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【権威主義に陥ったお笑い界】松本人志老害論

中田敦彦さんによる「松本人志への提言」。本来であれば松本人志さんに噛み付く若手芸人が登場し、日本のお笑い界に風穴を開けるのが理想的ではありましたが、一応芸人であるお笑い業界内の人間から「松本人志老害論」が語られたことは評価したいです。

今の松本人志さんは才能の枯れた出涸らし。島田紳助さんという天才が切り拓いたプラットフォームに棚牡丹で只乗りし、後輩の芽を摘んで保身に走っている印象がない訳ではありません。

うろ覚えですが、以前に松本人志さんの才能は枯れてる的なニュアンスの発言を勝俣州和さんがTV番組『ダウンタウンDX』において松本人志さんご本人にぶつけたことがあります。才能枯渇の時期も体を鍛え出したタイミングと的確な指摘でした。そのときは明確なリアクションなくスルーされたと記憶しています。

芸能界の中でもそのような印象を持っている人がいるのであれば極端な硬直化はしないだろうという希望的観測も虚しく、今では日本のお笑い界は権威主義に陥っています。

明石家さんまさんなどの大御所もいるけど吉本興業ってダウンタウンを頂点とした事務所になったんだという印象から、いつの間にか松本人志さんが日本のお笑い賞レースにおける基準になっているという多様性と柔軟性に欠けた閉塞感に発展していました。才能に溢れていた島田紳助さんが引退し、出涸らしが君臨するお笑い界の笑えない現状。

つまり、松本人志さん自身の才能枯渇(あるいは劣化)、吉本興業の社長・副社長に自分たち(ダウンタウン)の元マネージャーが就任およびブラック企業問題や闇営業問題などのごたごた、島田紳助さんから賞レースのプラットフォームを託されるなどなどが同時進行的に起こったことに乗じ、後輩や若手のお笑いや芸風に介入してマウントを取り、保身をはかっていると映ります。そして、少なくとも松本人志さんはこれに甘んじており、さらには増長させているのです。

もちろん、広告塔として利用されているという側面は否めませんが(嘗ての力を失った広告代理店・テレビ局と才能が枯渇した松本人志さんの共依存)、松本人志さんが審査員なりアンバサダーを務めなければ企画が成立しないほど今のお笑いにはパワーがないとも思えません。補助金で存続をはからなければならないほど人気が落ちた訳でもないのです。

過去の栄光にすがって権威となった者が、才能はあるがまだ力のない下の者を潰し、イエスマンだけを取り立てて保身をはかるのは日本の伝統芸ですが、お笑い界には似付かわしくありません。

権威と権力で業界内に睨みを利かせつつも「いい人キャラ」で好感度を落とさないようにする処世術、本当は審査員とかしたくないという雰囲気をアピールしながらも業界のためと言い訳して結局居座る姿は、日本社会の縮図ともいえるフォーマットなだけに洒落にならない有り様です。

松本人志さんの「テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん」というツイートが誰に対してのものかは定かではありませんが、中田敦彦さんに向けられたものだとしたらまさしく権威主義の遣り方です。腐敗した密室政治。「2人だけで話せばいい」という類の問題ではないので完全にずれています。

お笑いにおいて「真っ直ぐ勝負」とは何か?「真っ直ぐ」が王道でそれ以外は邪道なのか?その「真っ直ぐ」「ウンコ」という基準は誰が決めるのか?今回の中田敦彦さんによる提言で日本のお笑い界に自浄作用が機能するか否か、興味深い案件です。

因みに、根っ子を持たないのが強みに見えるひろゆきさんにしては珍しく的外れなツイートです。「音楽番組が無くなって、テレビで若手音楽家を知る機会が減って、新人はネット発しか居なくなった」結果として音楽業界が死んだのかといえば全くそうではありません。むしろそれは音楽に対する嗜好の細分化、多様性によってもたらされた適度なバランスです。音楽フェス文化も盛り上がっています。テレビ戦略を採用していないBTSが世界的スターになっているのが現実です。

キングコングのお二人はオールドメディアだけでなくニューメディアでも活躍されているだけあって視野が広いです。

制作サイドの問題として「松本人志さんに依存している」「(昔のように)スターを作ろうとしていない」と指摘する梶原雄太さんに「テレビ局にはもうその体力がない」と西野亮廣さんが補足しています。それらに加えて映画など他メディアへの進出に失敗した松本人志さんにもオールドメディア、取り分けテレビへの依存が見られるというのが上述の「嘗ての力を失った広告代理店・テレビ局と才能が枯渇した松本人志さんの共依存」です。

また、「スターを作る・鎖国戦略」についてはテレビ局だけでなく芸能プロダクション(芸能事務所)サイドの問題でもあるのですが、「吉本興業ってダウンタウンを頂点とした事務所になったんだという印象」を周囲に抱かせた時点、「松本動きます」が通用する事務所になっている時点で厳しいことは想像に難くありません(先輩後輩・上下関係の縦社会であれば対外的に「自分が動きます」と宣言する前にまず先輩を立てて「さんまさんなどの先輩に相談してみる」という告知がワンクッションが入ったことでしょう)。

松本人志さんを取り巻く大御所などの発言を聞いていると東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長だった森喜朗元首相の取り巻きに似ているように見受けられます。本人は「やりたくてやっているんじゃない」「頼まれたから」「責任感で」「日本背負っている」などなど。これまた興味深い現象です。

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