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アジアと小松

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小松基地問題研究会

20210627 小松基地周辺学校、幼稚園などの騒音について

2021年06月27日 | 小松基地関係資料
小松基地周辺学校、幼稚園などの騒音について(2021年6月)

 2016年に、近畿中部防衛局から防衛大臣にあてた「(小松基地音源による)音響状況等報告書(2010~15年度分)」が開示され、レポートを書いてから5年が過ぎた。その後の同報告書の開示請求をおこない、2016~19年度の4年分が開示された。5年前の情報に今回の情報を加えて再検証する。
 同報告書の調査対象には民間機は含まれず、小松基地離発着のF15戦闘機(+軍用機)による騒音だけを対象にしている。その調査結果に基づいて、防衛省は小松基地周辺の諸施設(学校、幼稚園・保育所、福祉施設など)に空調設備の補助をおこなっている。「防音事業関連維持事業補助金交付事務処理状況」(2016年開示)によれば、補助対象施設の数は2013年=127カ所、2014年=121カ所、2015年=115カ所である(2016年以降分は開示請求していない)。

「音響状況等報告書」(2016年10月、2021年6月開示請求)
2010年①動橋保育園(4級)/
2011年②湊小学校(3級)/
2012年③蓮代寺保育所(3級)、④蝶屋小学校(4級)、⑤矢田野第2保育所(4級)/
2013年⑥千代保育所(3級)、⑦中島小学校(4級)、⑧山代中学校(4級)、⑨作見保育園(4級)/
2014年⑩片山津中学校(1級)、⑪長野保育園(2級)/
2015年⑫大谷幼稚園(1級)、⑬片山津小学校(2級)、⑭笠間中学校(4級)/
2016年⑮松陽こども園(1級)、⑯動橋小学校(4級)、⑰串地区学習等供用施設(1級)/
2017年⑱作見小学校(4級)、⑲蝶屋こども園(4級)/
2018年⑳大和こども園(1級)、㉑小松工業高校(2級)、㉒錦城小学校(4級)、㉓荒屋小学校(1級)/

騒音被害第1級
 防衛省は、騒音被害の実情から、第1級から第4級に分けている(第1級=6、第2級=3、第3級=3、第4級=11)。第1級の調査対象の調査年月、5日間(月~金)の70デシベル以上の騒音総数をみると、以下の通りである。
⑩2014年5月 片山津中学校 379回(内80デシベル以上=161回)(管制数=484回)
⑫2015年11月 大谷幼稚園 395回(内80デシベル以上=220回)(管制数=318回)
⑮2016年2月 松陽こども園 208回(内80デシベル以上=151回)(管制数=314回)
⑰2016年9月 串地区学習施設 330回(内80デシベル以上=270回)(管制数=694回)
⑳2018年3月 大和こども園 342回(内80デシベル以上=285回)(管制数=578回)
㉓2018年11月 荒屋小学校 250回(内80デシベル以上=191回)(管制数=363回)
       (⑫、⑮、⑳、月~土までの6日間調査しているが、他との比較のために土曜日を除外した数字)
 特に大谷幼稚園の場合は、2015年11月30日(月)から12月4日(金)までの5日間、10時から14時まで4時間の調査がおこなわれ、総数395回(内80デシベル以上=220回)の騒音を記録した(月~土=403回)。11月30日(月)の1時限目(10~11時)には、70デシベル以上の騒音回数は54回、4時限目(13~14時)には59回を記録している。まさに、この時間帯は1分ごとに70~94デシベルの轟音が子どもたちを襲っているのである。


注:時間割
 小学校は午前8時40分に第1時限が始まり、45分授業で、10分間の休憩を挟んで2時限目があるが、お昼休みは4限目と5限目の間に、90分あり、6限目の終了は午後3時30分である。
 中学校は午前8時45分に第1時限が始まり、50分授業で、10分間の休憩を挟んで2時限目があるが、お昼休みは4時限目と5時限目の間に、55分あり、6時限目のの終了は午後3時20分である。
 幼稚園・保育園は午前8時30分に1時限目が始まり、60分を一区切りとしているが、休憩時間を設定せずに、12時30分までを4時限としている。5時限以上はない。

エンジン調整音も!
 2015年11月30日~12月4日までの5日間の大谷幼稚園での調査結果は、70デシベル以上の騒音を395回記録している(内80デシベル以上=220回)。ところが、小松基地月間交通量=自衛隊機の管制回数は、この5日間で318回しか記録されていない。
 すなわち大谷幼稚園では70デシベル以上の騒音が395回発生しているのに、実際の離陸・着陸回数が318回で、77回の誤差が生じている。考えられることはエンジン調整音である。⑫大谷幼稚園は滑走路北端から4キロメートルであり、そうならば、小松市街地全域がエンジン調整音の騒音被害を受けていることになる。


良好な教育環境を
 小松市内で中学校の先生をしていた友人は「騒音なんて、コマーシャルタイムと同じだ。騒音が去れば直ぐにつながる」と言っていたが、1分ごとにコマーシャルタイムがあるのを異常と言わずしてなんと言おうか!
 小松基地周辺の学校、幼稚園・保育園、福祉施設に必要なことは空調設備で子どもたちを閉じ込めることではなく、戦闘機の飛行を禁止し、屋内・屋外でのびのびと遊び、楽しむことである。
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