レース中に紛失した結婚指輪、ついに本人の薬指へ! 帰国直前に届く奇跡、熱いキス「日本の人を信じて…」祈り成就「アリガトウ!」
陸上の世界選手権東京大会で20日に行われた男子20キロ競歩で、優勝したカイオ・ボンフィム(ブラジル)がレース途中に結婚指輪を落として紛失。大きな話題になったが、一夜明けた21日、拾得した指輪が滞在する宿舎に届けられ、本人のものと確認された。ボンフィムは感激。早速、左手薬指にはめて熱いキスをした。(取材=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)
東京世界陸上
陸上の世界選手権東京大会で20日に行われた男子20キロ競歩で、優勝したカイオ・ボンフィム(ブラジル)がレース途中に結婚指輪を落として紛失。大きな話題になったが、一夜明けた21日、拾得した指輪が滞在する宿舎に届けられ、本人のものと確認された。ボンフィムは感激。早速、左手薬指にはめて熱いキスをした。(取材=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)
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世界陸上最終盤、ネットの話題をさらった“騒動”は大会最終夜、めでたく決着した。
この日、コースで指輪を拾ったという有力な拾得情報がチームに寄せられ、拾得者から宿舎に届けられることに。ただし、ボンフィムは今夜帰国するため、スタッフがブラジルに持ち帰る予定だった。しかし、午後6時頃に宿舎に到着することになり、無事に本人の手元へ。午後8時には帰国のためにホテルを発つ予定だったが、直前に戻ってきた。
チーム広報からTHE ANSWERに本人に手渡した動画が提供された。ボンフィムは日本人スタッフから折り紙に包まれた指輪を受け取ると、感激した様子で確認。「Yeah!」と実物であることに声を上げ、早速、薬指にはめて熱いキスをした。「アリガトウ」と日本語で感謝した。
発端は20日の男子競歩20キロ。ボンフィムは左手薬指に指輪をつけスタートしたが、3キロ付近で紛失に気付いた。
内心はヒヤヒヤだった。「金メダルを取ったら妻が怒れない」。アクシデントを原動力に終盤の猛スパートで金メダルを獲得した。レース後の取材では「助けてください」と観戦したファンらに捜索の協力を呼びかけたが、夜の表彰式までに見つからず。21日夜に帰国予定だったため、「それまでに何とか見つかってほしい」と祈るように話していた。
Xで情報が拡散され、ファンの捜索活動も行われた騒動は1日半で無事決着。「日本の人を信じている」。そう繰り返していたボンフィムは、金メダル、一度はなくなった結婚指輪、そして、関わったすべての人への感謝とともに帰国の途に就く。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)