自分たちの生活を支える教育や福祉より、外国人受入に税金を使うのか」という疑念が当然生まれる。すでにネット上では、武雄アジア大学について「佐賀の恥」とまで酷評され、このような税金の使い方をする武雄市からの「脱出」を考える声まで漏れ聞こえてくる。
このような大学があっさりと認可された背景とつながるのは、今まさに問題になっている「アフリカ・ホームタウン構想」だ。日本の自治体とアフリカ諸国を結びつける国際交流の枠組みとしてJICAが打ち出したが、移民受入につながるのではとの批判を受け、JICAが説明に追われている。地域振興の名のもとに、実態は外国人流入の口実となる、武雄アジア大学をめぐる構図と重なって見える。
地域住民を置き去りにしたまま、安易な移民受け入れ政策に翻弄される武雄市。
武雄の歴史、文化を守り、そして、子どもたちの未来を守るために武雄アジア大学の実態と真相をこれからも発信していきたい。
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