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統一地方選、与党の統一ロシアが各地で勝利
(ロシア)
調査部欧州課
2025年09月22日
ロシア全土で9月12日から14日にかけて、統一地方選挙が実施された。20の連邦構成体で首長を選ぶ直接選挙が行われ、全ての現職または臨時代行の首長がいずれも過半数を占める得票で当選した(添付資料表参照)。うち19人は与党・統一ロシアの所属で、1人は無所属だった。
今回の選挙では、タタルスタン共和国のルスタム・ミンニハノフ首長が88.1%の得票率を獲得し、最も高い支持を得た。一方、カムチャツカ地方のウラジーミル・ソロドフ知事は63.0%と、前回(2020年)の80.5%から大きく支持を落とした。イルクーツク州では共産党候補が善戦したものの、現職のイーゴリ・コブゼフ知事が60.8%で再選した。政治学者のロスティスラフ・トゥロフスキー氏は、首長の支持率は各地域での過去の選挙と同程度で、政府と野党の力関係が確立されているとしたが、ソロドフ氏の支持率低下は特に顕著だと指摘した(「RBK」9月15日」)。
無所属で立候補したチュワシ共和国のオレグ・ニコラエフ首長は2期目の当選を果たした。統一ロシアの推薦を受けていた。2020年1月にウラジーミル・プーチン大統領は当時のミハイル・イグナチエフ同共和国首長を解任し、ニコラエフ氏を首長臨時代行に任命した。同氏は同年9月の首長選挙を経て、正式に首長に就任していた(「タス通信」9月15日)。
このほか、ネネツ自治管区では同管区議員による間接選挙形式での知事選が行われ、イリーナ・ゲフト知事臨時代行が当選した。2025年3月に当時の知事がプーチン大統領によって解任され、ゲフト氏が臨時代行に任命されていた。
統一地方選では、連邦構成体首長選挙のほか、地方議会選挙、連邦下院の補欠選挙などが行われた。統一ロシアは、11の連邦構成体の議会選挙で464議席中380議席、25の市議会選挙でも934議席中729議席を獲得した。ウラジーミル・ヤクシェフ党幹事長は15日の記者会見で、国民から高い支持を獲得したことをアピールした。
デジタル発展・通信・マスコミ省によると、今回も遠隔電子投票が導入され、24地域で実施された。約170万人が利用申請を行い、90.54%が投票を行った。一方、ロシア中央選挙管理委員会のエラ・パンフィロワ委員長は、選挙期間中に約29万件のサイバー攻撃が発生し、一部サービスが一時的に停止したと述べた。また、ウクライナのドローン攻撃により4カ所の投票所が移転を余儀なくされたという(「ベドモスチ」9月14日)。
投票日は法律によって原則9月の第2日曜日と定められており、今回は9月14日になった。2020年の法改正により、3日を上限として連続する複数日にわたる選挙も認められているため、一部の地域では12日から投票が行われた。
(小野塚信)
(ロシア)
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