(特殊な)小説のためのかな入力
小説とは表音(会話)である
小説と脚本を比較すると、
小説は表音(会話)的
脚本は表意(論述)的
であると考えている。
かな入力よりも、ローマ字等のかな置換入力のほうが表音的ではある。
かな置換入力は、かな入力よりも打鍵数が多い。
それは「遅い」ことを意味するわけではない。かな置換入力は充分に「速い」。
だが、「早い」のはかな入力ではないかと僕は考えていて、そのためにかな入力の研究をしてきた。
よって、ここではモーラ等速入力を基本として考える。
表音的かな入力とは?
普通に考えたらモーラベースである。
ただし、モーラベースは実は対して拗音に強くない。拗音の最良の入力方法は、拗音合成である(適切な配置ができれば)。
族シフトの是非
濁音に関しては、清音に濁点つけるのは文字的、符号的であり、したがって表音的でないという考え方もある。
しかし、連濁を考えるとどうか。「ときどき」の「と」と「ど」が別のキーだとすれば、音的には違和感がないか。
同じことは、小書きにも言える。拗音合成があれば小書きの使用は補助的になるが、とはいえブロークンな日本語分では「じゃねえ」とか書くし、「じゃねぇ」と書いたりもする。「え」と「ぇ」が別のキーでは、違和感がないか。
似たようなことが、母音の配置にも関係してくる。
母音の配置
ローマ字では母音は全部超多いが、かな入力ではそうでもない。
kouy氏による100万字統計によれば、「い」「う」こそツートップだが、「お」は30位、「あ」は34位、「え」に至っては45位に過ぎない。(小書き・濁音・半濁音・句読点含む86文字中)
よって、多くの配列で「お」「あ」「え」はシフト仮名である。
しかし、特殊な小説のファッキンブロークンジャパニーズでは、
「うわああああああ!」とか、
「あひいいぃぃぃぃ!」とか、
「んおぉおおぉぉっ!」とか、
そういうのを書くことになる。
そういうのを書くときに、いちいちシフトするのはあまりにかったるい。かな置換なら単打なのだからなおさらだ。
つまり、「全母音アンシフト」かつ「小書き同置」が望ましい。
まとめると
全母音アンシフトで、
小書きシフトが使いやすい、
薙刀式。
が、(特殊な)小説を書くのに向いたかな入力だと考える。
この記事はメビウス式で書きました。
そう。
メビウス式がそれです。
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