①DVD-Rは、インクジェットのほうが保存に強いのでしょうか？7年ほど前の古いDVD-R（すべて日本製）を久しぶりに見ようとしたら、ほとんど見れなくなってしまったのですが、インクジェットのDVD-Rだけ見れたのです たまたまでしょうか？ ②DVD-Rの適した保存方法をご存知の方、教えてください。今はプラスティックのスリムケース（ダブル収納、1枚のスリムケースに2枚入るタイプ）を使用していますが、ファイル型の収納のほうがいいのでしょうか？なんとなくプラスティックのスリムケースなら、じかに読み取り面に触れないので保存にいいかなと思っているのですが。。。 ③最近出ているDVD＋Rのほうが、DVD-Rより保存にいいのでしょうか？ 子供の成長を記録しているので、なるべく長く保存できる方法をご存知の方、よろしくお願いします！

インクジェットというのは白いインクジェットプリンターでのレーベル印刷に対応しているということですよね？ インクジェットとだけなら勘違いしますよ。 おそらく見れたのはたまたまでしょうね。 DVD-Rに使われる有機素材は紫外線に弱いです。 長時間 太陽光に曝していると寿命は格段に短くなります。 保存はプラスティックのケースに入れて立てて保存がベストです。（その時も太陽光に当たらないように） もちろん記録面に触れないというのもありますがファイル型だとディスクが圧迫から逸ることもあります。 ケースを立てて保存というのも横だとディスクの自重で逸る可能性があるからです。 逸ると読み取りエラーが発生しやすくなります。 DVD+Rというのは最近出て来たものではありません。 昔からあります。素材は同じく有機素材でDVD-Rとその分での保存性の差が出るものではありません。 DVDの記録媒体の規格を策定中に一部のメーカーが提唱した方式のほうが若干記録容量が多く取れるということでしたが互換性の問題などで最初は排除されたのですがその方法を提唱したメーカーが強引に別規格として出したものがDVD+Rです。 DVD-Rにたいして差別化で-を+に換えています。 これもレコーダーのほうがDVD+Rに対応していないと使えません。 保存に向くのはDVD-RよりDVD-RWの方が長期の保存には向くと言われています。 ただしRWは繰り返し使えるためレコーダーで間違って消してしまう恐れもあります。 あくまでディスク媒体で保存するというのであればまず長期保存をパッケージに大きく謳っているDVD-Rと国産の普通のDVD-Rの2枚に同じ映像を記録して保存し普通のディスクのほうを普段の再生用に使います。 そしてその保存した日時を記録しておき鑑賞目的でなくても定期的に再生可能か確認し再生に不安を感じたら...もしくは再生不可になっていたら長期保存用ディスク（その段階ではまだ再生が可能な可能性が高いです）から再度新しいDVD-Rやその時の最新のメディアにコピーするその際も長期保存用と2枚ダビングしておく....これを繰り返すしかありません。 長期保存を最優先に考えるなら実はフィルムやビデオテープのほうが遥かに長期保存に向きます。 編集して出来上がったものはディスク媒体だけでなくDVテープなどのテープ媒体にバックアップとしてさらに保存しておくのがベストです。 テレビ局などがデジタルになっても未だにテープ媒体なのはそれだけ今までの信頼性があるからです。 よく20年も30年も前の映像が懐かしの番組などを紹介する番組で流れますね。 つまりそれだけの保存性があるわけです。 うちは撮影した映像の記録は全てDV（HDV）テープで保存しています。 磁気には弱いため防磁のケースに入れて保存してあります。 さらにフィルムは長期保存が可能です。 50年以上前の8ミリフィルムでも今でも再生はできますからね。 デジタルはそのデータ自体は半永久的で劣化がありませんがそれを納めるメディアには寿命があります。 その寿命がアナログのものより格段に保存に向いていないのです。 映画なども今はフィルムからデジタル撮影に移行していますがそのデータの長期保存の問題があらわになり業界を悩ませています。 ハリウッドの「デジタルジレンマ」「同2」の報告書では最終的に「フィルム（アナログ）に換わるデジタルの手段は存在しない」と結論づけられています。 上記に説明したようなことを映画のデジタルデータでも行わなければ長期保存はできずもししたとしてもフィルムほどの長期保存の保障はないと報告されています。 ハリウッドの大手映画会社でもその費用の負担は無理と判断しています。 フィルムは温度、湿度を保ち保存すれば500年以上持つと試算されています。 その長期保存の技術で皮肉にも富士フィルムがアメリカのアカデミー賞で去年技術賞を受けているぐらいです。 そのフィルムは「エテルナRDX」と呼ばれる長期保存専用のモノクロフィルムです。 カラーですらありません。 色も長期保存では落ちていくので最初から光の三原色に分けてその色調の階調データだけそのフィルムに記録します。 そのためフィルムのRGBごとに3つ必要になります。 もちろんそのままでは再生出来ませんが再生するためにRGBごとのフィルムに再度RGBのデータを与えてそのデータを重ねることで映像データを復元します。 そのフィルムが適正な温度と湿度で保存すれば500年以上保存が可能と言われるものでその開発でアカデミーで賞を取っています。