結婚指輪を落としたことを話すカイオ・ボンフィム【写真:編集部】

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東京世界陸上

 陸上の世界選手権東京大会第8日が20日に行われた。国立競技場発着コースの男子20キロ競歩で、優勝したカイオ・ボンフィム(ブラジル)が悲運に見舞われた。レース途中で結婚指輪を紛失。レース終了から2時間、捜索に乗り出した記者も難航を強いられた。

 終盤、驚異的なスパートで金メダルを獲得したボンフィム。しかし、レース後に思わぬハプニングを告白した。

 レース中に結婚指輪を紛失。3キロ付近で気づいたという。

 ゴール後には「金メダルを取ったら妻が怒れないと思って告白したんだ」と、勇気を持って夫人に打ち明けたという。

 国立競技場をスタートし、明治神宮外苑のイチョウ並木などを巡る1周1キロの周回コースを18周する形式。そのどこかで落としたとみられる。沿道に多くのファンが詰めかけており、捜索を呼びかけた。

「日本の人を信じる。20キロのときも35キロのときも日本人は日本以外の選手にも声援をくれた」といい、「助けてください」と頭を下げた。

 現地で取材するTHE ANSWER編集部の記者が周回コースに向かったが、すでに交通規制が解除されており、捜索は難航。近くの交番に確認したところ、20日午後1時50分の時点ではまだどこの交番にも指輪の拾得物は届けられていないという。

 なお、大会のヘルプセンターにも紛失の情報は共有されているものの、まだ発見の情報は届いていないという。

(THE ANSWER編集部)