自民党総裁選きょう告示、前回の石破票は誰に? 16の政権を取材した政治ジャーナリストが占う議員票の行方 麻生派も旧岸田派も一枚岩ではなく「キーマン不在の総裁選」に
■5人の候補者は「減税」や「現金一律給付」には言及せず、独自の経済政策を訴え
7月の参院選で自民党が掲げた「現金一律給付」について、きょうの演説会で5人の候補者は誰も触れず、賃上げなどそれぞれ独自の経済政策を訴えました。また、野党が掲げていた「減税」についても触れられませんでした。 青山さん: 消費税減税は、自民党内に消極的な人がかなり多いです。特に高市さんなどの積極財政派の人にとって、麻生太郎最高顧問の支持はどうしても取りつけたいところですが、麻生さんは財務大臣だった期間が長かったので消費減税は絶対ダメです。 結局この自民党総裁選は、国民に向けた選挙というより党内の選挙なので、多数派を取るというところに着目すると、こうした経済対策になるのだと思います。
■麻生派も旧岸田派も一枚岩ではなく「キーマン不在の総裁選」に
今回の総裁選について、青山さんは「キーマン不在の総裁選になるのではないか」と分析します。 唯一残っている派閥として麻生派がありますが、前回の決選投票で麻生最高顧問は高市氏を支持しましたが、今回は誰を支持するのか明らかになっていません。ただ麻生派も一枚岩というわけではなく、河野前デジタル大臣は小泉氏を支持すると言っていたり、若手議員の間では意見が割れているといいます。 もう1人、キーマンかと思われた旧岸田派の岸田前総理は、前回の決選投票で石破氏を支持していました。ただ旧岸田派の中でも、木原選対委員長は小泉氏を支持、小野寺政調会長は旧岸田派の林氏を支持しており、こちらも一枚岩ではないとみられています。
■議員票の行方は?政治ジャーナリストが予想 旧安倍派議員らの落選で高市氏の基礎票は減少
去年9月に行われた総裁選では議員票は368票でしたが、今回295票と約1年で73票減りました。前回の総裁選と比較して、議員票が今後どう変動していくのか。青山さんに方向性を示してもらいました。 青山さんによると、小林氏と茂木氏はほぼ横ばい、林氏と小泉氏は増加するかもしれないが、高市さんは横ばいまたは少し減らしてしまう可能性があるのではないかということでした。 青山さん: やはり衆院選・参院選で旧安倍派の議員がだいぶ落選したので、旧安倍派の議員たちの支持を集めていた高市さんの基礎票は減っています。あと前回は“アンチ石破”の票が高市さんに流れたこともありましたが、小泉さんの方が乗りやすいこともあるので、そういった票が高市さんにすべて乗るとは限りません。 一方で小泉さんは、前回石破さんに入れた議員や河野さん、加藤勝信さん、もしかすると上川陽子さんの陣営も一定程度乗ってくるかもしれないので、やはり議員票を増やす可能性が高いです。 同じことは林さんにも言えて、今回9人出たのが5人に減った分、やはり林さんと小泉さんが取り合う可能性が高いというような情勢になっています。 ただ党員票の出方がこれから明らかになってくると動く可能性があり、もし論戦で失言があったら影響する可能性がありますので、あと12日間見ていく必要があると思います。 (「newsおかえり」2025年9月22日放送分より)