ZINEの表紙の件が話題ですが、気持ちとしてはとってもわかるものの、中で中身が紹介されていることを踏まえると、引用の要件を満たす可能性が充分にあると感じます。
連絡が欲しかった、とZINE制作者の方が思うのは自由だし、そう発信することには問題があるとは思いません。連絡してもらえるほうがうれしいし、宣伝したくもなりますよね。
一方で、少なくとも、仮に裁判になったとして明確に黒というわけではない件について、専門外の人たちが権利侵害だと決めつけて騒ぐのは、あんまりよいことではないように感じます。
なぜなら、それはその後の誰かの活動を萎縮させるからです。多くの場合、書影を載せて本を紹介してもらえることは、著者や版元にとって喜ばしいことであるはずです。ところが「許諾が必要だ」という暗黙の了解が広がり、引用の要件を満たすものまで炎上のリスクに晒されるようになってしまうと、たとえば制作のスケジュール上許諾を取る時間がないときに「炎上したくないから載せるのをやめよう」という判断が起こってしまいますよね。
版元間でも書影の掲載許可を求める動きが煩雑だと感じる声をよく聞きます。許諾というよりもむしろ、ひと声かけておけば気持ちよいし、結果的に宣伝したくなるからお知らせしておこう、というポジティブな慣習が広がるといいなと、個人的には思っています。
(とはいえ自分の認識違いの可能性もありますので、法律の専門家の方、ご指摘がありましたらぜひお願いします
)