2025/9/19
武雄アジア大学は武雄市の図書館、体育館を授業で使う/公平性の問題に加え、「運営に補助しない」という市長答弁も虚偽だったことが明らかに。
今、もっぱら話題の武雄アジア大学の案内パンフレットを見ると、キャンパスライフとして「2限目は体育でバドミントン」「学校の近くのケーブルワン・スポーツパーク(体育館)!」「午後は(武雄市)図書館で下調べしてからフィールドワークに出かけます!」など、市民の皆さんの共有財産でもある公共施設を授業に使う様子が明記されている。
本来、大学設置にあたっては体育館も図書館も学校法人が自力で備えるのが当然。しかし、武雄アジア大学自身が施設を自前で整備する姿勢は見えず(図書館は校舎内につくるようだが規模不明)、市民の財産である公共施設を授業などに恒常的にあてがう方針がパンフレットから読み取れる。
そもそも大学の本来業務である「授業」で公共施設を恒常的に使うとなると武雄市から特定の民間法人への便宜供与であり、利用の公平性を定めた地方自治法の原則にも抵触しかねない重大な問題だ。
さらに武雄市の小松政市長は繰り返し「大学への支援は開学時の13億円まで」「大学の運営には補助しない」と議会で答弁してきたが、公共施設を恒常的に提供すること自体が間接的な運営補助にほかならない。
つまり市長答弁は事実上、虚偽であったことがこのパンフレットから明らかになったわけだ。そして、現在、議会で審議中の地域おこし協力隊による大学支援と合わせて、ダブル虚偽答弁。このような答弁が許されていること自体が謎でもある。
さて、市民の税金で維持されている施設を、教学内容もあやふやな大学のために使わせることが本当に妥当なのだろうか。もう既に武雄市民は13億円を武雄アジア大学のために供出させられている。
私が全国各地で見てきた学校法人は自主独立、自前の経営で地域に迷惑をかけない学校法人ばかりだったので、武雄アジア大学が開学前の段階から、なぜここまで地域にパラサイトするのだろうか、という疑問と違和感がますます深まっている。
ぜひ皆さんのご意見を伺ってみたい。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>こんどう けんじ (コンドウ ケンジ)>武雄アジア大学は武雄市の図書館、体育館を授業で使う/公平性の問題に加え、「運営に補助しない」と...