都市で祭は可能か vol.03 「シシになる」
「Tama Design University」Division of Play Designの活動として開催している『都市で祭は可能か』 シリーズの第三弾を開催いたします。
・はじめに・
酷暑、豪雨、洪水、地震…近年わたしたちは、自然の猛威を感じずにはいられません。一方、これだけ自然について意識するようになった今も、日々の暮らしの中で自然を実感することは多くはありません。自然と密接に関わり暮らす人たちにとって、山、川、海…それらは脅威であり、同時に暮らしの糧でもあります。都会的な暮らしの中では、ほとんどのものが自分が暮らす土地以外からやってきますが、そうしたものたちも、素材を辿っていけば、各地の自然の育んだ恵みにつながります。どうしたら、わたしたちは、自然と暮らしを結びつけ、自分の事として向き合うことができるのでしょうか。
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「仮面に命を吹き込むワークショップ」/「都市で祭は可能か」
vol.03となる今回は、岩手県遠野市から張山しし踊りを招いて、六本木アートナイトを舞台に演舞の場を創出します。シシとは、鹿や猪、カモシカなど4つ足の動物の総称で、シシ踊りの一つの起源は、それらの動物の供養であると言われています。自身と生き物たちの同体に成ることで、生の循環や、自然環境と人間の営みは不可分であることを体感する儀式でもあるでしょう。その迫力の踊りを間近で体感した後、自分以外の何かに「なる」とはどういうことなのか、そして、現代の都会の生活の中で、自然や他者との「関わり」という視点から「祭」と日々の暮らしをどう捉え直し、実践することができるのか、のトークセッションを行い、ゲストと共にその可能性について考えていきます。
<張山しし踊り 演舞の場>
⽇ 時:9⽉28⽇(⽇)15:00〜15:30
会 場:東京ミッドタウン プラザ1F
※演舞は六本木アートナイト会場内のオープンスペースで行うため、トークセッションに参加されない方も無料で自由にご覧いただけます。
<トークセッション(予約必須)>
日 時:9月28日(日) 14:00〜18:00
会 場:多摩美術大学 TUB (ミッドタウン・タワー5階 デザインハブ内)、東京ミッドタウン プラザ1F
定 員:30人
参加費:1,500円
トークセッション:富川岳、石倉敏明、南部隆一、髙橋慶成、坂井治
内容:
● 本場のしし踊りを間近で鑑賞
● 踊ること、「なる」ことについての質疑
● トークセッション: 「ハレ」と「ケ」のある暮らし
14:00 〜 15:00 イントロダクション(はじめにTUBに集合となります。)
15:00 〜 15:30 演舞会場へ移動し、鑑賞
16:00 〜 18:00 踊りに関する質疑、トークセッション
プロフィール
富川岳(シシ/作家/株式会社富川屋 代表)
株式会社富川屋 代表取締役。1987年、新潟県長岡市生まれ。岩手県遠野市在住。都内の広告会社にプロデューサーとして勤務した後、2016年に岩手県遠野市へ移住。『遠野物語』に戦慄して以来、民俗学をベースとした様々な創作活動や文化振興を行う。2018年から張山しし踊り(遠野郷早池峰しし踊り張山保存会)に所属。郷土芸能「シシ踊り」に傾倒する日々を送る。著書に『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)、『本当にはじめての遠野物語』(遠野出版)、『異界と共に生きる』(生活綴方出版部)。遠野市観光協会理事。遠野文化友の会副会長。宮城大学非常勤講師。
石倉敏明(人類学者/秋田公立美術大学准教授)
1974年、東京都生まれ、秋田県在住。環太平洋地域の比較神話学や非人間種のイメージを巡る芸術人類学的研究を行う。第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示「Cosmo-Eggs 宇宙の卵」、「Part of the Animal 動物と人間のあいだ」(生活工房ギャラリー、世田谷区)など、アーティストとの作品協働制作にも参加。共編著に『野生めぐり 列島神話の源流に触れる12の旅』(淡交社)、『Lexicon 現代人類学』(以文社)『<動物をえがく>人類学』(岩波書店)など。
南部隆一(ACTANT FOREST/Comoris DAO デザインディレクター)
1979年生まれ。国際基督教大学卒。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ、東京大学大学院学際情報学府にて修士を取得。廣村デザインオフィスにて、グラフィックデザイナーとして勤務後、サービスデザインを軸にしたデザインファームACTANTを設立。デザインプロジェクトACTANT FORESTにて、代々木上原にてアーバンシェアフォレストサービス Comorisを立ち上げる。メディア論や文化人類学を背景に、自然との共創をテーマにしたデザイン活動を行っている。WIRED COMMON GROUND CHALLENGE(2022年)グランプリ受賞。主な作品に「Comoris BLOCK」(2023 / 21_21 DESIGN SIGHT)など。
髙橋慶成(YTRO DESIGN INSTITUTE代表/むかしめがね、NULL ディレクター)
多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒。University of the Arts London Camberwell College of Arts MA Illustration卒。クリエイティブディレクション、アートディレクション、デザイン。YTRO DESIGN INSTITUTE共同代表。NULL代表。
坂井治(アニメーション/絵本作家/むかしめがね ディレクター)
多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒。
アニメーション・絵本作家。映像企画・演出、ワークショップなど手がける。国立科学博物館地球館「地球史ナビゲーター」映像演出、NHKみんなのうた「カッパはしっている」、絵本 『13800000000年きみのたび』(光文社)など。