大阪・関西万博の国際交流プログラムに参加したエチオピア人女性(27)が行方不明になっている問題で、受け入れ窓口となった大阪府交野市は5日、女性の在留資格取り消しを求める要望書を法務省大阪出入国在留管理局に提出した。同局は、書類を一定期間掲示し、法律上届いたとみなす「公示送達」の手続きをしたうえで対応を検討するとしている。
女性は7月18日、エチオピアの音楽グループの一員として来日。万博のステージにも立ったが、同25日に市内の宿泊施設からいなくなり、帰国予定日になっても戻らなかった。
25日早朝に「東京に行きたい」という女性を京阪私市(きさいち)駅まで案内したとの目撃情報を最後に、行方が分からないという。市は大阪府警や同国大使館に連絡するなどして女性を探していたが、在留資格の期限が切れるとみられる9月下旬を前に「在留目的を外れているのは明らか」として取り消しを求めることにした。
要望書を提出した山本景市長は報道陣の取材に「一刻も早く姿を見せてほしい」と話した。