「枝豆」VS「大豆」、栄養価が高いのは?β-カロテン当量は約97倍も差が!栄養士が解説
こんにちは、栄養士食堂です。
おつまみとして人気の「枝豆」。
そして、日本の伝統食品である「大豆」。
実はこの二つ、同じ大豆なのですが、収穫時期が違います。
枝豆は未成熟な状態で収穫したもの、大豆は完熟してから収穫したものです。
そこで今回は、栄養士が『「枝豆」vs「大豆」、栄養価が高いのはどっち?』をわかりやすく解説していきます!
ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
1. 「枝豆」VS「大豆」、栄養価が高いのはどっち?
2. まとめ
1. 「枝豆」VS「大豆」、栄養価が高いのはどっち?
可食部100gあたりの栄養価を比較してみましょう。
【枝豆(ゆで)】
エネルギー:118kcal
たんぱく質:11.5g
脂質:6.1g
炭水化物:8.9g
食物繊維:4.6g
カリウム:490mg
カルシウム:76mg
マグネシウム:72mg
鉄:2.5mg
亜鉛:1.3mg
β-カロテン当量:290μg
ビタミンB1:0.24mg
ビタミンB2:0.13mg
葉酸:260μg
ビタミンC:15mg
【大豆 [全粒・全粒製品] 全粒 黄大豆 国産 ゆで】
エネルギー:163kcal
たんぱく質:14.8g
脂質:9.8g
炭水化物:8.4g
食物繊維:8.5g
カリウム:530mg
カルシウム:79mg
マグネシウム:100mg
鉄:2.2mg
亜鉛:1.9mg
β-カロテン当量:3μg
ビタミンB1:0.17mg
ビタミンB2:0.08mg
葉酸:41μg
ビタミンC:0mg
(参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂))
栄養価を比べてみると…
■枝豆の方が多く含む栄養素
• 抗酸化作用のあるβ-カロテン:大豆より圧倒的に多い(約97倍)
• 妊娠期にも重要な葉酸:大豆の約6.3倍
• エネルギー代謝を助けるビタミンB1:大豆の約1.4倍
• 皮膚や粘膜の健康を保つビタミンB2:大豆の約1.6倍
• 抗酸化作用・免疫サポートのビタミンC:大豆には含まれず、枝豆にはしっかり含まれる
→枝豆は低カロリーで、ビタミンや抗酸化成分が豊富です。夏場のおつまみや野菜感覚で取り入れるのにぴったりです。
■大豆の方が多く含む栄養素
• 丈夫な体づくりに欠かせないたんぱく質:枝豆の約1.3倍
• エネルギー源になる脂質:枝豆の約1.6倍
• 腸内環境を整える食物繊維:枝豆の約1.8倍
• 体の調整に必須のカリウム:枝豆の約1.1倍
• 骨や歯の健康を支えるカルシウム:枝豆とほぼ同等
• 体の調整に必須のマグネシウム:枝豆の約1.4倍
• 血液の材料になる鉄:枝豆と比べるとわずかに多い
• 免疫や代謝を助ける亜鉛:枝豆の約1.5倍
→枝豆に比べるとエネルギーや脂質が高いですが、たんぱく質やミネラルが豊富です。
2. まとめ
枝豆と大豆は同じ大豆から作られますが、収穫時期の違いで栄養バランスに特徴があります。
• 枝豆:低カロリーでβ-カロテン、葉酸、ビタミンB1・B2、さらに大豆には含まれないビタミンCが豊富。夏のおつまみや野菜感覚で摂るのに最適です。
• 大豆:たんぱく質、脂質、食物繊維、ミネラルが豊富。体づくりや代謝、骨・血液の健康をサポートします。
総合的には大豆の方が栄養密度は高めですが、用途や目的に応じて上手に使い分けるのがおすすめです。
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参考
日本食品標準成分表2020年版(八訂)
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