新潟 柏崎 原発事故想定し児童を保護者に引き渡す訓練

東京電力柏崎刈羽原子力発電所が立地する柏崎市の小学校で、地震によって原発事故が起きたという想定で児童を保護者に引き渡す手順を確認する訓練が行われました。

この訓練は県と柏崎市が市内の小中学校で順次行っていて、19日は北※鯖石小学校の全校児童90人余りとその保護者が参加しました。

訓練は、地震に伴って柏崎刈羽原発で事故が起きたという想定で行われ、児童を保護者に引き渡すよう市から連絡を受けた教員が各教室を回って避難を促すと、子どもたちは指示に従って体育館に移動しました。

このあと、学校からの連絡を受けた保護者が次々と学校を訪れ、子どもたちを引き取っていきました。

引き取りに来た30代の父親は「このような事態が起こる確率は低いと思うが訓練で手順を確認することは大切だと思う」と話していました。

また、放射性物質が放出されるおそれが高まったという想定で、児童の引き渡しを中止してバスで南魚沼市へ「広域避難」する際の手順も確認され、教職員が子どもたちの人数を確かめた上で、バスに乗り込ませていました。

北※鯖石小学校の増井貴校長は「子どもたちは静かに待機できていた。さまざまな災害を想定して訓練を行っていきたい」と話していました。

(※魚へんに青)

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