大阪の老人ホーム職員を入所者が殺害、「介護職場の安全」遺族訴え…運営会社へ賠償請求訴訟25日判決
「利用者から暴力」34%…人手不足 夜勤ワンオペ
老人ホームなどの利用者による職員への暴力事案は少なくない。
約9万人が加入する労働組合「日本介護クラフトユニオン」(東京)が昨年、組合員を対象に行った調査では、回答者1389人の34・9%(485人)が「利用者らから身体的暴力を受けた経験がある」とした。
同ユニオンの村上久美子副会長は「男性を含む複数の職員での対応が望ましいが、慢性的な人手不足で夜勤帯はワンオペになりがち。力の弱い女性や高齢の職員も多い」と指摘する。厚生労働省によると、今年1月時点で要介護・要支援認定者数は約720万人。2040年には約990万人と推計されており、施設側の職員不足が深刻化する可能性がある。
淑徳大の結城康博教授(社会福祉学)は「ルールを逸脱した入所者について、施設側は積極的に行政や警察に連絡し、施設内の安全を確保する必要がある」と指摘する。