警察官に向けた 被害者支援などに関する会議開催

 交通事故や事件捜査に関する最新の捜査手法などの共有や、被害者や遺族に対するより効果的な支援体制の構築を目指す会議がさいたま市内で開かれました。

 会議は交通事故や事件に関する捜査や被害者支援の知識、技能の向上を目的としていて関東管区警察局が主催し、東北、関東、中部にある24の都道県警察の警察官などおよそ70人が参加しました。

 会議では、交通犯罪被害者遺族として2019年東京都豊島区東池袋で起きた高齢者ドライバーによる交通事故で、妻の真菜さんと、娘の莉子ちゃんを亡くした松永拓也さんが特別講演を行いました。

 松永さんは、家族との思い出や裁判や署名活動などを通して感じたこと、更に、地域や、個人によって異なる被害者支援の全国的な改善を呼びかけました。

県教育委員会 男性教諭3人を懲戒免職

 県教育委員会は、盗撮やストーカー行為などで、県立川越特別支援学校に勤務する33歳の男性教諭のほか、所沢市の公立小学校と、春日部市立葛飾中学校の男性教諭の合わせて3人を11日付けで懲戒免職としました。

 県教育局によりますと県立川越特別支援学校に勤務する佐藤直也教諭(33)は、去年7月ごろからことし6月にかけて、同僚の女性職員に対し、着替えの様子を撮影する目的で女性更衣室の個別ロッカーの中に小型カメラを設置したほか、GPS付きの発信機を女性の車に取り付け、自宅を特定するなどのストーカー行為に及んでいました。

 さらに、職員室で女性のかばんから無断で鍵を取り出して合鍵を作成し、ことし6月、女性職員の自宅に侵入したところ同居人と鉢合わせたことで、事案が発覚しました。

 佐藤教諭は「女性を性的対象として見るようになり、行為がエスカレートしてしまった」と話しているということです。

 このほか、県教育委員会は、児童への盗撮行為で、所沢市の公立小学校の斉藤維人教諭(48)と、過去に勤務していた別の小学校で私的な書籍を学校会計で購入したなどとして春日部市立葛飾中学校の藤浪大教頭(47)を11日付けで懲戒免職としています。

埼玉大学 次期学長候補に重原孝臣氏

 埼玉大学は、任期満了を迎える坂井貴文学長の後任に埼玉大学大学院理工学研究科長の重原孝臣氏を次期学長候補とすることを決めました。

 重原氏は64歳、東京大学大学院理学系研究科の出身です。2014年に埼玉大学工学部長に就任し、現在は埼玉大学大学院理工学研究科長を務めています。

「おもちゃの拳銃」密輸か 男性を書類送検

 ことし5月、実弾を発射できる「おもちゃの拳銃」一丁を中国から密輸したとして、県警は53歳の自営業の男性を書類送検しました。

 銃刀法違反の疑いで書類送検されたのは、越谷市に住む自営業の53歳の男性です。

 県警によりますと、男性はことし5月、中国から実弾を発射できる「おもちゃの拳銃」一丁を越谷市の自宅宛てに発送し、密輸した疑いが持たれています。

 ことし6月、東京税関から「県内在住者宛ての郵便物から拳銃に認定される玩具拳銃一丁を発見、摘発した」と通報があり、県警が捜査していました。

 男性は中国の通販サイトで中国製のおもちゃの拳銃一丁をおよそ1000円で購入したとみられています。

 また、プラスチック製の弾頭32個と薬きょう18個を密輸したということです。

 調べに対し男性は「違法な銃だとは思わなかった」「興味本位で注文した」と容疑を一部否認しているということです。

 中国製の「おもちゃの拳銃」をめぐっては国内で17種類が確認されています。

 県内ではゲームセンターのクレーンゲームの景品などでおよそ1600丁が流通していて、およそ900丁が回収されたということです。

 県警は所持していた場合、すぐに最寄りの警察署に届けるよう呼びかけています。

恐喝未遂などで起訴 鴻巣署員 停職6か月

 ことし5月、警察の業務システムで調べた知人男性の自宅にパトカーで向かい、車内で男性とその妻から現金を脅し取ろうとしたとして11日、起訴された鴻巣警察署の55歳の警部補について県警は停職6か月の懲戒処分としました。

 停職6か月の懲戒処分となったのは、鴻巣警察署地域課の警部補、岡田英之被告(55)です。

 岡田被告は鴻巣署のパソコンで知人男性とその妻の氏名や住所を不正に照会した上で、ことし5月にパトカーで男性の自宅を訪れ、車内で2人から現金を脅し取ろうとするなどしたとして恐喝未遂などの罪に問われています。

 県警の聞き取りに対し岡田被告は、「自制心が効かなかった。何十年も昔のことを今更持ち出し、相手に迷惑を掛けてしまった」と話しているということです。

 岡田被告は11日付けで、依願退職しています。

 県警の齋藤克也首席監察官は「職員に対する指導、教養を徹底し、再発防止に取り組み、信頼回復に努める」とコメントしています。

ベルーナドームの西武戦 停電原因はケーブル破損

 先月27日、埼玉西武ライオンズの本拠地「ベルーナドーム」で試合中に発生した停電について、原因は球場に電気を送る高圧ケーブルの破損であることが分かりました。

 先月27日、午後9時ごろ、ベルーナドームで開催されていた埼玉西武ライオンズ対北海道日本ハムファイターズ戦で停電が発生しました。

 大型ビジョンが消えるなどして試合は4分間中断しほか、テレビ中継設備などの一部機器が使用できない状態となり、ヒーローインタビューは中止となりました。

 停電の原因について西武ライオンズと西武鉄道は11日、球場に送電する高圧ケーブルの破損と発表しました。

 ことし2月、西武鉄道山口線で斜面に防草シートを貼る工事の際に地中に埋設されていた高圧ケーブルが破損し、試合当日の雨で破損箇所に浸水した影響で停電したとみられるということです。現在は、別の電力系統を使用しているため、今後の試合やイベントへの影響はないとしています。

 破損した高圧ケーブルの復旧は来月上旬を予定しています。

深谷市の小学校 ワイルドナイツ選手が“夢”語る

 ラグビーリーグワンの埼玉パナソニックワイルドナイツの選手が深谷市の小学校を訪れ、「夢」をテーマに講演しました。

 深谷市立上柴東小学校を訪れたのは、埼玉パナソニックワイルドナイツの小山大輝選手と、藤井大喜選手の2人です。

 2人は素早いパスや迫力のあるタックルを披露すると児童たちからは大きな歓声が上がりました。

 このあとの講演で小山選手は、高校1年生でラグビーを始めたときからプロの選手になりたいと思い、努力してきたことなどを話しました。

 また、藤井選手は大学でラグビーをする内に自分の仕事にしたいと考えるようになったと語りました。

 そして夢について、小山選手は、「これから色々な経験や挑戦をしていくなかで、夢が見つかると思うので、その夢に向かって全力で頑張ってほしい」と述べ、藤井選手は、「夢にできるものをこれから探していけるように、頑張ってください」と児童にエールを送りました。

 参加した児童らは、プロラグビー選手の話を聞ききながら、自分の将来について考えていました。

富士見特別支援学校 開校50周年記念の特別給食

 富士見市の市立富士見特別支援学校で11日、開校50周年を記念した特別メニューの給食がこどもたちに振る舞われました。

 11日は82人の児童、生徒のほか富士見市の星野光弘市長と山口武士教育長が給食を楽しみました。

 メニューは具だくさんの肉汁うどんとチョコレートのシフォンケーキなどです。肉汁うどんは市内のうどん店の店主が手打ちした麺が使われています。

 さらに地元の伝統的な食べ方として、肉汁に入れるほうれん草やきんぴらなどが付け合わせとして用意されました。

 また、デザートのシフォンケーキは、学校の卒業生も働いている障害者支援施設から提供されるなど、節目にふさわしい豪華なメニューとなりました。

 生徒たちは普段とは異なる特別メニューの料理を堪能しながら開校50周年を祝いました。

8月の県内の景気動向指数 2か月ぶりに改善

 先月、8月の県内の景気動向指数は前の月を0.4ポイント上回り2か月ぶりに改善したことが帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 調査は、先月、県内企業1009社を対象にインターネットで行われ、回答率は41.1パーセントでした。

 調査によりますと、先月の県内の景気動向指数は42.7で、前の月を0.4ポイント上回り、2か月ぶりに改善しました。

 規模別では、「大企業」が1.1ポイント増の46.1、「中小企業」は0.4ポイント増の42.2、このうち「小規模企業」は1.0ポイント増の42.7とすべての規模で改善した一方、規模間の格差は3か月連続で広がりました。

 帝国データバンク大宮支店は「若干プラスとなったが企業からは苦しい現状を訴える声が多数を占める。暑さによる外出控えで一部業界で消費量が相当落ち込んでいる」と指摘しています。