Post
「理系研究者は・・・」と言われると,まあ,そうかなと思うことは多いけど,じゃあどうすりゃいいのさというところを示唆してもらえないので,どうすりゃいいのか手がかりが無くて困ることが多い気がする.
これ、ほんと理系研究者は特に気をつけたほうが良くて、ここ数週間で「ELSI/RRIとかそういう民主主義的な発想の限界は、アメリカの現状が物語ってるでしょ」みたいな発言に接する機会が2回あった。アメリカでの科学の惨状に危機感があるのはわかるが、だからと言ってそこを雑に議論するとかえって同じ道を辿るのだが…(が、説明難しい。)
自分も途上ですが「民主主義とはなんぞや(そして科学はどのようにそこと関わるのか・科学は今も「最も成功した民主的営み」と言えるのか?)」について掴もうとするのに時間がかかるのは確かなので、地道に本読んで・思考し・メンターとなりうる人の話を聞いたり・議論したりするのが、結局は一番の早道かと。
自然科学研究者は「知らん分野について知ろうとしたら、高校教科書から始める」のは割とみんなやるんだけど、なぜか人文社会学知については一足飛びでネット情報レベルで「理解した」やりがちなので。
本件に関しては、うちの学部一年教科書だけどオススメ:
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
「知らんことに『自信満々に』口を出すな」くらいでええかと。
(先日、頭を抱えたケースでは: とあるエラい理学研究者の方が、人文社会学的な実践を主宰するに際して「なんか分野の教科書とされるもの読んでみたけど難しくてわけわからんかった」「あんなのより私の考案したものが大事」的に語っていまして…)
まあ,その辺は理系だからという話ではない気もしますがw
ぼくのかんがえたさいきょうのえーあいについて話す社会学系の人もいたりしますからね.結局相互理解が大事ということでいいとは思います.
ただ,間違っていた時にどう間違っていたのかを教えてもらえず「ちゃんと勉強して出直してこい」だけだと相互理解は進まんよな~とは思っていますw
それこそreflexivityだいじ、に戻りますな。まぁ、今回は「民主主義」というお題からの流れなので。
もうすぐ終わる、とあるプロジェクトでファシリテータ的な立場で異なる文化の双方に勉強促す役割を拝命したんだけど、いろいろと工夫してみたのだけど、結局は「学び」は一方向になってしまって、もっと逆方向促すべきだったか、と反省しきり。