名古屋市汚職事件、贈賄側の広告会社役員に猶予付き判決 名古屋地裁
野口駿 石垣明真
名古屋市の観光プロモーション事業をめぐる汚職事件で、元市担当課長への贈賄罪に問われた広告会社「ニック」の取締役、桑原清美被告(54)の判決が17日、名古屋地裁であり、森島聡裁判官は「業務の公正さや、支出手続きの適正さ、市民からの信頼を大きく損ねて結果は重大」として、懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。
判決によると、桑原被告は2023年3月~24年12月、市発注の観光プロモーション事業の業務委託で、ニック社が選ばれるよう便宜を図ってもらうなどの見返りに、市担当課長などを務めていた大塚勝樹被告(62)=懲役1年6カ月執行猶予3年、追徴金約43万円=に計約43万円の賄賂を提供した。
判決は、桑原被告が名古屋市からの受注実績という箔(はく)付けや、営業先開拓への効果を期待して賄賂を渡したと指摘した。
一方、犯行は大塚被告から働きかけられたのが発端だったことなどから、執行猶予を付けるのが相当だとした。